エリ・シーグル・アタミ ‐挿絵あり‐
[性別]女
[年齢]二一歳
[身長]一七〇センチメートル
[人種]ヘレティック(先天発現型)
[旧国籍]南米(抹消済み)
[所属]組織(仮名ネイムレス)、作戦部第一実行部隊(チーム〈LUSH〉)
[コードネーム]LUSH-3
[初登場]第一章【記憶の放浪者 -Memories Wanderer-】
[概要]本編の準ヒロイン
第一実行部隊の紅一点。スラリとしたスレンダーな体系で、理知的な顔の美人。ポニーテールがチャームポイントで、後頭部の上辺りで結わっても腰まで伸びるほどの長髪の持ち主。
しかし見た目に反して、性格は残念。天真爛漫と言えば聞こえは良く、時に自由気ままな奔放さが悪目立ちする。作中における問題児兼ムードメーカー。
幼い頃、《サーマル・センサー》を恐れた両親に棄てられ、以降南米のある国でストリート・チルドレンとして育った。一〇歳の頃、ヘレティックを探し回っていたREWBSの襲撃を受けた際、酒顛ドウジと雪町ケンによって救われ、組織に保護された。
メルセデスが母代わりとなって育てられていたが、ケンの影響で実行部隊に興味を持ち、また清芽ミノルの剣術に惹かれたことを契機に関係が悪化、酒顛に面倒見られながら戦士として独り立ちする。
〈清芽流〉という剣術流派に入門し、一〇代で免許皆伝を獲得した天賦の才に恵まれている。二刀を使いこなし、敵とみなせば躊躇なく斬り殺せる覚悟を持ち合わせている。自他ともに認めるほどの組織一の女流剣士である。
しかしそんな名誉もメルセデスからは未だに嫌煙されており、彼女の視線をエリも酷く嫌っている。ただそれも親子喧嘩の範疇のようで、ボスの命令により誠を実行部隊に入れるか否かで言い争った際には、メルセデスに切っ先を向けるものの動揺を隠しきれなかった。
ケンに対しては好意の裏返しか、痴話喧嘩が絶えない。酒顛は親代わりでもあるからか、平気でネタのオチに使うことがある。ウヌバは大きな弟かペットのように可愛がっている。新参の誠を可愛いと評し、“お姉さん”を気取って説教から性的な指導まで与えようとするなど愛情をもって支えているが、彼の口調が日ごとに鋭さを増すと、「可愛くない」とブーイングを起こしていた。清芽ミノルを「師匠」と崇拝しているが、彼の過去については全く知らない。
組織内でファンクラブが設立されるほどの人気を博している。ちなみに会員番号一番は情報部のフリッツ、二番はウヌバ、三番は兵站部のベルノード。
胸が小さいことを気にする場面がしばしばある。ユーリカ・ジャービルには「Aに近いB」と自白させられた。
[センス]サーマル・センサー
比較的凡庸なセンスの一つ。
周囲の熱量を、サーモグラフィーのような熱分布として目視できる。温度が高ければ白や赤、低ければ黒や青として判別できる。
また目を閉じ、意識を凝らせば、壁の向こうの一定距離まで熱量を把握できる。
発動のオンオフが可能だが、無意識でも機能する場合がある。
エリは戦闘時、敵の熱量分布から次の行動を予測し、攻撃するなど応用している。
布越しの熱も感知でき、熱源の詳細な形状をも把握できることから対象の性別をも把握できると語っており、同隊の男共を戦慄させた。
[武器]紅炎双爪
赤い刀身の二振りの日本刀。鞘もまた赤色。
オリハルコンを改良した特殊合金で作られており、その金属の性質上、加速度に応じて高熱を発する特色を有する。
エリのような達人の居合抜きともなれば、抜刀における瞬間最高温度は摂氏六〇〇〇度と太陽の表面温度さながらの高熱を発するとされているが、実際のところは不明。ただ、刀の形を成した紅炎というのが名前の由来とされている。
〈清芽流〉は抜刀から納刀までの間、止め処なく振るい続けるという攻め一筋の流派である。決して守りに入らず、敵を屈服させるか、殺すか、そのために一度仕切りなおすまで鞘に刀を納めることはない。その点において〈紅炎双爪〉は鬼に金棒と言えるほど都合のよい業物であり、エリもこの刀で受け太刀をしたことは皆無だった。
しかしレーン・オーランドとの邂逅から状況は一転、彼女は斬れない敵との遭遇に動揺を覚えることになった。




