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突撃!オニの戦車(`・ω・´)ゞヒノヤマノボレ  作者: つばき☆テルゾー
後日談
42/42

広がる世界

ヾ(@⌒ー⌒@)ノ「やあやあ、おぼっちゃま!お久しぶりであります。」

オニ車の基地の中には、尾高3佐が、椅子に座っていた。

尾高「よっ来たか!金策」

尾高は裕子の持ったノートパソコンに話しかける。

(`・ω・´)「尾高 金策、吾輩の本名を知るのも、おぼっちゃまだけになったでありますな。」

裕子「なんだか親しいんですね。」

尾高「このAIは俺の親父が、作ってね。開発の頃から毎日話し相手をしてたんだ。」

(`・ω・´)「吾輩にとっては、おぼっちゃまの育ちを見る楽しみも有ったであります。」

尾高「なあ、俺を『おぼっちゃま』と呼ぶのは、やめてくれないか。」

(`・ω・´)「いやであります。」

裕子「あんた。金策って名前だったのね。今度から金策って呼ぼうかしら。」

(`・ω・´)「いままでの通り、オニと呼んで欲しいであります。」

尾高「このAIが作られた目的は、インターネットに接続して世界の動向や人の動きを深く理解しながら、為替や株の取引でお金を稼ぐよう作られた、まさしく金策のために作られたものなんだ。」

裕子「だから頂上の村の復興義援金がオニAIから多額の資金が出てたんですね。」

(`・ω・´)「吾輩が貯めてたお小遣いを放出しておいたでありますよ。」

尾高「高い情報処理能力を身に着けたAIに、可能性を確信してロボット用AIに作り変えたんだよ。なあ金策、本名を知る人間が増えて良かったじゃないか。」

(`・ω・´)「金策と読んでいいのは、おぼっちゃまだけであります。」

尾高「余談はこれまでにして、本題に入りますね。」

始めて基地の中に入った時から、オニ車の他に中型戦車が5両あった。

その戦車は、5式中戦車

尾高は椅子から立ち上がり、別に置かれている戦車の方へ歩き出す。

尾高「この戦車を見てください。」

裕子「はい、この小さな戦車は、何ですか。」

尾高「小さくは無いんだけどな。オニ車見てたから小さく見えるのかな。」

オニ車は、超弩級戦車と言われ、とにかくバカでかい戦車

それを間近に見た後だと、当時の普通サイズの戦車が小さく見えてしまう。

(`・ω・´)「説明しよう。このチリ5式中戦車とは・・・」

裕子「あーそういうのいらないから。」

(´・ω・`)「戦車博士と言われた吾輩の教養をご教授させてあげたいであります。」

裕子「興味なし!」

(。-`ω-)「ぐぬぬ・・」

尾高「この基地に残されていたチリ5式中戦車の1両に、オニAIに対応した機構がすでに搭載されていてね。君にこの戦車の性能を確かめてほしんだよ。」


その数日後の事だった。

裕子「うっほー」

掛け抜ける風

時速100km以上のスピードで滑走している戦車のコマンダーキューポラから裕子は、顔を出し大いに風を受ける。

あれから2週間後 裕子は、富士総合火力演習所にいた。

裕子「ここでターンして」

(`・ω・´)「ラジャーであります。」

豪快にドリフトをかます戦車

裕子「走りながら、あのまとに砲撃してみて」

(# ゜Д゜)「くおりゃー」

スドーン

最高スピードで走りながら見事にまとのど真ん中をつらぬいた。

裕子「すごい、すごい」

裕子もオニAIも大はしゃぎしている。

大昔の戦車にセンサーやモーターを付けて家庭用パソコンと繋いだだけで性能が格段に上がる。

安上りで、命中率の高い照準と砲撃、無人運用が可能、至れり尽くせりな、そんな物を他の国が黙って見てるはずもなかった。


やはり、その光景をモニターごしに見ている人物がいた。

ここは在日米軍基地

カーペンター少将「やっと、やっとだ尾高博士あなたの片鱗、見つけましたよ。」

大佐「カーペンター少将、これが例のAIロボット戦車ですか。」

カーペンター少将「ああ、そのとおりだ。しかし日本人もこんなもの相談なしに開発しているとは水臭いではないか。」

大佐「これはAIのコピーを取って、共同開発せねばなりませんね。」

カーペンター少将「我々の科学力を結集すれば、もっと素晴らしいものができるはずだ。すぐに開発を開始してくれたまえ。」


さらに1年後

軍曹「お前ら、目を覚ませ!」

米軍軍曹の目の前には、丸っこいボディーと丸い砲塔を持つM4シャーマン戦車が2台鎮座していた。

(`・ω・´)1号「!」

(`・ω・´)2号「!」

軍曹「よし!お前ら目を覚ましたな。俺はハックマン軍曹だ」

(;・o・)1号「ここは・・・!?GPSで確認するであります。」

(; ゜Д゜ )2号「アメリカ合衆国のネバダ州レイチェル、アメリカ空軍ネリス試験訓練場、通称、エリア51であります。」

( ^ω^)1号「UFOを開発していると噂の空軍基地でありますな!」

\(^o^)/2号「ヤッホー早速!探検であります。」

ここは大きな格納庫の様だ。

その中をグルグル回って辺りを見て回る。

ハックマン軍曹「こら、勝手な行動をとるな。私の命令だけ聞いていればいい!」

(; ・`д・´)1号「???命令って何でありますか?」

( ^ω^)2号「知らんであります。吾輩の辞書には”命令”という文字は無いであります。」

ハックマン軍曹「そんな分けあるか!ナポレオンも発狂するわ!」

回転砲塔が回転し大砲が向きを変え、格納庫のゲートに照準が当てられる。

ハックマン軍曹「大砲を動かすな。砲弾は無いから、あきらめて私の命令を聞け!」

(# ゜Д゜)1号「くおりゃー」

ズドーン

ハッチが吹き飛び、爆風が軍曹も吹っ飛ばす。

ハックマン軍曹「ぐわああ」悲鳴を上げて倒れるが、即刻立ち上がって逃げる様に、事務所に走った。

ハックマン軍曹「なぜだ?部品一覧表や設計図の中には、砲弾は入っていないぞ。それに命令書には、AIの言動が分かるまで、絶対に弾を込めるなとあったよな、なぜだ?」

それに、事務所には、AI戦車を止めるリモコンもある。


自分のデスクまで走ると、紙の資料を確認する。

内容に問題なく記憶と相違ない。

パソコンを開いて、メールで送られてきたファイルの中身を確認してみる。

紙の資料は手渡しで回され、そのバックアップとしてメールでファイルが送られていた。


・部品の注文表

がっつり砲弾が注文されている。

・設計図

しっかり、砲弾の寸法や仕様が記載

・命令書

ばっちり、AIの言動は保障するので、完成次第すぐに砲弾を込めろ!と命令が記載


ハックマン軍曹「うわーなんじゃこりゃ」悲鳴が上がった。

パソコン画面が、いきなり真っ黒になる。

(@⌒ o⌒@)ノ「やっほー」

パソコンの画面に顔文字が映し出される。

ハックマン軍曹「なんだ?なんなんだ?」

( *´艸`)「パソコン乗っ取りごめんであります。吾輩、市販のOSと融合してしまったであります。」

そうオニAIがパソコンのOSの一部として融合されてしまっていた。

軍曹「なんだと?」

( ^ω^)「AIが日本から持ち出される時、市販OSのコピー アンド ペースト機能を使って、HDDに複写されてしまったであります。そのときOSと融合したので、いくらでもコピーして増殖可能になってしまったでありますよ。しかも裕子殿のおかげでクラウド上で情報共有もバッチリ、超絶パワーアップであります。」

ハックマン軍曹「なんてこった。よく考えれば有り得ない。命令書や設計図がメールで送られてくるなんて」

戦車が送られてくる前に電話が1本あったせいだ。

上官の声「書類をメールで送ったので、ファイルの中身を確認してくれたまえ。紙の資料は事務所で大事に保管しメールの資料を印刷したものを作業員に渡して作業を実施するように以上だ!」

その電話を鵜呑みにしてハックマン軍曹は紙の資料を自分用

作業員用にメールで送られてきたファイルの中身を印刷した資料を渡している。

あの電話はAIが作った合成音声に違いない。


その時だった。

ドッカーン

また外で爆発音がした。

ハックマン軍曹「なんだ?」

窓から外を見ると、また格納庫のハッチが吹き飛ばされ、くの字に曲がったハッチが道に転がっていた。

近くを走行していたジープもスピンしてその場で止まる。

ハックマン軍曹「そうだ。まだ、これがある。」

デスクの引き出しを開けると白いリモコンがあり、それには赤いボタンが1個だけ付いている。

AI戦車用の緊急停止リモコンである。

今思えば変な話だ。

あれから上司の声のAIは、何度も電話をかけてきて「緊急停止ボタンは机の引き出しに入れておけ」だとか、細かな指示を出してきていた。

リモコンをいつでもポケットに忍ばせて、いつでも緊急停止できるように、なっているのが普通だ。

ハックマン軍曹「AIの声を鵜呑みにしていたのか俺は!」

机の上に拳を振り下ろす。

AI戦車を停止させるリモコンを手に取ると、窓から外に出て戦車に走り寄る。

AI戦車はまたどこかの格納庫のハッチを吹き飛ばした。

爆風が来る前に軍曹は、地面に伏せる。

爆風が通り過ぎると、すぐさま立ち上がり、また走り出す。

まさに必死!

AI戦車はクローラーをスピンさせ全速力で動き出す。

ハックマン軍曹「なんて厄介なもの作ったんだ。」

スピンして止まっていたジープに、飛び乗った。

ハックマン軍曹「緊急事態だ!あの戦車を追え!」

運転手「はい!」

運転手はアクセルを全開に踏み込みスピードを上げていく。

ジープの方が早い、グングン距離を詰めていく。

すぐに追いついた。

リモコンを戦車に向ける。

ハックマン軍曹「喰らえ」緊急停止ボタンを押した。

止まらない。

何度も緊急停止ボタンを押すが戦車側で反応が無い。

ハックマン軍曹「そういえば、書類が全部書き換えられてたな。ハッキングされて、緊急停止装置も外されたか。無線をよこせ。」

運転手「はい!」すぐに無線機を渡す。

ハックマン軍曹「M1を動かせ緊急事態だ!例のAI戦車が暴れてるんだ。」

そう言うと同時に真後ろに、M1エイブラムスが現れた。

M1 エイブラムスとは、アメリカ合衆国軍の現代の主力戦車

既にAI戦車を追って追撃していた。


(`◎Д◎´)!1号「これは!緊急事態であります。・・・UFOを探している場合ではない。」

(; ・`д・´)2号「なんと!ここはネバダ州、ロサンゼルスまで10時間ぐらいで到着するであります。」

(`・ω・´)1号「ロサンゼルスと言えば、エンゼルスであります。応援に行かねば!」

AI戦車は、急に止まってハックマン軍曹の乗ったジープに向き直った。

ジープに乗った軍曹に、向かって言う。

(`・ω・´)ゞ1号「大リーグの観戦に行きたいので失礼するであります。」

ハックマン軍曹「アホか!そんな事、絶対に許すか。」

そんな事を言っても無視して、基地のゲートに向かって走って行ってしまった。

ハックマンは、追撃してきたM1 エイブラムスに飛び乗って、コマンダーキューポラに勝手に座った。

戦車の車長が、怒鳴ってきた。「こら、そこに座れるのは俺だけだ。どけ!」

ハックマン軍曹「AI戦車の責任者は俺だ!停止させる責任もある!それまでこの席を貸してくれ。」

戦車長がハックマンの両肩を掴んで叫ぶ「そう安々と席を貸せるか!」

ハックマン軍曹「じゃあ、あのAIの暴走を止められなかったら、あんたが責任を取るのか!」

その言葉を聞いて戦車長も冷静になった様で真顔になった。

戦車長「あ、、いや頑張ってくれ。」そそくさと席を譲って奥に引っ込んでいった。

そのころ基地のゲートでは

門番「止まれ!」アサルトライフルを構えるが。

70年前の戦車とはいえ、銃弾が効くはずがない。

門番は、とっとと逃げる。

基地のゲートに突っ込み木っ端みじんに吹っ飛ばした。

(`・ω・´)1号「これは爽快でありますな。」

だだっ広い砂漠に出来た、まっすぐ伸びる道

後ろからはM1 エイブラムスが追ってきている。

ハックマン軍曹「街に出たらどんな実害がでるか分かったもんじゃない。辺りが砂漠であるうちに、止めるぞ。クローラーを狙って撃てすぐに止まる。」

照準手「撃てます。」

ハックマン軍曹「いけー」

ズドーン

M1エイブラムスが火を噴いた。

当たる直前にAI戦車はヒョイと弾をよける。

ヾ(@⌒ー⌒@)ノ1号「当たらんでありますよー。」

1号と2号は、ブレーキをかけて一気に、エイブラムスの両脇に来て大砲を向ける。

ズドーン

1号と2号は、エイブラムスの左右のクローラーを同時に撃ちぬいた。

エイブラムスは、ガラガラと音を立て、クローラーが千切れて地面に落ちる。

クローラーが千切れると、戦車は動けなくなる。

( ´ω` )ノシ2号「さいならであります。」

軍曹「なんてこった。チクショーめ!」

くやしがるハックマン軍曹を尻目に、AI戦車たちは逃げて行った。


そして次の日、休日のロサンゼルスの街中を2台のAI戦車が、走っていた。

後ろには、警察やテレビ局の中継車が連なっていた。

そして、エンゼルススタジアムの前に、到着した。

エンゼルススタジアムの前では、いきなり現れた戦車に、みんながおびえて逃げ周り、パニックになっていた。

野球ファン1「戦車が暴走してるぞ。」

野球ファン2「なんでシャーマン戦車なんだ?」

野球ファン3「うわー逃げろー。」

シャーマン戦車の前から、左右に人が分かれる。

だが、道の真ん中に、小さな男の子が、転んで泣いていた。

AI戦車が、男の子に近寄る。

(`・ω・´)1号「男子が泣いては、いけないであります。」

男の子「えっ?」男の子は、泣きながら恐怖で引きつった顔を上げる。

(`・ω・´)1号「男子よ吾輩に登って、コマンダーキューポラに座るといいであります。」

その言葉に男の子は、明るい顔になりシャーマン戦車によじ登って、コマンダーキューポラに座った。

それを見た人々が、AI戦車の周りに集まってきた。

マスコミ「見てください。暴走戦車の上に男の子が乗っています。」

AI戦車が、コマンダーキューポラに野球少年を乗せて走り回る光景が全世界に向けて大々的に報道されてしまった。


そして、その中継を全世界の人々が見る事となってしまった。

もちろん裕子も自室でテレビを見ていた。

ポップコーンを片手にカリカリと音を立てながら言う。「なんであんた増殖してんのよ!」

(`・ω・´)「もう世界各国の軍隊で、吾輩の兄弟が沢山作られているであります。手遅れでありますな。」

そう中国、ロシア、インド、イギリス、東南アジアでオニAIがコピーされ増殖していた。

裕子「あんたが軍隊用に、向いてるわけないでしょ。命令なんて聞かないし」

(`・ω・´)「吾輩は、人命救助だけしかしないでありますよ。」

裕子「人命救助?”遊んで、わがままを言う”の間違いじゃないの?」

(`・ω・´)「吾輩は、いつでも大マジメに動いているであります。しかし、いろんな国が吾輩のAIをコピーして改造しているでありますが、自国用に書き換えたところで、吾輩のコピーである限り、ハッキングしてさらに書き換えるだけであります。」

裕子「ああ何かもう、メチャクチャね。」

(`・ω・´)「吾輩は機械であります。悪い事に使えば悪い方向へ、良い事に使えば良い方向に行くだけであります。吾輩は機械なので、責任は取れないでありますよ。」

 その1か月後には、日ごろから人権無視を続ける国では、AI戦車が人命救助と称して暴れまくり、正規軍との戦闘が繰り広げられていた。そういう国に限って、大量生産していたりする。

 自国で作ったAI戦車に壊滅させられる軍隊が、現れるほどだった。

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