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第15話 日常と騎士団の動き 

「正直、秘密共有しようとしたら爆弾抱えちゃった気分だよね」


そんなライムの発言に共感しつつ終わった初日の交流。

とりあえず、あまり気にしないようにしつつ頑張っていこうと締まらない終わり方だった。


それを横に置いといて本日から訓練開始。翌日からいきなりだな。

訓練には、騎士団で使われる「疑似体験用訓練装置」を使用される。

これは・・・ゲーセンの対戦躯体でも想像してくれ。多分それが一番近い。

学園時代には使わずに、何で騎士団では使うのかという疑問もあるだろう。

これは、学園時代は訓練の時以外は起動鎧に乗らないというのが理由でもある。

騎士団になると、この装置は重要拠点には実は併設されているのだ。

現在敵対している国と違って、こちらの国の騎士団の規模は国の面積で考えると結構逼迫している。

それ故に早急に騎士団員を増やす必要があるのだが、命がけの職業だ。軽い気持ちでなれるものではない。

マナ値が起動鎧起動に足りてたら入学できるが、実際に鎧を動かしてぶつかり合いとしたらどんな衝撃が来るのかを早期に体験させるのだ。

この時点で無理そうなら、早急に学園を去ることを勧められる。

2年を経て3年、このころになると実際に乗って行軍を行ったりするようにもなる。

だが、行軍するときは騎士団の鎧を使用する。鎧は日々増産されているから少し余裕はある。

と言っても、訓練にも使用するし攻撃がきたら迎撃にも向かう必要がある。

結論、日々使われる消耗品だ。

その騎士団の鎧を、実戦形式に近いような訓練で使ってたら修理用部品も整備士も足りなくなる。

なので、騎士団に所属するようになると訓練はこの装置を使って行ることが多くなる。

もちろん装置と実機では感覚が違いすぎるので、装置だけでの訓練とはならないけど。



そんな装置で行われる訓練。

最初に説明されたが、俺たちのやる基本的な訓練内容は「重要拠点の防衛」である。

多数攻め寄せてくる敵から拠点を守るため、前線に出て敵の足止めを行う。

以前、特殊部隊の運用は「奇襲攻撃」をメインとすると話したと思う。

俺たちが所属されることになった部隊はそちらとは違い、前回の襲撃の反省をいかして編成されたのものである。

「少数を等間隔で配置し、敵国からの襲撃より拠点防衛を行い守備隊の体制作りの時間稼ぎを行う」。

そんな重要任務に第三王女を入れるなよと思うが、彼女が自分から志願したとのこと。

ならば・・・任命された以上、その盾になって見せよう。

そんなことを思っていたんだが・・・



「いや、初日からきつすぎ!」

専用に調整された起動鎧「リ・ガード」は、機動力も確保されながら取り回しのききやすい盾を装備している。

また、機体の要所要所に装甲をつけることで機体自体の防御力も向上させている。

隣国の機体は、数では圧倒的なのだが1体に賭けるコストは低い。出力も低い。

とにかく数で圧倒する。数を出せば勝てる。疲弊させれば数が多い自国の勝。

そんな考え方の皇帝の元、統治される「バルガス帝国」。初めて話すが、これが俺たちの戦っている国の名前だ。

皇帝は世襲制で、皇帝になると「バルガス皇帝」と改名している(ゲーム会社の闇)。

話がそれたが、そんな国の軍隊から防衛するわけで・・・何しか数が多い。

右見ても左見ても正面見ても、敵。

なお、こちらの機体は短時間なら飛行可能なのだが・・・低コストの機体ばかりなので空からの攻撃は心配ない。

まあ、マナ銃の弾丸は大量に降ってくるけど。命中率は無いに等しいから8割は無視できるけど。

あと、一斉に攻めてきたら厄介になるのに一定数しか攻めてこない。これもいつもの攻勢らしい。

『それでも一度に20体前後でくるから、やはり数は多い。球切れの心配がある』

リースが狙撃しながらそう言う。しかし、上手いな。9割くらい頭部吹き飛ばしてる。

『何度見ても、数だけ多いんだよね。・・・あ、リース。右側のほうが突破されそう』

『りょ』

そう言って撃ったのは脚部。先頭倒して後ろからの足止めに使った。上手いな。

『しかし・・・すごいですね』

隣にいる起動鎧「リ・ソード」に乗るユフィがそんな声を漏らす。

「うん?」

『いえ。そんな別の所に視線向けながらも、的確に敵の攻撃を防いでいて。どうやってそんな動きができるのか』

『的確ではないよ。防げそうなのは防いでるけど、それ以外は適当に盾振ってるだけ』

実際そうなんだよな。運がいいのか、別の理由があるのか。

その結果が、防御が上手いと思われてるみたいなんだが。


『多分、君は動体視力が他の人よりいいんだと思うよ』

『それ当たってると思う。僕が防御試験の時、相手の攻撃がすごく速く見えていた』

『なるほど。だから攻撃が来てても盾の動きが間に合ってるんですね』

他人に言われてまあ、納得はできる。

つまり・・・俺のマナ値が実は高くて、起動鎧の動きが補正されているんだとか。


そんな事は全くなかったってことだな。眼が良かった。

なるほどね・・・。




『・・・というか、その部隊だけえらい余裕だな。きついとか言ってるのが1人いるが』

うん?

教官の呆れた声が聞こえた。

『他の部隊より、敵の進行速度が2割ほど遅い』

その言葉に周りを見ると、確かに他の部隊と一緒に訓練参加だったのだが・・・結構敵の進行が進んでるように見える。

『とりあえず・・・敵の動き替えるぞ。戦場変化』


その言葉の後、側面からの圧が増えた。




「かなりきつかったですね」

紅茶を飲みながら疲れた顔をしてユフィが苦笑している。

「うー・・・もうちょっと撃つの選ばないといけないか」

「リースは上手いことやってた思うよ。というか、ユフィもダイスもそうだね」

「ありがとう。まあ、俺は攻撃力がないのが・・・」

「そこは、割り切る。そのためのこの部隊運用だから」

まあ、そうなんだが。

俺が普通に戦えたらいいんだが・・・と思ったりもするが、まあ仕方がない。

自分にできることをやるだけだ。





そんなことを考えていた時だった。


「・・・おや?あなたは入学式の日に会った方では?」


そんな声に振り替えると、2人の女子生徒がいた。

金髪ストレートの女性と、見事な赤いストレートの女性。

「ルリス、彼が?」

「ええ、アーリア。入学式前の道で出会って以来ですかね」

「・・・よく覚えておられることで」

ライムがなんか、にやけた顔してるけど・・・なにもないよ。

それ以上に、このシーンはゲームにもなかったな。

「しかし、まさかこの部隊にあなたがいるとは・・・自分から入隊希望したとか?」

「ええ。お久しぶりです・・・アーリア姉さん」

そのユフィの発言に驚いたのは、2人だけ。

その状況にすぐに気づいて、元の表情に戻るのが1人。

「・・・どうやら、チームメンバーにはすでに伝えているんだね。いきなり言うとびっくりするでしょう」

アーリアさんが笑顔で言ってくる。それにさらに驚くルリスさん。1人だけ蚊帳の外。

まあ、彼女は頭が悪いわけじゃない。すぐに気づいたようだ。

「つまり、彼女はアーリアの妹・・・第三王女ということに?」

その言葉に頷く5人。

とりあえず、彼女の生い立ちを伝えることに。

「いきなりとんでもない情報知ることになった気分ですね」

「まあ、彼らには伝えてもいいですが・・・それ以外には秘密でね」

そのアーリアの言葉に、ルリスさんは頷いている。


「あ、そういえば気になったんですが・・・英雄殿はいまどちらに?」

そのライムの言葉に、2人の表情が変わる。

どうかしたのかな・・・?

一瞬視線を合わせた2人だが、頷いてこちらを向く。

「彼は今、訓練中です」

「訓練?」

「私たちに色々と今後のことを話した後、とある屋敷に移り住んでます」

・・・おかしい。

俺の予想通りなら、彼はハーレムを目指してヒロイン全員と交流しようとした転生者のはず。

それが、この時期に別の所で暮らしてるだって?

「今後のこと?それに・・・あれほどみなさんと楽し気にしていた彼が1人別のところに・・・?」

ユフィが疑問の渦に沈んでいる。

何度か目撃されてるからな。あいつとヒロインたちと一緒に歩いてる姿を。それはもう楽しそうに。



それが、別の所に・・・いったい何があったのやら。



なお、この部隊運用方法は現時点での想定である。

後ほど違う運用されるかもしれないが、状況が変わったのでってことで。


次回 英雄の誕生

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