チェリー Sec―21
チェリー Sec―21
その部屋は一人で寝るのには、はるかに広すぎるほどのベッドで、
豪華な内装だった。
「ねぇ・・・大河! 私の事、好き?」
「はい! 逢った時から・・・ずっと!」
「本当に! 今の彼女・・・・・・より? ・・・も!?」
「はい! 好きです!」
もう完敗だろう!
本当に大河今はあずさが死ぬほど好き!
愛していると思う!
目の前に・・・・・釣ったか? 釣られたか!?
そんな女性がいるのだから・・・・
これから先、はっきりと見えるものがある!
血の雨が降るのか・・・相当大河きつい状況が待っているのに!
それに・・・・果たして、今のあずさに向けて言った言葉、
穂香を前にして言えるだろうか!
きっと穂香の前に行けば、それは無理だろう!
おそらく・・・・・、男ってそんなものだろう!
今まで好きだった相手を前にして、もう貴方は好きじゃない!
今は、この人が好きって、大胆な発言は無理な男が多いだろう!
どうして・・・・こうも男は単純な・・・・他人が見たり、
少し落ち着いて考えれば・・・・今それを行うのは、
愚な行為であるのか知っているのに・・・・
今それをしようとしている!
「あっ! 大河・・・・シャワー!」
どうもあずさ、これから先のことを考えて我に帰ったらしく、
汗を流さなければ・・・・と!
「そ!・・・・そうですね!」
「シャワールーム・・・あっちなの!?」
大河その言葉の先を理解して、もう一度あずさを抱き抱えて、
ベッドルームからシャワールームへと移動する。
そのお姫様抱っこの格好で、あずさは大河の首に両手を回して、
大河の頬にキスをする。
あずさのそんな仕草に、大河の下半身は益々変化していく。
「うん・・・・・、そこでいいわ!」
流石にあずさ、いきなり初めからオールヌードは恥ずかしいらしく、
シャワールームの扉を閉めた。
大河はあずさを降ろし,その後の仕草に戸惑いを・・・
我を忘れて立ちすくむ!
きっと・・・・程よく酔いの回った体が今の現状にも、
大胆でいられるのだろう!
シャワールームからの水飛沫で現状を把握して、
先ほどのリビングルームに戻った。
それでもまだ大河はきっと夢のなか・・・?
感情の高ぶりを今の大河は意識出来ていない!
そして、新たな事態が・・・・
バスタオルを胸の所で巻きつけて、
「大河! どうぞ・・・・貴方も!」
より一層、今のこの現実を把握して顔が赤くなる。
「は・・・・・はい・・・それでは!」
大河は急いで着ていたものを全て脱ぎ去り、シャワーを浴びる。
こんな事・・・・・今はじめて・・・だ!
そう・・・・大河、このような状況では、穂香のされるが、ままに・・・・
いつの間にか脱がされ、体中を洗われて・・・拭かれて
ベッドに穂香と・・・そんな・・・・・いつも受身!
逸る気持ちを抑えながらも、大河の下半身は大興奮!
全身をボデーソープで・・・・その後を温めのシャワーで流す!
しかし・・・・ボデーソープのつもりで使ったのだが、
それはシャンプーだった!
そんな違いに気づくはずなど無く、
傍にあったバスタオルで、全身を拭いそれを腰に巻いて、
あずさの待つベッドルームへ!
そこで見たものは・・・・あずさ!
あずさの見事な肢体が・・・・・!
一糸纏わぬ姿が目に入った!
綺麗だった!
とっても綺麗!
それは、穂香の体がそうでは無いと・・・・・思わない!
それにしても・・・・美しい!
こんなに女性って、美しいと思った事もない!
うん、穂香の肢体もバストが大きくてグラマラスで素晴らしいが、
それが当たり前と思って・・・・
きっと、大河はそれ迄・・・男なのに・・・受身で、されるがまま!
だが・・・・今は大河!
男として積極的に女性をリード?している!
それが・・・・大きな違いだ!
今から本当に大河は男になる?って、言い方が変・・・?
多分気分、気持ちの持ち方違うとこんなにも・・・・違う!
それは・・・・今までは雑誌で見ていた女性の延長線で・・・
平面と言うか・・・リアリテーと言うか・・・
きっと・・・そんな何かが違うと・・・・・・!
今・・・・目の前のあずさの肢体は、それは自ら進んで・・・
大河が積極的に求めて・・・・得た ヴィーナスだ!
丁寧に・・・・、実感してそれを味わう・・・・眼で、体で!
ベッドの前で棒立ちになって・・・・あずさを見入っている。
「ねぇ・・・どうしたの?」
あずさは、大河のその姿が不思議に思える!
初心さはあっても、女を知らないはずは・・・・無いと!
「うん! 余りにも綺麗で・・・・・」
「見惚れて・・・・あずさが・・・素敵で!」
「ありがとう・・・・・嬉しい! 最高に!」
「でも・・・・そんなに見られると・・・・」
「少し恥ずかしいわ!」
「本当に・・・抱いて、いいの?」
「・・・・・うん!」
CB&D・Cup Cap-21 Fin IKAROS