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期間限定イベント

皆様おひしぶりです。

まだ、たくさん投稿できないのですがずっと投稿しないのもいけないなと思い、今回空いた時間で作りました。


これからも頑張りますのでどうか応援お願いします!



診断した日から数日後。


俺はexistence onlineをアップデートしていた。

existence online、発売から初めての大型アップデートである。


「『夏休み特別イベント』ねぇ」


俺はスマホで公式サイトを見ながらそう言った。


そこには新たに追加される期間限定マップについて書かれていた。

今回のアップデートは新たな要素が登場する……というわけではなく夏休みを記念しての特別イベントのためであった。


ここでさらにユーザーを増やす目的もあるんだろうな。


そんで、内容は……


へぇ、ギルドからレベルとか関係なく特別マップに移動できるのか。

まぁ、イベントなのに全員が参加できなかったら不平等だもんな。


んで後は……


ピロン!


「ん? 透から?」


『おい、海樹、今回のイベントの内容見たか?』


あぁ、何かと思えばこのことか。


『いや、まだマップへの行き方を見ただけで具体的なやつは見てないな』


『そうかよかった、さっき勝から内容見ないで実際に行ってみようぜ、って言われたんだよ』


『あーわかった。じゃあ見ないでおく』


『よし、今からサウザンライフのギルド前に集合な』


「了解……っと」


確かに今見て先に知るよりも自分で確かめたほうが面白そうだな。


よし、いくか。






「おっ、待たせたか?」


俺がログインしてギルドに着くとすでに2人が待っていた。


「いや? 俺も今来たところだな」


「まぁ、透はさっきまで俺と話してたもんな」


「俺も少し用があって今来たところだから大丈夫だ」


「了解、で、さっそくいくか?」


俺が2人にそういうとマサルが待ったをかけた。


「あっ、ちょっと待ってくれ」


「「ん?」」


俺と透が同時に反応する。

透も俺も今すぐいく気満々だったからな。


「ちょっとな、特別マップにいく前に渡すものがあるんだ」


「渡すもの?」


俺がそう聞くと、勝は俺と透にとあるアイテムを手渡した。


これは……


「お面?」


まさに透の言った通り、夏祭りの屋台とかで売ってそうなお面だった。


今渡すってことはなんかあるのかな。




妖狐の面 ランクなし


攻撃力補正:なし

魔力伝導率:なし


「補足」

この面は隠された道を開くだろう




「内容も特に補正はないみたいだが……この補足に書いてあるのは?」


透も見たのか勝にそう聞いた。


「あぁ、この面は特に補正はないんだがな。この特別イベントにある隠しダンジョンの鍵になるっぽいんだ」


はぁ?

隠しダンジョン?


「ってかお前なんでそんなこと知ってんだよ」


お前だって内容見てないはずだろ?

自分から提案したんだから。


「いやな、特別マップ行く前に装備が壊れてきたから新しいのに変えようと思って武器屋におったらさ、おっちゃんに『新しいダンジョンがあるらしい』って感じでヒントが匂わされたんだよ」


あーなるほどね。

NPCも期間限定の仕様になってるのか。


「でも入るにはアイテムが必要らしいって言われてさ、何かないかなってなんだろうって思いながらあたり見てたらこの画面を見つけたってわけよ」


勝は自分の天狗のお面を見せながらそう言った。


「そういや、俺らの面全部違うんだな」


「あぁ、ピッタリ3種類あったからちょうどいいなと思ってな」


ちなみに面は


俺:狐

勝:天狗

透:鬼


となっている。

それぞれアイテムの名前は俺の場合は妖狐になっていたりと少し違うらしい。


「隠しダンジョンってやっぱこの面の種類も関係してんのかな」


「わざわざ3種類用意してるってのもそうだしな。まぁ、ただ数あるだけかもしれんけどね」


「それもそうか」


「んじゃ、そろそろいくか?」


透の言葉に俺らは頷く。


「ずっとここで話してるのもアレだしな」


「だな、さっさといくか」


そうして俺らはギルド内に入って行った。

期間限定イベントということでギルド何には人で溢れかえって……はなかった。


「もっと人いるかもと思ったけど流石だな」


「三千万人が同時接続しても大丈夫らしいからな」


ギルド内は適度に人がおり、普段クエストを受ける時と変わらないくらいの人数だった。


さてさて、特別マップへの移動は……おっ、あった。


「どうやらこれみたいだな」


俺はギルドの端にある掲示板を指差す。


そこには「期間限定:三妖祭クエスト」と書かれていた。


期間限定の夏祭り、これで間違いないだろう。


「よし、それじゃあ受注するか」


俺らは空いている受付嬢のところに向かった。


「こんにちは、何か御用でしょうか」


「あぁ、このクエストを受注したいんだが」


勝がさっきの掲示板に貼ってあったものを見せる。

これは自動補充させるのでそのままとって大丈夫なのだ。


「なるほど、少し説明させていただきます」


説明?

と、俺らが全員頭を抱えると受付嬢はゆっくりと説明を始めた。


「今回のクエストは、期間限定となっており一定期間が過ぎると終了します。そして、クエストを行う場所が離れていますので、こちらが支給するこのアイテムをご使用ください」


そういうと受付嬢は俺ら三人にベルのようなものを渡した。


「このアイテムは向こうでならすとこちらへ、こちらで鳴らすと向こうへ行くことができます」


なるほど、鳴らすだけでいいのか。


「移動する場所は、鳴らす前に口にすることで決められます。例えば向こうからここギルドに着たいのであればサウザンライフのギルド、と鳴らす前にいえばギルド前に移動できます」


いうだけでいいのならだいぶ楽そうだな。

1人用がある時も簡単に行けるし、場所を教えて貰えば合流も簡単だ。


「それと、こちらのクエストはパーティを組まなければなりません」


「パーティ?」


「はい、パーティとは複数の人数で一つのチームを作ることです。これにより、一つのクエストを複数人で受けることができます。なお、報酬はクエスト貢献順に配分されます」


へぇ、まぁ漫画やアニメのパーティと同じってことか。


「こちらの三名でパーティを組みますか?」


「いいよな?」


「いいよ」


「もちろん」


一応どうするか聞き、承諾をもらった。

大丈夫そうだな。


「組みます」


「わかりました。ブルーウッド様、ビクト様、グラス様、以上のメンバーでパーティを組みました」


その言葉と共に、「パーティが組まれました」と通知がきた。

そして視界の左端に浮かぶ各々の名前と緑と青のバー。


「パーティを組むとメンバーの魔力、体力の状況がわかるのか」


「はい、各メンバーの状態は確認できるようになっています」


万が一があった時にすぐにわかるってわけか。

いいね。


「これにてクエスト受注完了です。頑張ってください」


「ありがとうございました」


「……さてと、さっそく行きますか」


ギルドから出ると同時に俺がそういう。


「もちろん面もつけて、な」


「おう!」


「それじゃ、特別マップへ!」


チリンッ!



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