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宇宙探検家~サンタが異世界の星に落ちて来た  作者: 霙霰雹霞霧靄露雫
惑星ネメシス編
57/97

56 ネメシス探索開始

恐竜世界へようこそ



いよいよ今日から惑星『ネメシス』の探索が始まる

当面の目的は離れ小島へ行き落ちたであろう宇宙船を調べる事だな

だがそこへ行くにはいくつか問題がある

拠点から飛んで行くには磁場の影響が大きすぎて危険だと言う事

途中に大きな湿地帯と山脈が存在している事

大型の肉食獣が多数生息している事

肉食獣の20倍ほどの草食獣が生息している事

詳しく調べてみると磁場の強い所により多くの生物が密集しているようだった

特殊な磁場はこの惑星の生物を引き付ける効果があるのかもしれない


「キャプテン、小島を監視中にドローンが救難信号をキャッチしました」

「なんだと、それは確かなのか?」

「はい、先日の漂流してた宇宙船と同じシグナルですから間違いは無いと思われます」

「となると生き残りが居ると言う事か?」

「残念ながらシグナルが磁場に邪魔されて交信は出来ませんでした、前回同様自動での救難信号なのか、生存者がいて自発的にシグナルを発信してるのか確認が取れません、確かめる為にも現地へ直接行く必要があります」

「当初の予定通りと言えばそうなんだが、生存者が居るかもしれないとなるとのんびりもしてられないか」

「そうですね、墜落してからどれだけの時間が経過したか不明ですし、この惑星では生存自体が難しくまた食料の問題も出てくるでしょう、更には落ちた場所が悪いですね、磁場が強い場所ですからこの惑星の生物が多く集まっているでしょう、対抗手段があれば生き残る確率は高くなると思いますが、船の墜落と言う事を考えれば可能性は低いのではないかと思われます」

「これは少しでも急いだ方が良いだろうが、急ぎすぎてこっちがやられたんでは意味が無いからな、準備はしっかりとしておこう、武器と食料の用意と現地までの間にいくつかの中継点を作って警戒させる事にしよう、ドローンと資材を運搬する拡張カーゴも出しておいてくれ」

「明日までには準備は整うと思います」

「では出発は明日にしよう」

「了解しました」


翌日

「それじゃ出発する」

「「「「「はい」」」」」

まず最初に気を付けなければいけないのは広大な湿地帯だ

ここは所々に磁場の強い場所がある、水辺の生物で一番危険なのはデイノスクスという巨大ワニだ

体長10メートル以上の巨体なだけに襲われれば損害は免れないだろう

他にもスピノサウルスと言う肉食獣が湿地や川に多く生息しているようだった

体長は15メートル以上にもなるらしい、なんとも厄介な肉食獣が住み着いているものだ

他にはベールゼブフォと言うでっかいカエルやティタノボアと言うでっかいヘビ、メガネウラと言うでっかいトンボなども居るのが確認された、カエルは攻撃的ではないようだがヘビは勿論攻撃的だ

トンボは接触してないので判断が出来ないな

あまり環境を破壊したくないし、生物の大量殺戮で生態系のバランスが崩れるのも嫌だしな

なるべく迂回できる場所は迂回しよう、湿地帯は何かと危険だから中継点は作れないな、湿地帯を抜けたあたりで安全そうな場所を一度探したい所だ

おっと、これはまずい、ワニに挟まれてる

「右側のワニへ攻撃、左のワニはまだ遠いから右を倒して右へ回避する」

「お任せください」

バシュバシュッ!

「ヘッショッ!」

「良くやったアデリア、右へ迂回する」

「ふふふっ今日はご褒美貰えるわね」

「...拠点へ戻ってくるまでお預けだからな」

「...では貸しと言う事ですね」

「そうしとけ」

その後もヘビに数回絡まれたがこちらの武装の前には成す術がないようで無事に進めている

少し離れた所にスピノサウルスが居るのが見えた、確かにあれは危険だ、口から見える牙がでかく太く鋭い、ドラグドライドの装甲なら耐えるとは思うが齧られたくはないな、なるべく迂回する事にしよう

それから数時間後にやっと湿地帯を抜ける事が出来た、日は沈みかけている


「この辺りに比較的安全な場所は無いか?」

「キャプテン、少し先ですが磁場の無い場所が存在しています、高台になっているようで比較的安全ではないかと思われます」

「よし、そこへ行ってみよう」

地上25メートルほどの所謂テーブルマウンテンと言う地形だ、確かに磁場の影響が無いようだ

広さもかなりあるし中継点とするには良いかもしれない

「ここをキャンプ地とする!」

「了解しました、簡易拠点の設営を開始します」

ドラグドライドに接続された拡張カーゴからドローンが降り拠点の設営をしていく

設営完了までこっちは飯にするとしよう

手の込んだ料理は出来ないから今回はフードカートリッジで済ませる事にした

これはこれで栄養バランスは良く、味も悪くはない、味気無さはあるがこんな状況だから仕方ないだろう

2時間ほどで拠点が完成した

周辺にはタレットも設置されドローンも警戒配置に着いた

簡易的だが壁で囲んだのでよっぽどの強い個体か大軍でもない限り大丈夫だろう

今日はここで一泊する事になった、明日は山脈越えの予定だ


翌日

朝食は少し豪華なものが出来ていた、レノアとアデリアが頑張って作ってくれたようだ

やっぱり飯はこうでなくちゃな~

朝食も済ませ出発の準備も整った

「出発するぞ~、なるべく早く山脈越えを目指そう~」

「「「「「はい」」」」」

拠点から山脈までは10キロほどしか離れてない、山脈にはすぐ着いた

標高1万メートルを超える程の山が連なっている、この惑星の規模がうかがえる景色だな


「これはすごいな、スケールが違うというか威圧感すら感じるな」

「ここ登っていくの?」

「流石に登るのは無理では?」

「あそこ斜面が緩いから登れそうだよ?」

「ほんとですね、でもご主人様何か居ますよ」

「あれは、猫科の動物でサーベルタイガーと言うらしい、見た目厳ついように見えるがなんとなく愛嬌があるようにも見える」

「可愛いです~」

「あれかなり遠くであのサイズなんだぞ?、データでは2メートル~3メートルくらいの大きさだよ」

「近くによると怖いです~」

「殺すのは何か可哀そうだし威嚇射撃で追い払おう」

バシュッ!

「ギャンッ!」

ダダダ~~~

威嚇射撃によって逃げて行ってくれた

よし今のうちに山脈を登っていくとしよう

この山脈には飛行型の生物が何種類も生息している

前に見たプテラノドンとアルゲンタビスと言うでっかい鳥とアルケオプテリクスと言うでっかい鳥、ケツァルコアトルスと言うでっかい肉食獣の生息も確認された、こいつは高高度にしか生息していないようなので地上を走っていればまず襲われる事は無いだろう、山頂まで行けば話は別だろうけどな

飛行型以外ではさっきの大型の猫やティラノサウルスと言うかなり危険な肉食獣が生息してるようだ

数はかなり少ないから運が悪くなければ遭遇しないだろう

何度かプテラノドンと遭遇するも数が多くは無いし耐久力が低いんだろう鳥と言うよりコウモリに近いんじゃないか?、おっと向こうからアルゲンタビスが来てるな、ここは迂回路が無いから正面からやりあうしか手はないな

こいつの肉は結構美味しい、スキャンでもきちんと処理をすれば食中毒の心配は無いと出ている

殺菌加工の後冷凍保存、調理の際はきちんと火を通す事、これさえ守ればかなり美味しい肉だ

さて、山脈も半ばを越えてきた辺りか、標高もそこそこ上がってきてはいる、現在の標高は2200メートルほど、外気温は15度くらいと結構冷えてきたようだ、このまま標高が上がるとあれの縄張りに入りそうで怖い所だな

おっここで下りのようだ、山脈の中間で下りか、盆地のような感じだろうか?

大抵こういう場所って何らかの生物が縄張りにしてるものだよな~

迂回路は無いので進むしかないんだがな、出来れば素通りしたい所だな~


次話も小島に向けて進みます


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