12話 意外な事実
更新が遅くなってしまって申し訳有りません
長く更新をしていなかったのに、まってくださっている方がいてとても嬉しいです!
これからできるだけ早く更新をしていきたいと思います!
王妃教育や殿下たちの突撃で休みがなかったわたしにもようやく休みができた
ルーの婚約者になってから忙しい日々が続いていたのでとても嬉しい
今日は何をしようかな?
そんなことを考えながら紅茶を飲む
エルサが入れるお茶が一番美味しい
「お嬢様、本日の予定はどうなさいますか?」
そうねぇ…
せっかくのお休みだし…
「今日は書斎に行きたいと思うのだけれど…お父様はいるかしら?」
「旦那様はお仕事です」
「あら?
最近お父様を見かけないけど…仕事が忙しいのかしら?」
「そうですね、旦那様は宰相様ですのでもともとお忙しい方なのですが…最近は特に忙しいようで朝早くに出て夜遅くに帰られております」
どうりで見かけないはずだわ…
でもほとんど見かけないってことは休みもないのかしら?
「そう…体を壊さないといいけど…」
お父様は頑張りすぎだわ
何とか疲れを癒せたらいいのだけど…今の私では何もできない
ヒールの魔法すら使えないのだ
魔法は当たり前だが魔力がなければ使えない
使える魔法も適性や契約している精霊、神の加護によって変わってくる
だからこそ貴族も平民も身分に関係なく10歳になったら教会に行き魔力の量や適性を確認するのだ
そして魔力があるものについては15歳より学園に通い、魔法について学ぶのだ
これは平民でも貴族でも変わらない
ただ、基本的に貴族は魔力があった場合、学園に通うまでの間に家庭教師をつけ魔法について学ぶ
だが私は今6歳のためまだ魔法について学んでいないのだ
まぁ、私には魔力があることは確実だろう
ゲームの中でエレオノーラは当代一の魔力を持ち、その魔力を使い聖女を召喚したのだから
まぁ、召喚した聖女をいじめて必ず断罪されるわけだけど…
もし私が召喚したとしても聖女には近づかないようにすれば問題ないよね!
とりあえず、多分私も膨大な魔力を持つはず…なら魔法を使ってみたいなーと思う
向こうの世界ではありえないと言われていたことができる可能性があるのにあと四年待つなんてできるでしょうか、いやできない!
ということでエルサとともに書庫に来ました
さすが公爵家…蔵書量が半端ではない
本は高価なはずなんだけど…考えたら負けかな…
「お嬢様…何の本をお探しですか?」
エルサが私に問いかけてくる
「そうねぇ…魔法についての子供向けの本はあるかしら?」
「魔法の本…ですか?」
あら、やっぱり測定前はだめかしら?
「魔法について知りたいのであれば私が教えますよ?」
は?
「エルサ…魔法が使えるの?」
え?
エルサって10歳くらいだよね?
「お嬢様…私にはお嬢様に隠していることがあるのです」
「隠していること?」
「ええ、実は私はこの国の生まれではありません」
「知っているわ」
エルサはピンク色のの髪に黒に近い紫色のの瞳をしている
この国の人は大体の人が色素の薄い髪と瞳をしている
たとえば私の母も父も碧眼だし、正妃のアマリリス様は茶髪に青い瞳だ
ただし一部の一族にしか現れない髪の色はある
王族の直系であれば必ず金髪碧眼で生まれてくる
ただし王様の子だけだが…
これには理由があるのだが、基本的には王家にしか伝わっていない
私のお父様が金髪なのは現在の陛下の弟…つまり先王陛下の息子だからだ
本来ならエレオノーラ銀髪に碧眼のはずだった
なぜか私の瞳は黒だが…多分雪としての記憶をもっているからだろう
つまり何を言いたいのかというと黒に近い色を持つエルサはこの国の人間ではない
エルサは苦笑いしながら頷くと爆弾を投下した
「お嬢様が以前言っていたのを訂正もせずそのまま流してしまいましたが、私は10歳ではありません
本来なら15歳です」
えええぇぇええ!?
ちょっ、まって、意味がわからない!
10歳だと思っていたのに15歳!?
成長が遅いってレベルじゃないわよ!
「驚きますよね
私の昔話を聞いてくださいますか?」