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第三話 玄関に打ちのめされる少女

続いて玄関。

タワーマンションの玄関なんて、一般人なら誰しもが打ちのめされそうなものですが……。


どうぞお楽しみください。

 車を降りて駐車場を少し歩くと、ガラスの奥にきらきらしてるところが見えてきた。

 うわぁ、宝石屋さんみたい! 行った事ないけど。


「ここからエレベーターで上に行くからな」

「う、うん」


 ここが入口なんだ……。

 壁も床も綺麗で明るいし、天井にはシャンデリアまである。

 ここ、本当にお家なのかな……。

 昔行った遊園地のお城より豪華な気がする……。


「で、入る時には、ここに顔を映すんだ」

「え?」


 小さな窓。

 そこに顔を寄せるお兄ちゃん。

 一体何をしてるの?


たける様、お帰りなさいませ』

「! だ、誰!?」


 女の人の声に驚く私の前で、ガラスのドアが開いた!

 あそこにドアを開ける人がいるの!?

 すごい!

 ……でも、女の人なんだよね……。

 美人だったらどうしよう……。


あずさもやってみて」

「あ、あのー、こんにちは。私、日生ひなせ梓と言います。初めまし、て……?」


 ? 私の顔が映ってる?

 え、何これ?


『ゲストとして登録しました』

「ひゃっ!?」


 声と一緒に、ランプが緑色に光った!

 何これ!?


「これで中に入れるよ。後で住人として登録するから」

「え? あ、え?」


 何? 何が起きたの今!?


「防犯のために、顔認証システムで入室管理をしてるんだ。顔さえ見せれば鍵要らず。便利だろ?」

「え、あ、はい……」


 よくわからないけど、顔を見せるだけでお家に入れる、のかな?

 しかも『お帰りなさいませ』まで付いて……。

 お兄ちゃんに「お帰りなさい」を言うのは私の役目なのに……!

 で、でも、お家に人がいて、あったかくして待ってたり、明るくして待てるのは人間だけなんだから!

 私は密かな決意を胸に、お兄ちゃんに続いてエレベーターに乗り込んだ。

読了ありがとうございます。


実際こういうのがあるかどうかはわかりませんが、あってもおかしくないかな、と盛り込んでみました。

最近iPhoneがマスクつけてても顔認証してくれるようになったのが実にありがたいです。


次話もよろしくお願いいたします。

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