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チェリー Sec―7

チェリー Sec―7


「あるわよね!」

 「そう・・・・思う・・・わね!」

「どうしてかしら・・・大河が気になる!」

 「それ・・・親の心境ですか・・・?」

「あっ、それ当たってるかも!」

 「それと・・・、微かな嫉妬心・・・女として!?」

「それは・・・多分無いかな!」

「どちらかと言うと、それ・・・・結子にあるんじゃ!?」

 「・・・・・あっ・・・そうかも!」


どうやらこのコンビ、人の恋路の行方を楽しんで・・・酒の肴にしそうだ!

「ねぇ! 今夜家に来ない!?」

 「・・・・そうですね! 積もり積もった話もあるし・・・・・」

「来なさい、来なさい! 今夜はうんと飲もう!」

 「そうですね! それじゃ・・・お邪魔しちゃおうかな!」

「はい! 決定! よし・・・・よし、酒の肴は・・・」


 あれまぁ・・・、これから酒の力を借りてこの話どんどん、

エスカレートしそうな雰囲気に!

 「それでは、私一度家に帰って・・・・・」

「そうよね! 貴女一応主婦、だものね!」

 「それ・・・一応じゃなくてきちんと主婦してますよ!」

「あら・・・ごめんなさい!」


 程なくして結子は、自宅に戻って夫と息子の食事の用意等をしに戻った。

それから1時間以上経過して穂香と大河が戻ってきた。

 大河は嬉しそうな顔をしているが、穂香が不機嫌そうな顔である。


そこから想像できるのは、契約は決まったが、それまでに何かがあった。

それはおそらく、大河が相手先幹事辺りから相当持てて、

それに対する穂香の焼きもちだろう。

「どう・・・・上手く契約取れた!?」

 ほぼ解っていても季実子は質問した。


大河が満面の笑みで

「はい、契約取れました。」

「そう、それはよくやったわね!」

「穂香・・・・何だか契約取れたのに冴えない顔・・・ね!」

 「だって・・・・大河、大河・・・って!」

そう、最近のセールスマン・・・ネームプレートもしくは社員証を、

ぶら下げたり、胸ポケットに掲示する様に言われている。


 そして、 斉藤大河のネームプレートを若い幹事に読まれて、

それが他人ぽく感じられずに、焼きもちを焼いた・・・そんな所だろう!

 穂香の言い分は、大河という名の連呼に、

大きな不安を感じていたのだろう。

 おそらく、今までに穂香が大河と呼んだ回数を、

その日で上回られた。


 2人の話を聞いていて、穂香と大河の関係がまだ不安な事と、

大河がおだてられて、いい気になっていたのが、穂香は面白くない。

 要するに、大河が“いい男”である分だけ穂香が心配になるのだ。


 大河、そんな事はお構いなしと言った感じで、部屋を見渡して、

「あれ・・・・結子さんは?」

「もう帰ったわよ!」

 「そうですよね!」と残念そう。

すると、それも面白くないのか・・・・

  「結子さんは主婦!」

「そんなに長く遊んでいられないわよ!」


 やはり、結子が今夜家に来る事を言わなくて正解と・・・・

それにしても、かっこいい男(相手)を彼氏にすると、

思わぬ所にも心配が増える・・・それが現実か!

「穂香! 契約書整理しておいて・・・・」

「それと、それ以降の事、大河に教えてね!」

 「はーい!」と、多少ふてくされて返事をして、

大河の手を掴んで応接間に消えた。


 少しして大河が、先ほどの契約書類の入ったカバンを取りに来た。

あれ・・・頬に微かにそして下唇に・・・・光る・・・ルージュ穂香の!

 先ほどの欲求を大河にぶつけた・・・!?


 これも・・・・今夜の酒の肴にしてやろう・・・・

それにしても、穂香ますます積極的に・・・・・

 結子に大河を締めて貰わねば・・・・


 「季実子さん! 結子です・・・・・何か用意しますか?」

「大丈夫、いいから早く来てよ!」

 どうやら、一刻の猶予もままならない程の・・・・・

あの後何かが起こったのか?

 「はぁい!」


そして結子、季実子のマンションの前に・・・・・

 「お待たせ!」

「もう・・・飲んでる!」

 「どうしたんですか・・・・?」

「・・・もう! 許せない!」

 「だから・・・どうしたんです!?」

「あの2人、帰って来て・・・その後の処理を頼んだの、二人に!」

 「・・・・・・・で!」


「あの2人、応接室でキスしてたのよ!」

 そして、尾びれをつけて、これまでの経緯も付け加えて、

結子に話し出した。

 ここは結子聞き役に回って、季実子のストレスを発散させて、

あげねばと・・・そのつもりで来た。


 実は結子、夫との離婚問題で季実子には、

相当世話になっている。

 夫の浮気で季実子のマンションに10日程、

家を留守にしていた。


 季実子の大方の意見は“別れちゃえ!”だったが、

それはあえて、その言葉を大にして、離婚を踏みとどまらせる大人の意見を、

大人の態度で示す目的があったのだと、今は感謝している。


 下手に同情がって、思いつきで離婚して後で困るのは、

結局女だと言う事を経験知として知っていたのだと思う親心か!

 若くて離婚して苦労するのは結局自分、

それは後で後悔してももう後の祭り!


 所詮男は浮気の1つや2つあるだろう。

その程度なら目をつぶれ!

 これが、DV、暴力、酒乱となれば話は別だが・・・・・


そして、多くのアルコールと共に、主に季実子の憂さも流してくれるだろう・・・・

今夜の蒸し暑く不快な暗闇の中に!


CB&D・Cup  Cap-7 Fin    IKAROS



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