罠
…。なんか思っていたのをはるかに上回る話が出てきました…。しかも、なんかどっかで聞いたことがあるような…。
「それで…その罠ってなんなんだ?」
〈はい。罠とは…私の力を弱体化する魔法陣でした。〉
あ、はい。それは元から想像できてました…。
「俺が聞きたいのは、どういう風にお前が弱体化されたのかってことだよ…。」
〈それは…。私は、ルシファーの陣の中心となっていたイーグレット城にたどり着き、その内部へと足を踏み入れました。そして、その入ってすぐの床に魔法陣が描かれており、その魔法陣は私がその上に立つことによって発動しました。ー私も通常ならば、そのような魔法陣にかかるはずもなかったのですが…、連戦に次ぐ連戦で集中力を欠いていました…。ー その魔法陣は3段階で構成されていました。まず、発動までの時間がもっともかからないダークバインドという高速魔法で瞬時に私の動きを止めてきました。床から私の影が浮き上がり私を魔法陣の上に固定しました。このバインドは、シャイニングバインドとともに世界で最も強力なバインドです。しかし、これくらいならば、私はどうにか対処できました。しかし、魔法陣の2段階目の効果が発動しました。イービルプレッシャーでした。これもまた、ホーリープレッシャーと並んで世界で最強を誇る弱体化魔法でした。これによって私の力は4分の1ほどにまで制限され、しばらく力を蓄えなければ脱出は不可能という状況にまで追い込まれたのです。私は、この時点で我々の軍の敗北を予感してしまいました。〉
セイバーは一気にそう言って一度沈黙した。
グランとクララは…、自分たちとかけ離れすぎていてついていけてなさそうだ…。
「それは…。それでどうなったんだ?まだ…魔法陣の3段階目があるのだろう?」
〈…はい。私は3段階目の魔法で殺されるものと考えていました。しかし、そんな生温いことでルシファー…いえ、もうこの時点ではサタンですね…の復讐は終わりませんでした。3段階目は私の生き殺し。私の存在を3つに切り離したのです。私もそのような魔法は見たことはなかったので、サタンによる自作魔法だと考えられます。〉
「三つに切り離された⁉︎どういうことだ?」
俺は、大きな声で尋ねた。
〈私は、肉体・精神・魔法体の3つに分けられたのです。〉
セイバーはそう俺に告げた。俺はまだ事実の全てを受け入れることはできていなかった。
はい。次話でこの小説の目的の一つができます。
読んでいただきありがとうございました。
もうそろそろスカッとするような話も書いていこうと思います。




