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宇宙探検家~サンタが異世界の星に落ちて来た  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
惑星ネメシス編
59/97

58 目的地到達

生き残り発見!




「どこか安全な場所は無いか?」

「そうですね、ここより北側に磁場の影響が全く無い場所があります、そこが良いと思います」

「それじゃそこまで行くとしよう」

少し開けた平地までやって来た、少し離れた所に森が広がっているのが見える、その森の向こうに目的地でもある山が見える

「ここをキャンプ地とする!」

「了解しました、拠点の設営に取り掛かります」

「明日はまた登山になりそうだな」

「この場所からでも救難信号はキャッチ出来ますが磁場の影響でしょう、ノイズが強くどうにもなりませんね」

「宇宙船を調べた後はこの惑星の磁場について詳しく調べる事にしよう、こうも異常性が見られると何か秘密があるんじゃないかと思えてならない」

「確かに何かあると思えますね、例えば未知の物質の可能性も考えられますね」

「出たよマッドサイエンティスト、何でも未知の物質につなげるのは良くないぞ、確かに可能性は一番高いけどさ」

「私は可能性の話を言ってるだけです、他の候補としては特殊な生物、もしくは微生物が発生させてると言う可能性もありますね」

「強力な磁場を発生させる生物とか怖すぎだろ」

「集合体ともなれば可能ではあると思いますよ、どちらにせよ調べなければ分かりませんけどね」

「まったくだな、磁場については宇宙船を調べてからだな」


翌日

「今日から登山だ、ドラグドライドでどこまで登れるか分からないが、行ける所まで行ってから徒歩になる可能性もある、特にここらに生息してるのは飛行型が中心だと思う、皆十分注意するように」

「「「「「はい」」」」」

まずは登れる所まで行こう、中腹に差し掛かるまでは飛行型からのちょっかいは無いだろう

1時間ほどで標高300メートルを登る事が出来た、これで半分だ、未知は無いが斜面がきつくないのでまだ登れそうだ、だが上の方で空を飛ぶ生物の影が多く見える、こちらを警戒している可能性が高いな

ここらから縄張りと言う事だろう、更に磁場が強くスキャンや通信が取れなくなった、レブナントとも接続が効かなくなり何の連絡も取れない状態だ、この惑星の磁場やばいだろ

更に1時間後、標高470メートル付近

ついにドラグドライドでも登れないほどの斜面が目の前に現れた、残りは標高130メートル

ここからは徒歩だな

「皆ここからは徒歩になる、ドラグドライドはここに置いておきドローンを半分置いて警備させておく、残りのドローンと一緒に宇宙船墜落地まで登ろうと思う、行くぞ」

「「「「「はい」」」」」

更に1時間標高520メートル辺り

プテラノドンが数匹接近してきた、おそらくはこちらを餌と認識してるんだろう

だがただ突っ込んでくるだけなら撃ち落とすのは容易だ

バシュッバシュッ!

バシュッバシュッ!

バシュッバシュッ!

2匹が撃たれ墜落していく、残り2匹はいったん離れるようだ、逃がさないがな

ドシュッ!

ドシュッ!

残りの2匹も墜落していく

ここらにはプテラノドンが大量に生息しているみたいだな

今の音を聞きつけ空には数十の影が見える

周りには身を隠せる場所は無いな、だがすぐに襲ってくる訳でもないようだし少しでも進んでおこう

標高580メートル、目標が見えた、炎や煙の類は無し、金属の船体は所々破壊の後が見られる

かなりの窪みに嵌っているような感じで墜落したようだ、もしかするとプテラノドンの巣があったのではと思わなくもない、どちらにしろもう少しだ一気に登り切ろう

標高620メートル、目の前には壊れた宇宙船の残骸がある、だがこれはおかしい

この宇宙船にはコックピット部分が残っている、レブナントと通信できれば良かったんだがな

これおそらくだが襲っていた海賊の船だろう

生き残りが居れば当然海賊だと言う事になる、ここからは慎重に行動するとしよう

「この船はおそらくだが海賊船だと思われる、生き残りが居たとしたら相手は海賊である可能性が高い、見つけた時に襲われるかもしれないので注意してくれ」

「「「「「はい」」」」」

海賊船と思われる宇宙船に近づく

船体がボロボロだからハッチとか意味をなさないな

コックピット付近から探索する事にした

船体は大小5つに分かれているようだ、コックピットへのハッチは開いている

中を覗くとコンソールのいくつかは光っているので動力はまだ生きている、だが救難信号はここから発信されていない、一応データを手持ちの端末に転送しておこう

.30%

..60%

...90%

データダウンロード完了!

データの詳しい内容は戻ってからじっくり調べる事にしよう

次は生存者と救難信号の発信源の確認だ

宇宙船の残骸の2個目3個目には何も残ってはいなかった

4個目はハンガーデッキのようだ

外壁が大きく裂かれていて1つ以外中には何も残っていない

唯一あった積荷はかなり頑丈な造りをしている、俺のコンテナよりも頑丈な造りのようだ

大きさは縦横2メートル四方と言った所か、何重にもロックがかけられている所を見るとかなり大事な物なのかもしれない、もしかすると高エネルギー体『セレメントリオン』か?

とりあえずこれはこのままにしておこう、まずはこの場所の探索からだ

最後の残骸へ向かう、この残骸は原型がかろうじて残っているな、ハッチは締まっている、電源は来てないから自動で開閉出来ないはず、生き残りが居るとすればここだろう

慎重にハッチの開閉作業をする、脇の蓋を外し手動で取っ手を捻れば開くのはどの世界でも似たような作りだから分かりやすい、脇の蓋の場所が分かり難くて手間取ったのは内緒だ

プシュー!

ハッチの開く音がする、チラッと中を覗く

ピュンッ!

うわっ!

レーザー系の攻撃が飛んできた

海賊の生き残りか、いきなり撃ってくるとは危なかった

「おいっ中の者、大人しく投降する事を勧める、どのみちこの惑星から生きて出たかったら俺達に従わないと不可能だぞ、救難信号もほとんど届かない状況でこの惑星の生物相手に1人で生き残るのは不可能だろう?」


「あなたたちは何者ですか?、この惑星はなんなのですか?」


「俺はこの宇宙を探索する宇宙探検家だ、この惑星の探索に来て偶々救難信号を受信したからここまでやって来たんだ、宇宙でも壊れた宇宙船が漂流していて救難信号を発信していたが生存者は居なかった」


「あっ、そんな.....分かりました投降します」

カラカラカラ~

レーザーピストルっぽい物が投げられた

とりあえず拾っておく

改めて対象の前に姿を現す、声からして女性だろうとは思っていたが、子供?いや見た目で判断するのは良くないか

「改めて俺は三太・黒須だ」


「っ!、私は宇宙船『吹雪・改』の乗組員、織姫・天野です」


「その名前は宇宙に漂流していた宇宙船の乗組員の名前と一致する、ではあなたは宇宙船『吹雪・改』の生き残りと言う事ですか?、何故この宇宙船に乗っていたのですか?、この宇宙船は吹雪・改ではありませんよね?」


「はい、私は海賊の襲撃の際に積荷と一緒に攫われてしまいました、その直後に宇宙船は異常を知らせる警告と共に激しい衝撃で船体が軋み閉じ込められていた部屋で気が付いたらここに居ました、海賊たちの姿も無く宇宙船はぼろぼろになり、ほとんどの機能が使用不能でした、携帯用の救難信号装置で信号を出して16日目になります」


「その間良く無事でしたね」


「幸い食料はありましたし護身用の武器もありました、この惑星の生物にも対抗できたので何とかなりました」


「大体の事情は把握しました、貴方の自由は約束しましょう、我々はあなたと敵対する意思はありません、もし望むならこの惑星からの脱出も可能です、とは言えしばらくこの惑星の探索はしたいのでそれが終わってからになります」


「それで構いません、吹雪・改はすでに破壊が確認されたと言う事ですよね?」


「残念ですがコックピット部分が宇宙を漂流していました、本体にあたる部分は未だに見つかっていませんが、おそらく無事では済まないでしょう、そしてコックピットの状態から見ても絶望的と判断されます」


「そうですか、分かりました、貴方たちに従いますので保護をお願いします」


「了解しました、それでですね、この船に積んである積荷について詳しく教えて欲しいのですが、構わないですか?」


「そうですね、あれを放置しておくのも怖いですしきちんと説明しましょう」

俺達はハンガーデッキに戻ってきた


次話は織姫・天野さんの取り扱いと新技術開発の予定


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