チェリー Sec―19
チェリー Sec―19
「そこの道・・・・左です!」
「はい!」
「有難う! お休み!」
後藤真央はそう言って、二人に挨拶して大河の車から降りた。
大河には、夜なので想像でしか無いが門構えの立派な、
一戸建ての家に見えた。
「マジ、真央さんの家大きいのですか?」
「そうね! 多分?」
「・・・・・・・ん!」
「さあ、今度は私の家ね!」
「はい! それで次は?」
「さっきの道に戻って!」
「了解なり!」
そして大河は、先程の国道に車を戻した。
実は、後藤真央の家も大きく財力もあるが、
古谷あずさの家はそれ以上で、あずさの父は、
一部上場企業の重役らしい。
そして古谷家の敷地は、真央の家の比では無い位に広大だが、
真央は近くのマンションに一人住まいだ。
大河戻った道から、あずさの指示でそれから5分ほど走って、
15階建ての国道沿いのマンションに近づいた。
「そこに、車止めて!」
駐車場の前で、車から降りたあずさは何やら操作盤で、
番号を打ち込んでガードレールを開けた。
きっと認証された車は、そのまま進入出来るのだろう・・・・
いくつかの監視カメラが、大河の車を認識出来ずに、
先程までイエローランプが点滅していたのが消えた。
背の高いガードレールの内側・・・・それは、
このマンション住民の駐車スペースだ。
「そのまま中に入って!」
大河、言われるままに車を進め、スロープを降りきり、
左折して奥のスペース、・・・・そこに車を止めた。
“来客用駐車スペース!”
と、正面の壁に書いてある!
「ねぇ・・・あずささん!?」
「一人で住んでるの!?」
「そうよ! 父親がうるさくて、家出たの!」
「・・・・そう・・・なんだ!」
大河期待と不安が半々だ!
いや・・・不安のほうが俄然大きくなって来た。
こんな警戒が厳重なマンションに住んでいる!
きっと1階には警備員も常駐している!
あずさは、玄関らしき所に立ち顔を近づけている。
「ん?・・・・・・!?」
B1センターホールの玄関を・・・・、あずさはそのオートロックに、
瞳認証でロックを解除した。
「さぁ・・・入って!」
「あっ・・・はい!」
「40秒で閉まっちゃうから!」
「えっ!・・・・ほんと!?」
大河は、その様な超高級マンションに近づいた事も、
入った事も無いので驚きの連続だ!
次はエレベーター!
今度はあずさ、携帯をエレベーター左の、
センサーボックスにかざした。
すると、番号キーが浮かび上がった。
あずさは、その浮かび上がった番号キーを6回程押した。
初めの数字は1・・4・・・・・XXと部屋の番号と後は4桁の数字!?
「早く!」
もたつく大河に、あずさはエレベーターに早く入る様に促す。
「・・・はい!」
大河が入ると、そのエレベーターは閉まりそして、
エレベーターはスーッと昇った、14階まで!
もう完全に大河、この雰囲気にのまれてしまって、
おどおどするばかり。
そこから降りて、エレベーターホールをあずさの後、
について行く大河!
完全にこの雰囲気にのまれてしまって、
これ以降全て・・・、あずさのペースになりそう・・・
予想通り、あずさの部屋の前にも瞳認証と、
タッチセンサーの番号が現れて、番号入力と・・・・
どうやら、指紋認証も!
これって、半端なく凄いんじゃ・・・・・?
どうやら、あずさの父親の仕事がこんな設備関係? らしい!
あずさが家を出るなら、このマンションと決めてあった!?
不動産屋の誘導で、あずさはそこに決めた!
で、賃料、家賃はあずさ・・・・勿論払っていない!
あずさの開けた部屋に入るが、部屋の広さ・・・・
家具のいかにも高級って! 感じにもびっくり!
絨毯もフカフカ、毛足も長い!
今の季節には向かない?
そうでもない、室温はいつも一定に保たれていて、
ロビー・廊下を歩いていてもそこの温度・湿度は、
同じに保たれているようだ。
それは、部屋に入った時に大河やっと気づいた。
あずさが差し出すシャンパングラスに手が・・・・
どうも、喉が渇いてとても美味い!
酸味と喉越しが最高って・・・・炭酸、アルコール!
「ねぇ! 大河くん今夜泊まって行けば!」
「えっ! それは・・・・・まずい・・・・ス! よ!」
「でも・・・・もう貴方、飲酒運転よ!」
「あっ・・・あっ、ズルイ、・・・・・ズルイです!」
「そう、それじゃ・・・タクシーで帰る!?」
「それとも・・・・確か代行って、あったかしら?」
「・・・・・・それ! 無理です!」
「僕そんなお金無いです!」
「・・・そう!」
「・・・・・・!!」
「ならもっと飲んじゃったら!」
「そしたら・・・・、覚悟がつくでしょ!」
「・・・はい! もう一杯下さい!」
どうやら・・・・・これで・・・!
決まり!
CB&D・Cup Cap-19 Fin IKAROS




