ヘスの過去
うん。
クララがいつエアカッターを覚えたか、とか気になることはたくさんあるけど…。
やっぱり、ヘスがおかしい!
何⁉︎
絶対防御って?
オーバーパワーって?
魔法破壊って?
魔法生成って?
頭脳明晰って?
超聴力って?
超視力って?
超鼻力って?
聞きたいことが多すぎる。
「ヘス。ヘスってスキルたくさん持ってるんだな…。」
「そうです。」
何?その反応。
なんか、何もないところをボーッとして見てるぞ。
スキルについてなんか、話したくないことでもあるのかな?
なんか、称号にも、『神であった者』とか書いてあるし。
「別に話したくないんだったら、話さなくていいんだよ。」
俺は、言う。
「じゃあ、話しません。」
はい。
なるほど。
話してくれると期待してた私が馬鹿でした。
まぁ、話したくなったら話してもらおう。
「ヒロさん!スライムたくさん倒しました!」
「スライムたくさん倒したぜ。ヒロ!」
クララとグランが駆け寄ってくる。
ほんと、グランもいいやつになってきたな。
あと、二人とも懐いてくれてよかったよ。
って、どんだけ倒したんだ⁉︎
俺の目の前には、スライムの死骸、死骸、死骸。
魔核、魔核、魔核。
見渡す限り沢山のスライムの残骸が残っていた。
「沢山倒したな。すごいぞ。」
「えへへ。」「どうってことないぜ。」
二人はそれぞれ照れている。
親が、早く死んでしまったので褒められ慣れていないのかもしれない。
これからは沢山褒めてやろう。
それより、もしかして二人ともレベルが上がってるんじゃないか?
こんだけ沢山倒したんだから。
俺はステータスを確認する。
「おっ。二人とも3ずつレベルが上がってるぞ。すごいぞ。」
俺は二人に伝えてやる。
「えへへ。」「どうってことないぜ。」
お前らは、その反応しかできないのか…?
まぁ、いいか。
俺だけレベル1。
なんか悲しいな。
よし、町の門は朝7時から空いてるらしいから明日の朝、秘密の特訓をするか。
「よし。グランもクララももう疲れただろう?町に帰ってうまい晩御飯を食おう。」
「はい。町に戻りましょう。」
「まぁ、疲れてないけどな。飯があるなら帰らないとな。」
グラン…。
そこは意地を張るところじゃないぞ…。
なんか、微妙にグランって思考回路が普通の人とはずれてるよな…。
まぁ、そこも直して行ってあげよう。




