表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/79

武器屋

「じゃあ、魔法教室まで時間があるし適当に街を散策するか。」


俺たちは、無事パーシヴァルの臣下になることができた。


その証拠として俺たちの胸には、12本の剣が描かれた紫色のバッチが付いている。


これを見せれば、臣下として扱ってもらえるらしい。


さらに、このバッチにはATKとHP増加の魔法が付与されているし、臣下の誓いをしていない人が不用意に触らないようになっている。


「グラン。クララ。おススメの場所はあるかい?」


「ヒロさん。その前に、武器はありますか?」


そういえば、グランがギルドから出てきてから妙に丁寧に対応してくる。

まぁ、そんなことはどうでもいいが。


本当だ。

まず、武器がない。


「ないのでしたら。僕がいい店を知っています。ついてきてください。」


「ていうかグラン。お前その喋り方気持ち悪いからやめろ。」


「ヒロさんが、強いってこと知らなかったからこれからは丁寧に喋ろうと思ってたんだけど…。ヒロさんがそう言うならいいや。おい、ヒロ。案内してやるからついてこい。」


いきなり横柄になった。

まぁ、こっちの方がしっくりくるな。



俺たちは、ヒロの後に続いて歩いて行った。


途中で狭い路地を迷路のように通っていったから、マップがなければもう一度自力で行くのは厳しいだろう。


まぁ、俺はマップがあるからこの街の中だったらどこでも行けるんだけどね。


そして、ついたのは少し古びた武器屋だった。


「ここなら、安くで武器が買えるよ。」


なるほど。


こういう類の店ってワクワクする。

もしかしたら、掘り出し物があるかもしれないし。


ガランガラン


「「「「お邪魔しまーす。」」」」


「いらっしゃい。」


おっと。

この店は武器屋と鍛冶屋の両方を備えているらしく、職人らしいおじさんが出迎えてくれた。


「好きなようにみていきな」


「ありがとうございます。」


うん。

なかなか種類はある。


あっ。

なぎなたエリアまである。


ほー。

三国志で関羽かっこよかったな。


よし、武器種は薙刀にしよう。


結構珍しい武器だけど、かっこいいからいいや。


ていうか、なんでヘスもグランもクララも後ろで一緒に見てるの?


「みんな。好きなの選んでいいんだよ。さっき、パーシヴァルさんにもらったお金がいっぱいあるから。なんでも買ってあげるよ。」


こういうと、みんな喜んで店のあちこちに散っていった。



さて。

では、どの薙刀にしようか。


こういうのって大抵、魔力の伝導効率がいいやつほど良い武器なんだよな。


でも、俺には魔力の使い方がまだわからないし。


でもまぁ、一かバチかやって見るか。


体の内部に気を集中して。


おっ。

血液以外に何かが流れている感じがする。

それを他の方向へ絞り出す。


あっ。


薙刀が膨らんで赤くなっている。

危険な感じがするぞ。

暴発するのかもしれない。


俺は、魔力を流すのをやめる。


その後も試行錯誤を繰り返し、魔力を扱うことができるようになった。


どうやら、絞り出すのではなく体の一部として循環させるようなイメージらしい。


そして、魔力を全ての薙刀に通した結果。

ある一つだけが断然魔力効率がいいことがわかった。


それは、青色の薙刀で所々に銀の模様がついている。


よし、これにしよう。


「おー。にいちゃん、よくわかってるじゃねーか。」


職人おじさんが、声をかけてきた。


「それは、俺の最高傑作だぜ。薙刀ってカッケーよな。」


「はい。とてもかっこいいです。」


「そうだよな。わかってくれる奴がいてよかったぜ。最近の奴らは、普通の剣ばっかり買っていきやがるんだ。」




こうして俺らは店を出た。


クララは、身長ほどもある魔法の杖。


ヘスは盾とロングソード。


グランは両手剣を選択した。


それに、俺の薙刀も合わせて、四十ゴールドかなり品質も良かったのでお得な買い物だったと思う。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ