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第1話 魔界でも、みんなで行けば、怖くない

約2年ぶりの連載再開です。

もう殆どエタりかけていましたが、苺野さんがノアのめちゃ可愛いイラストを描いてくださり、それを見た瞬間にまた創作意欲が蘇って来ました。

この気持ちが持続している内に、最後まで書ききれたらいいな〜( ˘ω˘ )

 未だ疑いの目を向けるニーナ達に説明を始めるユーキ。


「んっとね……僕達はこの世界とは別の世界、つまり異世界からやって来たんだ。ジアって娘に会いにね」


「あなた達、ジアちゃんの知り合いなの?」


「僕は面識は無いんだけど、アイ君達がね」


 そう言いながら、アイバーンをチラッと見るユーキ。


「私とメリアとその他何名かは、ジアの幼なじみなのだよ」


「いや、その他何名って言うより名前言う方が簡単だろうが!」


 端折られたブレンがアイバーンに吠える。


「幼なじみ? じ、じゃあ、あなた達も魔族なの?」


「いや、私達は普通の……とは言い難い者も何名かは居るが……」


 口籠るアイバーンの言葉をさえぎるユーキ。


「ああもう! ややこしいから、ひとりずつ自己紹介するよ!」


 事情を理解してもらう為に、お互いに自己紹介を始めるユーキ達とニーナ達。


「姫に天使に悪魔に猫? 何てバラエティーに富んだ組み合わせなのよ?」


「略して、ひめてんか……じゃあひめてんチームだな!」


 驚くニーナと、妙なチーム名を付けるクラフト」


「違いますぅ。私達はユーキを愛し隊。ブレイブラバーズ、略してBL隊ですぅ」


「その誤解されそうなネーミングはもういいから!」


 訂正するセラにツッコむユーキ。


「何ぃ⁉︎ 俺達はHEN隊だ‼︎」


 妙な対抗意識を燃やしたクラフトが吠える。


「へ、変態?」


「恥ずかしいから自慢気に言わないでください‼︎」


 変態という言葉に反応するアイバーン。


「何だと⁉︎ 私は黄金の変態だ!」


「もう! ややこしいから反応しないで!」


 アイバーンを諌めるユーキ。

 

「細かい話は歩きながらお願い! 今は一刻も早くノアちゃんを助けに行きたいの!」


「ん、そだね。んじゃあ、僕とセラでちゃっちゃとみんなを回復させようか」


「傷の治療はセラちゃんにお任せですぅ」


 瞬く間にニーナ達の怪我と魔力を回復させたユーキとセラ。


「凄い……怪我はともかく、魔力までいとも簡単に回復させるなんて……」


「天使様って言うのも信憑性ありますね」


「よし! それじゃあ行こっか! カオス! 異世界だけど、ゲート開けられる?」


「シリスの奴が作った世界なら、同じ魔族の俺達なら開けられるだろうさ。フィー! 手伝え!」


「兄様の言う事に従うのは不本意ですが、姫様の頼みならば手伝いましょう」


「ケッ! 相変わらずひねくれてやがるぜ」


「ひねくれ神のシャル様の所に長く居ましたからね」


「フィー! 誰がひねくれ神ニャ⁉︎」


「いいえ……おひねりを紙に包んで私にくださいと言ったんです」


「何の御祝儀ニャ⁉︎」


 そんなやりとりを行いながら、魔界へのゲートを開くカオスとフィー。


「ニーナ達も準備オケ?」


「え、ええ。いつでも行けるわ」


「よし! それじゃあ、囚われのお姫様と分からずやのお姫様を助けに行きますか!」


「「「「「ハーイ!」」」」


 まるで遠足に行くかのような軽いノリで、次々にゲートへ入って行くユーキ達ひめてんチーム。


「な、何だか緊張感の無い人達ですね?」


「そうね。でも全員が全員、化け物級に強いのは間違いないわ」


「ヘヘッ。そんな強えぇ連中が手助けしてくれるってんなら、ありがたい話じゃねぇか!」


「ええ。でも、本当に私達の味方なのかどうかは、まだ確信は持てないわ。油断しないで行きましょう」


「そっか? ユーキちゃんを筆頭に、みんなめちゃくちゃ可愛い娘揃いじゃねぇか! 俺様はユーキちゃんを信じるぜ!」


「確かに、ノアさんに召喚された時のユーキさんは、自分達を助けてくれましたからね」


「あんた達はロリコンだから信じたいだけでしょ?」


「ロリコンなのはオメェもじゃねぇか、ニーナ」


「うぐっ」


 少し戸惑いながらも、その後をついて行くニーナ達勇者チーム。

 ニーナの肩には、魔界の瘴気に耐えられるようにと、ユーキ達に強化魔法を施され、淡い光を放っているウルが乗っていた。


 ゲートを抜け、魔界へやって来たユーキ達が、高台の上から辺りを見渡す。


「ここがジアの故郷、か……」


「魔界と言ってもちょっぴりうす暗いだけで、僕達の世界とあまり変わりませんね?」


「ちゃんと灯りを点けてほしいの〜」


「節電してる訳じゃ無いのよ!」


「魔界っつっても、闇の魔力が充満してるからうす暗いだけで、他は大して変わんねぇよ」


 そんな事を話していると、背後に気配を感じて身構えるユーキ達。


「もう来たの? 随分、早いね」


 そこに居たのは、相変わらず大量の食糧が入った袋を両腕にぶら下げているジュディだった。


「ジュディちゃん!」


 ジュディに吠えるクラフト。


「ジュディ! ノアちゃんとジアちゃんを返しやがれ!」


「返す? 何で? ジア様とノアちゃんは元々魔界の住人。故郷に帰って来ただけ」


「そ、そうかもしんねぇけど、少なくともノアちゃんはお前らが無理矢理連れて行っただろうがよ!」


「ノアちゃんは昔の事を忘れてるだけ。思い出したらあなた達の事なんか相手にしない」


「そ、そんなの、やってみなきゃ、わ、分かんねぇじゃねぇか」


 たじろぐクラフトの前に立つアイバーン。


「私はジアに会いに来た!」


「会ってどうするの?」


「会ってちゃんと話をする! 何故あの時、何も言わずに私達の前から消えたのか? 聞きたい事は山程有るが、まずは私達の仲間であるジアに会わせてほしい!」


「仲間、か……」


 アイバーンの言葉に少し考えるジュディ。


「アタシ、人間は嫌いじゃない。会わせてあげたいとは思う」


「それでは⁉︎」


 少し哀しげな表情を見せたジュディが、急に厳しい表情へと変わる。


「でもダメ! アタシ、これでも七星魔天のひとり。次期魔王のジア様を守る義務がある!」


「みんな構えて‼︎ 来るわよ‼︎」


 ジュディの変化を察知して警戒を促すニーナ。


加色翔(かしきしょう)‼︎」


 ジュディが叫んだ瞬間、超重力がユーキ達にのしかかる。

 しかし、ひめてんチームのユーキを含む一部のメンバーは、重力をものともせずに立っていた。


「その重力が僕には効かない事、知ってるよね?」


 以前に対戦したユーキが、涼しい顔をしてジュディの前に出る。


「知ってる。でも、足元はどう?」


「え⁉︎」


 ジュディがそう言った後、ユーキ達の居た足元の岩が崩れ落ち、崖下へ落ちて行くユーキ達。


「いけない! 飛べない人達を助けて‼︎」


 落ちながら、咄嗟に指示を出すユーキ。


「クワッ‼︎ クワアー‼︎」


 ニーナの肩に乗っていたウルが、必死に羽ばたきニーナを持ち上げようとするが、全く上がらず降下して行くニーナとウル。


「重くてゴメ〜ン‼︎」


「クワアアアー‼︎」


「ユーキ‼︎ 助けて‼︎」


「いや、パティは空飛べるでしょ‼︎」


「私はホントに飛べないですぅ‼︎」


「セラ‼︎」


 セラを助けようとユーキが手を伸ばした瞬間、今度は全員の身体が浮き上がり、散り散りに飛ばされてしまう。


「ユーキ君‼︎」


「ユーキ‼︎」


「姉様‼︎」


 みんなが飛ばされた後、飛龍に変身して難を逃れたナオが、ジュディの前に降り立つ。


「やってくれましたね? ジュディさん」


「あの瞬間に変身して逃げたの? やるね」


「あなたの固有能力は一度見せて頂きましたからね」


「そっか。仕方ないな。それじゃあ……」


 身構えるナオ。


「お菓子食べる?」


「いや、食べませんよ!」





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[一言] この雑なごまかし方久しぶりに見た~
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