069
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8時12分
帯渡島本道、船客待合所付近
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【俺】
「ぼくは七年ぶりに再会した幼馴染のおっぱいをもみしだいた、ゴクツブシのヘンタイやろーです……」
俺は前の世界と一言一句同じ言葉を繰り返した。
いや、言葉だけではない。
仕草も、態度も。
すべてがすべて、記憶に残っている限りのことを再現している。
【ミコト】
「それだけじゃないだろ、それだけじゃ――!」
こうしてアスファルトに土下座してるのだってその一環だ。
すべてを織り込み済みで行動している。
【俺】
「痛で⁉ 痛でて⁉ ……だから痛てーって! もういーだろ⁉ カンベンしてくれ!」
【ミコト】
「うるさい! いいから黙って蹴られろ! そのまま死ぬまで蹴られてろ!」
俺は、そうせねばならぬのだ。
【俺】
「バカ言うな!」
「だいたい仕方ねーだろうがよ⁉ 知らなかったんだから! 俺、お前が女だって! まったくもって知らなかったんだから!」
【ミコト】
「だ、だからって、あんなに長々と人の胸をまさぐることないだろ⁉ バカ! もーほんとバカ! 死ね!」
俺だけが持つ、この優位性を活かすために。
そのためなら、
【俺】
「おお、マコト! わかってくれたんだな、マコト! うれしいよ、マコト――ぐはぁ⁉」
【ミコト】
「昔っからずっと、ずっと、ずぅ~~~っと、人の名前間違えやがって……!」
「ボクの名前はマコトじゃなくてミコトだミ・コ・ト! 壱川未琴!」
何度殴られようが、責め立てられようが、かまわない。
ソレが俺の、覚悟である。




