3.朝
僕は今ものすごく困っている。仕事の帰りが11時になってしまった。まさか終電に間に合わなかったなんて……父さんにバレたら怒られるぞ………
「た、ただいまー………」
恐る恐るドアを開けた。明かりがついていなかったので少し安心した。洗面所で手を洗い、冷蔵庫の中から作り置きしてくれた夕食を食べた。1人で食事するのは暇すぎたので、ネットニュースを読んだ。しばらく読み続けていると、一つの記事が目に止まった。
『河川敷で大企業社長の死体を発見』と言う見出しが貼ってあった。もう見つけたのか。殺ってまだ1時間しか経ってないぞ?下へスクロールして記事を読んだ。ターゲットだった男性の名前は“田中正人”と言うらしい。まぁ、今は亡き人だからどうでもいいか。夕食を食べ終え、風呂に入った。頭と体を洗い流し、湯船につかった。雨で濡れて冷えた体が温まるなぁ〜。しばらく温まり、風呂を出た。パジャマに着替え、自分の部屋へ行った。明日は学校だから早起きしなくちゃな………………起きられるかな。そんな心配をしながらも眠りについた。
カーテンの隙間から入ってきた太陽の光で目が覚めた。時計を見ると時刻は6時半くらいだった。二度寝しようとしたが、完全に眠気が取れたので仕方がなく制服に着替えて下へ降りた。朝はいつも僕が一番に起きる。沙羅と勉は7時頃に起き、歩と佳奈は7時半過ぎに起きる。詩乃はいつも8時頃に自分で起きるか僕が叩き起こしに行く。台所に行き、手馴れた手つきで朝ごはんを作った。作り終えると同時に沙羅と勉が降りて来た。
「おはよう、朝ご飯できてるから」
「おはよう………兄さん…」
「………」
勉は眠そうに挨拶をした。沙羅に関してはウトウトしながら降りて来た。転ばないようにしてね(汗)。テレビをつけるとニュースに昨日のターゲットの田中正人が出ていた。彼はもう死んだが、裏で麻薬を売買していることが発覚し、表向きの化粧品会社は廃業したらしい。
「あの化粧品会社廃業しちゃったんだ……結構使いやすかったのに」
トーストを口にしながら沙羅が言った。確かに表向きでは化粧品会社の中でNo.1だった。しかし、なぜ麻薬の売買をしていたのかもこっちの業界でも手がついていない。まぁ、しばらくしたら警察が何かしら情報を掴むかか。時刻が7時半頃になると歩と佳奈が仲良く手を繋いで降りて来た。
「おはよう、ご飯できてるからね」
「うん…おはよう」
「おはよう…」
2人に挨拶をし、洗面所へ行き歯を磨き、顔を洗った。学校の支度をしてる途中、珍しく詩乃が早い時間に降りて来た。
「おはよう、こんな早い時間に起きるなんて珍しいね」
時計を見ると7時45分だった。明日は雨でも降るのかな?
しばらくネットニュースを見ていた。いつも8時頃に家を出るので残りの15分が暇なのだ。そんな時は小説を読んだりニュースを見たりしている。昨日の仕事の件で警察が何か突き止めたか調べたが、何も見つかっていないらしい。嘘の可能性もあるから後でシンに調べてもらうか。そうこう考えているとあっという間に時刻が8時になった。バックと自転車の鍵を持ち家を出た。
見てくれている方、感謝してます。m(_ _)m




