表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕のお仕事  作者: two-on
1/23

1.白い殺し屋



僕は何不自由なく暮らしていた。父は大企業の社長で母は裁判官をしていた。そのおかげで欲しいものはなんでも手に入った。しかしある日、両親が殺された。元々僕の住んでいた街は治安が悪く、些細な問題で死人が出るくらいだった。


あれは僕がまだ7歳の頃だった。


雪が降る夜の街、その中の一つの屋敷の庭には煙が上がっていた。屋敷を囲むフェンスの外側には何十人もの知らない人達が手に拳銃を持っていた。僕と両親は一つの小さな部屋の中に籠もっていた。

「あなた!警察はまだ来ないの?!」

母は僕を抱いて守ってくれていた。

「もうすぐ来るはずだ。それまで耐えるんだ」

父は手に散弾銃を握りしめ僕と母を守ってくれた。廊下から足音が鳴り響く。いつバレるかわからない恐怖で体が震えた。

「大丈夫よ。私達があなたのことを守るわ」

そう言い、母が体をさすってくれた。しかし、母の体も震えていた。


部屋に籠もって1時間が経過したが、廊下からの足音はなかなか消えなかった。窓の外から赤色から青色へとライトが変わった。

「警察だわ!あなた!警察が来たわよ!」

安心して母が叫んだ。その時、ドアが開き、拳銃を持った人が3人入ってきた。父は何の躊躇もなく引き金を引いた。銃口からは火花が散り、体から赤い液体が壁や床に飛び散った。

「急いで玄関まで逃げるぞ!」

そう父が言い部屋を出た。しかし、部屋を出た瞬間、父が倒れた。頭からは血を流していた。

「あなた!」

急いで母が父の元へ向かった。しかし、父の目には何も映っていなかった。僕たちのもとに1人の男が近づいてきた。母は父の持っていた散弾銃を持ち、近寄ってくる男に銃口を向けた。

「近づかないで!」

しかし、男は母の言葉を聞かず近寄り母の腹部を撃った。母は悲鳴を上げながら倒れた。

男は銃口を母の額に当てて引き金を引いた。

母も父と同じように動かなくなった。男は僕の元に歩き寄ってきた。そして、しゃがんで僕と目を合わせた。そして男は

「今お前の目には何が映ってる?」

と意味のわからないことを聞いてきた。そして、銃口を向けてきた。引き金を引こうとした瞬間、男の後ろから銃声が聞こえた。銃声の元は警官の拳銃からだった。男は舌打ちをしてこの場を去った。警官は僕を保護してくれた。後から聞いた話、僕達を襲ったのは

【hit man】と言うマフィアチームらしい。


あれから10年、僕は高校2年生になった。今は教会に住んでいる。10歳の頃、教会の前を通った時に神父が僕を保護してくれた。そして、7年間一緒に教会で暮らした。

「ただいまー」

教会の扉を開け、帰ってきたことを報告した。

「あぁ、お帰り雪羅。今日はやけに早いじゃないか」

奥から正装した神父こと“ドナート”が出てきた。

「今日はバイトがあるからしばらく帰ってこないよ」

「帰りはいつになるかね?」

時計を見ると時刻は午後3時を指していた。

「ん〜………10時くらいかな」

「わかった。夕食は作り置きしておこう。帰ったら食べなさい」

そう言い僕に十字架のネックレスをかけてきた。いつも出かける時になるとこのネックレスをかけられる。本人曰く、安全のためのお守りらしい。

「じゃあ、行ってくるね」

そう言い教会を出た。





バスで地下鉄駅まで行き、電車に乗って都会街へ向かった。周りにはたくさんのビルが建っていた。しばらく歩くと、今は廃業になり、立ち入り禁止になったレストランがあった。その中へ入ると、入口のシャッターが閉まった。奥へ進んでいくと、スーツを着た男がいた。

「こんばんわ、今回のターゲットは?」

そう聞くと、机の上に一つの封筒を置いた。中には数枚の写真があった。

「そいつはこの街は一の金持ちだ。だが、裏では麻薬の売買をしている。報酬は後日渡す。頼んだぞ」

そう言い、ダンボールを置いてシャッターを開けた。中には拳銃一丁とナイフ2本が入っていた。僕の仕事は







        “人を殺すことだ”

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ