表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
亡国のレギオン  作者: 高井高雄
PR
86/113

第2次ラペルリ攻防戦 番外編 サンニとのデート

 みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは、お疲れさまです。

 笠谷は桟橋で待っている白い服を着た金色の髪の少女を見て、ドキッとした。

「来てくださったのですね、ナオユキさん」

 青い目を輝かせたサンニは嬉しそうな笑顔を咲かせた。

 再び笠谷はドキッとした。

 サンニは周囲をキョロキョロして何かを確認している。

「他の女性の影はいませんね」

「もちろん」

 すると、サンニは笠谷の腕に抱きつき、頭を彼に寄せた。

「じゃあ、今日は、あたしが独り占めってことですね」

 とても嬉しそうにサンニは宣言するかのように言った。

 笠谷は心中で、どうしてこんなに女性に好意をもたれるのだろう、と疑問に思った。

 人にもよるが人生には何度かのモテ期がある、と聞いた事がある。

 しかし、自分には関係ないことだと思っていた。

「さあ、行きましょう」

 サンニの言葉に、2人のデートが始まるのであった。

 2人は、衣服店や宝石店を覗いた。

「お2人さん。新婚さんかい?」

 宝石店の店主が笠谷とサンニに声をかけた。

「見える?」

 サンニは上機嫌に店主に聞いた。その表情は、他の娘に勝った、という思いが見える。

「ずいぶんと、別嬪な奥さんだ。兄ちゃんもなかなかの顔だな、これはお似合いだな」

 店主の言葉に、サンニはとても嬉しそうに言った。

「そこまで言われたら、何か買ってあげなくちゃね。ねぇ、ナオユキさん」

「はいはい」

「ねぇ、何か恋がうまくいく縁起のいいものない?」

 サンニがそう言うと、店主はすぐに赤い宝石のネックレスを出した。

「これは男が買って、女性の首にかけてあげれば、うまくいくって話だ」

「そうか、じゃあ、買おう」

 笠谷は店主に大銅貨を渡し、ネックレスを貰った。

 大銅貨は円に換算すれば大体1000円から2000円くらいだ。デザインも悪くないから若者には手頃だろうと笠谷は思った。

 それを、サンニの首にかけてあげた。

 サンニはとても嬉しそうにネックレスを見た。

「そして、もう1つ」

 店主はサンニの耳元で、彼女にしか聞こえない声で何かを教えた。

「それは本当なの?」

 サンニが頬を赤く染め、目を輝かせながら尋ねた。

「ああ、本当だ」

「じゃあ、絶対に行くね!」

 そう言って、サンニは笠谷の手を引き、店を出た。

「毎度~」

 店主は2人を見送るのであった。

「♪♪♪♪~」

 鼻歌を歌いながら、サンニは笠谷の手を引き、あるところにむかっていた。

「ええと、どこに向かってるんだ?」

 サンニに連行されるように連れて行かれる笠谷が問うと、サンニは「ひ・み・つ」と答えた。

(いったい、何をふきこんだ)

 どうも、嫌な予感がするが、サンニのとびきりの笑顔を見ていると問いただす事もできない。

 そうしていると目的地についたのか、サンニは立ち止った。

 そこは小さな神殿の前の広場だった。

「ここで何があるんだ?」

「ウフフフフ・・・」

 サンニは意味あり気な微笑を浮かべる。

「ナオユキさん」

「?・・・」

 笠谷がサンニの方に顔を向けると、彼女が顔を近づけ、接吻した。

「な・・・何を?」

「あのおじさんが言うには、このネックレスを買った日に、この神殿の前で女性から接吻をすると、女神様が恋の願いを叶えてくれるって言い伝えがあるんだって」

「・・・・・・」

 恋する女の子が飛びつきそうな、言い伝えではあるが・・・どう考えても、バレンタインのチョコと同レベルの便乗商売だろうとしか思えないのは、笠谷がおっさん思考だからなのかは誰にもわからない。


 第2次ラペルリ攻防戦番外編をお読みいただき、ありがとうございます。

 誤字脱字があったと思いますが、ご了承ください。

 次回は閑話です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ