57 危険な海峡横断
古代海洋生物のオンパレードだ~
盆地までやって来た、周辺に生体反応は無いようだな
「キャプテン、この場所は磁場の影響が全くありませんね、拠点にするには好都合かと思われます」
「まじか?、こんな棲みやすい地形だから何か居るのかと思ってたんだがな」
「この惑星では磁場の影響があるかないかが重要なのかもしれませんね、ここまで異質だと磁場を詳しく調べてみる可能性も出てきましたね」
「そうだな、これだけ異常な状態を作れる磁場の正体は調べておいた方が良いかもしれないな、まずはここを拠点としておこうか」
「了解しました」
早速拠点の設営が始まった
夕食までは時間があるしここはのんびり待つとしよう
数時間後に拠点の設営が完了する
レノア達は夕食作りに取り掛かったようだ
周辺を少し見て回ったがやはり生物の痕跡はほとんど無かった
全く無い訳では無いので油断はしない方が良いだろう
でっかい猫とは違う種の痕跡がある事からここらにはまだ見つけてない生物が居るようだった
この付近ならドローンを飛ばしても問題ないだろう、指示を出して周辺の探索をしてもらっておく
夕食が出来たようだ
アルゲンタビスのステーキだ、これは美味そうじゃないか~
ご飯が進むね~
野菜たっぷりスープも鳥出汁が聞いてて美味しいな~
非常に美味しい夕食でした、ごちそうさまでした
この分なら明日には山脈が抜けられそうだな
翌日
「それじゃ出発するぞ~、今日中に山脈を抜けたいと思う、みんな頑張っていこう~」
「「「「「はい」」」」」
しばらく進むと進路が3つに分かれている、どっちへ進めば良いだろうか?
ドローンの空撮から推測するに真ん中は山頂コースだろう、例の生物の縄張りに確実に入る、却下だ
左ルートは小島へ行くにはかなり遠回りになる、山脈を抜けるにも1日では無理だろう、却下だな
となると右ルートしか残らないか、こっちも標高はそれなりに登っていくから縄張りに引っかかる可能性はある、そこは見つからないのを祈って通るしかないか
右ルートに進もう
山肌は急斜面では無いがそれなりの傾斜があり進みにくい
前方に出会いたくない生物が居る、ティラノサウルスだ
向こうもこっちに気が付いたようで走って向かってきているな
「総員攻撃開始!」
「「「「「はい」」」」」
バシュバシュッ!
タタタタンッ!
ドヒュンッ!
バララッバララッ!
ヒュ~ボンッ!
ティラノの足が吹き飛び頭も撃ち抜かれたようで斜面を転がっていく、巨体が木々をなぎ倒しかなり下まで転がっていったようだ、もうその姿は見えなくなった
「無事撃退出来たようで何よりだ、それじゃ進むぞ~」
「「「「「はい」」」」」
少し進むと登り坂になり標高は3000メートルを超えてきた
上空には大きな生物の影が見える、ケツァルコアトルスだな、あれに見つかると厄介だ、だがここら辺は障害物は無く隠れる場所は無いな、少し様子見をしていると何処かへ飛んで行ったようだ、今のうちに進んでしまおう
かなり進んだ所で下り坂に変わった、周りの景色も山脈を抜けつつある事が分かる
このまま何事も無く抜けられるとありがたいんだがな~
「キャプテン、この先は少し厄介かもしれませんね、強力な磁場が発生してる場所を検知しました」
「まじかよ、どれくらい先だ?」
「このまままっすぐ進みますと3キロほど先ですね、磁場の規模は直径1キロほどの大きさになります」
「ほぼ最大級クラスか、なんて面倒な、生物の反応は?」
「数としては100以上です、比較的大型の生物が多いようです」
「流石にそれは無視できない数だな、迂回路も無いし仕方ないそこだけ殲滅する、ドラグーンノヴァ発射準備!」
「了解しました、まもなく装填完了します、装填完了!」
「ドラグーンノヴァ発射!」
ボシュッヒュルルル~~~
カッ!ドゴォ~~~ン!!!
凄まじい爆発と共に辺りは光に包まれた
「爆発による磁気障害が回復します、周辺に生体反応ありません、磁場の影響は残っているようですのでしばらくすればまた生物が集まってくるでしょう、今のうちに移動するのがよろしいかと思います」
「そうしよう、出発する」
その後は無事に山脈を超える事が出来た
現在は平原を進んでいる、遠くに海が見えその向こうに小島が見える所までやって来た
「小島の大きさはどのくらいなんだ?」
「標高1500メートル級の山が存在し、縦方向に6キロ、横方向に4キロの潰れたひし形のように見える小島です、宇宙船が墜落したと思われる場所は山の中腹やや下側の標高600メートル付近ですね、ちなみにこちら側からは裏側になります」
「するとこの辺りの裏側って事だな?」
「そうです、そこで間違いないですね」
「それじゃまずは島へ渡る所からだな」
「それなのですが、こちらから小島へ渡るには海峡を越えなければいけません、ですがその海峡がかなり問題のようですね、海流が不規則で大渦が発生してる場所が多々あり岩石が突出してる場所から見ても暗礁地帯がいくつもあるのだと思われます、更には磁場の強い場所が点在していて海生生物が集まっていると思われます」
「一難去ってまた一難ってやつか?、ほんとに面倒な事だな、海峡の幅はどれくらいあるんだ?」
「直線距離で20キロほどです、ですが暗礁地帯や海流の影響で数倍の距離になると思われます、磁場の影響でスキャンが機能しませんし」
「うわ~、めんどくさい~、はぁ、磁場の影響が少ない所を通ってスキャンして地形の把握をしつつ進む事にしよう」
「了解しました」
俺達は慎重に海峡へ入っていく
まだここはスキャンが有効なので地形の把握は可能だ
暗礁地帯は正面から右にかけて存在している、左方向へ迂回しつつ進む
最初の暗礁地帯を抜けると磁場の影響が強くスキャンが効かなくなる
同時に海流はうねりを上げ海中から生物が姿を現す
こいつはイクチオサウルスだったか?、比較的温厚でこちらから攻撃しなければ大丈夫だったとデータには書いてあった、並走してるだけで攻撃してくる様子は無いようだ
しばらく並走してから海に潜っていった、何事も無くて良かった
これがもし最も危険なモササウルスあたりだったらと思うとぞっとする
他にもエラモスサウルスやメガロドン辺りは危険度が高い
プレシオサウルスやリードシクティスはイクチオと同様温厚な方だろう
その他危険な生物が居ないとは限らないし慎重に進む事にしよう
この海峡は危険生物だけではなく暗礁地帯と急激に変わる海流にも悩まされる
加えて磁場の強い場所ではスキャンが使えないときてる
それでも海峡も7割がた抜ける事が出来た、もう少しだな、磁場の影響もほぼ無くなった
「キャプテン、海中より急接近する巨大生物を感知しました、突撃してきます衝撃に備えてください!」
「皆摑まれ!」
ドゴッ!!
「「「「「キャー(なのじゃ~)」」」」」
「今の突撃でドローン3体が落水、資材もいくつか落ちました」
「攻撃者の正体は何だ!」
「これはモササウルスです」
「ドラグブリッツ発射!」
「海中の相手に対しては効果が薄いですね、水で拡散してしまい威力が半分以下しか出ません」
「それでも牽制くらいにはなるだろう、撃ち続けて引き離せ」
「了解しました」
「ドラグドライドに損害はあったか?」
「大丈夫です、ただの体当たりくらいではびくともしません、拡張カーゴから落ちたドローンと資材の回収は不可能ですが」
「それは仕方ない、この場所ではどうする事も出来ないからな、とにかくモサを引き離しこの海峡を抜けるのを優先する」
「どうやらモササウルスは諦めたようです、それとまもなく海峡も抜けれそうですね」
「ああ、小島までやって来たな」
何とか小島へ上陸する事が出来た
次話は小島探索です




