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sion

夢で見た内容を落としておきます。

編集とかしてないです。そのうち別のアカウントで出すかもしれません。

男の子がいた。

彼の名前はシオン。

都会に住む、一般的な男の子。

しかしある日街に襲撃者が現れた。

狙いはシオンだった。

襲撃者は三人。

シオンは追い詰められた。が、しかし、とっさに出した力で三人のうち二人に呪いをかけた。

三人の襲撃者はそこで一時撤退を余儀なくされた。


不思議な力がある事に気づいたシオンは、あの三人がどうしてかまたやってくるような気がして、力の鍛錬を始めた。

その最中に女の子に出会う。

年はシオンより少し下で、小さな、綺麗なロングヘアーの女の子だった。

女の子には何か目的があって、一緒にいる事になった。

そしてシオンはそこまで時間をかけずに、力を操る術を知る。


空を飛べる事に気づいた。

攻撃系の魔法が使える事に気づいた。

そして再び襲撃者は現れる。

襲撃者は増えていた。

何人だったかは覚えていない。

しかし、シオンはそのことごとくを追い払う。


ある一人がシオンを追い詰めた。

とある本を見つけ、シオンはそれを読むと、どうやら襲撃者の主人が書いたものらしい。

そしてこいつらはその主人を探していて。


シオンは行動に出た。

一か八か。

一人、目を入れば嘘をついているか一発でわかるという女を避けるため、シオンは自らの目を相手に見えなきように隠した。

そしてニヤリと笑う。


「そうか。お前たち、誰の前だと思っている。我は、我こそが貴様らの主、シオン様であるぞ」


「、、、婿様?」


シオンの策略にそいつらはハマった。

目を見れば嘘を見抜ける女は目を見開き「うそ、、、」と呆然とつぶやき、もう一人顔が三つあった男は、三つの顔がそれぞれ体を持って分裂し、駆け寄ってきた。

「婿様!」

「婿様なのですか!?」

「よかった、、、ぶじで、、、、」

心底安心したかのような様子に、シオンは少し驚いた。


詳しい話を聞いてみると、彼らの主は誰かにさらわれたまま、どこかに閉じ込められているか、記憶をなくされてそこらへんに放り出されているのではないかという話で、今回襲撃を仕掛けてきたんだそうだ。

そして主によく似た人間を見つけたため、連れて帰ろうとしたが、記憶がなくなっているらしく、連れて帰れない。

だから思い出してもらおうと細工をしたんだとか。

「あぁ、本当にようございました!」

白い顔を三つ持っていたうちの一つがそう言ってにこやかに笑う。


「っ!? シオン!? 」


後ろから可愛らしい声がした。

シオンは笑いかけた。

「大丈夫。仲間だったよ」

「でも!」

「大丈夫。少し勘違いをしていただけらしい」

「勘違い?」

「そう。俺が悪い奴らに捕まってて、ここはその悪い奴らのアジトだと勘違いしたらしい」

「どういう、こと?シオンが悪い人たちにって、、、」


シオンが説明しようとしても、彼女には知らないことの方が多く、少し説明するのが難しい。

すると、三つ目の男の一つが、シオンの横に出て

「婿様、あやつは何者ですか?」

「、、、友人だよ」

「ご友人? 婿様の? こいつがですか?」

「怒るよ」

「も、申し訳ございません」


訝しげに言うそいつを叱り、彼女に向き直る。


「説明は難しいんだ。そうだな。こいつらは俺の仲間で、俺はこいつらの主人なんだ」

「主人?」

「そう。俺は元々ここにはいなかった。だけど、何者かにさらわれて、こいつらはそれを探してたってだけ。今回襲撃してきたのは、さらったやつのアジトがこの街そのものなんじゃないかと勘違いをして襲ったらしい」

「申し訳なかった」


シオンの言葉と、白い顔の男の謝罪に、彼女はキョトンとした顔で見つめた。


「信じられないかもしれないが」

「信じるよ?」

「え?」


シオンは驚いて目を見開いた。


「信じるよ? だって疑う理由はないじゃない? そりゃ襲われた不満とか言いたいことはあるけど、ちゃんと謝ってくれてるし、シオン、心開いてるように見えるし」

「え?」


今度はシオンがキョトンとする側だった。

心を開いている?

これはこいつらの懐に飛び込むための作戦で、そんなことあるはずもない。

しかし、シオンは先ほどから自分が口にしている内容を思い返して、どこか納得というか、違和感がないことにさらなる驚きを禁じえなかった。

待て。賭けとしてやってはいるけど、俺はもしかして。



そんなこんなで、シオンは男どもに連れられて、彼女と元いた場所に戻ることになった。


少し開けた森の広場に、襲撃者全員が集まる。

体を少しこわばらせる彼女の肩を引き寄せ、黙って待っていると、視界をノイズが走った。

横にいる彼女は「え?なに?」と戸惑った声を出している。

微かに走るテレビのノイズのような映像。それが終わると、豪華な馬車のようなものがそこに現れた。

「これは、、、」

その大きな馬車に、どこか見覚えがあるような気がして、シオンは見つめる。

「サァ、婿殿、お乗りください。私共が乗るものなので、乗り心地は悪くはないはずですが、ご了承ください」

三つ顔に戻った男がそういうと、恭しくこうべを垂れる。

不思議な感覚を覚えながら馬車に乗り、彼女に手を差し伸べる。


「ほら、おいで」


彼女は頬を赤く染めながら馬車に乗り込んだ。


「それでは参りますぞ」


女の方が手綱を握り、それを一振りすると、馬車の目の前に何かの渦のようなものが出現した。

次元の出口とも、時空の狭間とも違う何かの渦。

手綱の先にいるはずの馬は、その中に隠れてしまって見えない。

女はそれを機にすることもなく、その中に馬車を走らせた。



それは流れだった。

何かの流れ。

全てであって、全てではない、あらゆるものの流れ。

その中にうまいこと穴を開けたような感じで、その馬車は走っていた。

相変わらず手綱の先は見えないままで、後ろを振り返ると、馬車のお尻から淡い白いものがふわふわ紐のように後ろへ伸び、時々枝分かれして渦の穴の壁に消えていた。

そしてなぜかシオンは悟る。


「この白い紐のようなものがこの馬車を安定させているのか」と。


知りもしない知識が浮かんでくることに、そろそろシオンは慣れを感じ始め、白いものが今来た道の先で消えているにもかかわらず、その先までどうなっているか見えた事にも、さほど驚きはしなくなっていた。

馬車の後ろから伸びる白いものは、穴の先の今までいた街で、まるで蜘蛛の巣のようにあちこちに張り巡らされていた。


気づかなかった。あの街に、この白いのがあんなにあったなんて。


そうして観察していた瞬間、馬車の揺れに沿ってゆらゆらと揺れていたその白いものが、枝分かれしている部分からブチリと切れた様子をこの目で見た。


「んな!?」


瞬間馬車のバランスが崩れ、大きく傾き、タイヤをなくした車のように暴れまわった。


「わ!なんだ!なんだ!」


手綱を握っていた女が叫ぶ。


瞬間。



シオン彼女を抱えたまま、渦の中にポツリと置き去りにされていた。


「っ!?」


何があったのか、全く思い出せず、辺りを見回すと、正面に何かが見えた。

それは白い、鋼、、、。

釜のようなものだった。

全身真っ黒で、木でできた倉庫の扉のようなものの隙間から、手であるはずのそこにつけられた、大鎌が見える。

それは怪しくきらめき、やけにこちらに存在を主張してきていた。

目をこらす。

渦の流れの中で浮いたり消えたりするそれに目をこらすと、見覚えのある顔がこちらを見据え、これ以上にないほどの嘲笑をこちらに見せていた。


その嘲笑を引き金に、シオンはあらゆる全てを思い出した。

そしてつぶやく。


「俺には、あいつに勝てない」


シオンは自分が何をつぶやいたのか理解しないまま、その木の扉に彼女を抱えて近づいた。





中はやはり倉庫のようだった。

見覚えのある乗り物が一つしまわれているだけで他に何もないが、それを入れて仕舞えば他に何か入れようにもスペーズがないような、大きくもなく小さくもない倉庫だった。

シオンその中に進み、先ほど見た顔を探す。

しかしその中に姿はなく、シオンは左の壁に手をついた。

すると左の壁が取り払われ、美しい景色が姿を現した。

緑と、眩しいほどの光。

例えるなら天国だろうか。

絵画の一枚のように存在するそれは、シオンのお気に入りの一つで


「、、、、、、え?」


何か、後ろから衝撃があった。

衝撃というほどのものではない。

後ろからほんの少し押されたような、そんな感覚。

ゆっくりとした動作で下を見ると、自分の腹から血に濡れた「何か」が飛び出しているのに気付き、同時に体の力と、意識が落ちていくのを感じた。


「シオン!!!」


小さな可愛い叫び声とともに、意識は闇に消えた。






ほんの少し前。



ロングヘアーの女の子は、気づいたときには倉庫のようなところにいた。

何が起きたのか全然わからず、しかし何か問題が起きたことだけは把握していた。

傍にシオンの姿がない。

女の子は倉庫の中を探して、彼の後姿を見つけた。

と、当時に、その景色にも気づく。

綺麗だと思った。

女の子はそこから離れ、真ん中にドンと置いてある何かを回りこみ、扉の前を抜け、左側の景色を見た。

視界全てに広がるそれは、あまりにも現実離れした光景だった。

美しいとか綺麗とか、そんな言葉で表すこともできないくらい、その景色はあまりにも幻想的で、目を奪われた。

そしてなんとなくシオンの方を見る。

あれもまたこの景色に魅入られたかのように、じっと見つめていた。

女の子は一歩踏み出す。

せっかくだから彼の横でこの景色を見たい。そう思ったから。

女の子は気づいていた。

自分がシオンに抱く感情の正体を。

だから踏み出した。

しかし。


「、、、、、、え?」


シオンの呆然のつぶやきが聞こえて、彼女は景色から目を離してシオンを見た。

シオンはのろのろと、やけにゆっくりと下を向いて。

女の子もそれを見た。


シオンのお腹から赤黒く突き出した、刃に。



「シオン!!!」


女の子が叫んだのと同時に、シオンの体から力が抜けていく。その体が傾くと同時に誰かが抱きとめた。

否、脇に抱えたと言ったほうがいいのか。

どちらにしても、シオンが地面に叩きつけられることは避けられたが、女の子は誰が抱えているだとか、そんなところにまで頭は回らなかった。


「シオン!シオン!!やだ、やだよ!死なないで!ダメ!ダメェー!シ、、、、ヤ、、、」


抱きかかえられたまま、その頭をつかみ、必死に描き抱く。

泣き叫び、嗚咽に重ねられて溢れる途切れ途切れの言葉は、いったい誰に届いたというのか。

女の子はただ必死に叫び続けた。





その様子を、ずっと見ている女の子がいた。

大きな水晶玉を手に持った、髪の短い女の子。

彼女はかつて、シオンのそばにずっとついて、何があっても離れることはしなかった。

しかし、襲撃とともにその姿は消えていて、そして今彼女はそこにいる。

目の前で親友が刺され、女の子が泣きわめいて懇願している。

「だれかたすけて」と。

しかし。


この人たちは、誰?


彼女は記憶をなくしていた。


この人たちは誰?

こんなになってる人の、記憶を消せっていうの?

どうして、、、?


彼女の傍には記憶をなくして目覚めた時から二人の女性がくっついてきている。

しかしこの二人が何かすることはない。


「シオン ダ メ イヤ 」


今もなお、女の子は男の子を抱きしめて、苦しみのあまり息が止まりそうな状況でそれでも言葉を紡いでいる。


そんな人の記憶を消せって

なぜ、、、?


その全ての様子を見ていた男は、楽しいとばかりに嘲笑した。








こういう話好きなので眠りこけてました

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