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神外と初めての戦い

 暫くの間、忌々しいテストがあります。

 なので、投稿するのがかなり遅れます……


 「お前達!昨日はよく眠れたか?緊張と不安、そして中には楽しみで眠れなかったやつもいるだろう。

 昨日聞いたと思うが、今日は迷宮ダンジョンに入って魔物と戦う。

 全員、武器も新しくなったことだし、存分に試すことだ。」


 昨日早く寝た理由がこれだ。物語ファンタジーの世界でしかないあの迷宮ダンジョンに、今日、俺達は行く。


 「では改めて迷宮ダンジョンの説明を……ヨシダ!説明しろ。」


 『はい!…えー迷宮ダンジョンというのはかつて、古代の人々が魔物を閉じ込めるために造ったとされる、古代遺産アーティファクトと呼ばれる物の一つです。

 この迷宮ダンジョンのおかげで、世界各地の魔物の氾濫を抑えることに成功した、と歴史書に書かれていました。』


 クラスの男子で最も物知りである、吉田 光介が皆に説明してくれた。この一ヶ月で習ったことだけど、忘れていた人もいるらしい。

 思い出したように頷く者もいれば、あれ?そうだったか?と、首を傾げる者もいた。


 「うむ、ヨシダの言った通りだ。魔物は空気中にある瘴気と魔力が混ざり固まることで生まれる。

 迷宮ダンジョンはこの瘴気だけを集めることにより、外に魔物を発生させることを防いだ。

 今や大都市と呼ばれる場所の近くには必ずと言っていいほど迷宮ダンジョンがある。」


 どうやら、この世界だとかなり昔に魔物が発生する理由が解明されているらしく、すごく知識がある。

 ただ、どこから瘴気が発生するのかはまだ解明されていないと教えてもらった。 


 

 『迷宮ダンジョンからは魔物が出てこないんですかー?』


 『出てきたら大変じゃん!?』


 今質問した二人は、天樹グループの女子で、遠藤 彰子と梶元 美波。どちらもギャルのような格好をしている。 


 聞かれた騎士団長はその質問に答えるため、口を開いた。


 「確かに放っておけば魔物は迷宮ダンジョンから出てくるだろう。だが、そのためにも冒険者はいる。

 ギルドでは迷宮ダンジョンの魔物を一斉討伐が一ヶ月に一回ある。それで迷宮ダンジョンからの魔物の氾濫をなくしている。

 ギルドが作られる前はその国の騎士団が迷宮ダンジョンの魔物と戦っていたそうだがな。」


 他に質問をする様子は無かったので、騎士団長は話を切り上げ、迷宮ダンジョンへと向かう馬車に俺達は乗り込んだ。

















 「……うっぷ。ウオオオエエェェェェ!!」 


 「…………大丈夫?ダーリン?」


 「だ、大丈夫じゃ………うっ!オェェェ!」


 普段自動車に乗っている俺達に馬車はかなりキツイらしく、気分が悪いものがほとんど。剛鬼を含めた数人は吐いていた。

 俺自身も結構揺れたので、頭が痛かった。

 女子では雫が最も被害を受けたらしい。顔が見るからに真っ青だ。

 …………そりゃあ馬車の中で本を読んでたらそうなるな。


 「雫ちゃん、大丈夫~?」


 「……大丈夫じゃ、ない…………不覚……!!まさか、ここまで揺れるとは……!」


 「そうじゃないでしょう、雫…………」


 雫の発言を聞いて、委員長が呆れてる。どうやら、雫は馬車の揺れを甘く見ていたらしい。


 「おいおい、こんなものでもう伸びているのか?」


 と、騎士団長と騎士団の人たちも呆れていた。


 






 皆の調子が戻ってきたらさっそく迷宮ダンジョンの中に入ることになった。


 「今回、入る迷宮ダンジョンは初心者用のアインス迷宮というところだ。

 初心者、と言っても、やはり命の危険は充分にある。ここでは、命のやり取り、そして魔物に対しての戦術などを教える。」


 命のやり取り、と言うところで俺達に緊張が走る。虫ならば分かるが、人型の生物や動物を殺した経験がある、という現代高校生はかなり少ないだろう。

 …………俺?もちろんない。でも人を殺せとは言われていないからある程度は気が楽だ。


「……命を殺すのに慣れろとは言わん。ただし、こちらが攻撃をしなければ、こちらが殺られるということを理解しておけ。」



 『『『『はい!!』』』』


 緊張を誤魔化すためか、皆の声がいつもより大きくなっていた。















 「剛鬼!そっちに行ったぞ!」


 「任せろ!!」


 俺達は今、ゴブリン一体を7人で戦っている。


 なぜ7人かというと、クラスでそれぞれ四組に分かれて行動していて、8・8・8・7といったように分かれいたからだ。

 俺は、霧夜、剛鬼、穂乃香、委員長、雫、薙林さんの7人班で行動していた。


 分かれて行動すると言っても、大きな通路でお互いに見える位置で行動しているから、問題はない。あくまで、これは班での連携を練習するためらしい。

 前衛、後衛などは自分達で決めて、その通りに練習しろと騎士団長は言っていた。

 俺達の第四班は前衛・剛鬼と穂乃香、中衛・霧夜と委員長、後衛が雫と薙林さんだ。

 そして俺は戦いの指揮をしつつ、たまに前衛に出ていた。

 ゲームでほんの少しだけやったことがあったというのと、俺自身弱い(という設定)から、この一ヶ月で兵法や戦術、自分達にあった戦い方など、ものすごく勉強した。だから、一応の指揮はできる………はずだ。


 「剛鬼がゴブリンの動きを止めたら即座に穂乃香が攻撃!

 中衛は周りから魔物が来ないか警戒!

 後衛は魔物をすぐに攻撃できるよう魔法を待機!」


 「「「「「「了解!!」」」」」」


 ゴブリンが剛鬼に向かっている間に今の指示を出す。

 あらかじめ指示を出したときは『了解』というように言っている。こういうのはまとめた方が簡単で分かりやすい。

 そして剛鬼がゴブリンの動きを止め、穂乃香がゴブリンの首を貫いたとき、


 「暁久!ゴブリン二体が左右からきたぞ!」


 隠れていた仲間であろうゴブリン達が襲いかかってきた。

 

 「霧夜と雫は右、委員長と薙林さんは左のゴブリンと応戦!!」


 「「「「了解!」」」」

 

 「前衛は終わったか!?」


 「アッキー!こっちは終わったよ!」


 「なら剛鬼は周りの警戒!穂乃香は委員長の援護に回ってくれ!」


 「「了解!」」


 「おい!暁久!僕の援護は!?」


 「心配するな!俺が行く!」


 そう言い終わる前に俺は霧夜の元へと駆け出していた。

 雫の攻撃を受けたゴブリンは右腕をなくしており、霧夜と戦っていた。

 駆けつけた俺はゴブリンの左足を斬り落とし、そして体勢を崩したゴブリンを霧夜が両断した。


 「委員長!そっちは終わった?」


 「ええ、終わったわ。」


 「魔物は来ていないか?」


 「おう!今のところ、魔物は見当たらないぞ!」


 「それじゃあ、一旦休憩にしよう。周りは俺が警戒しておくから。」


 そうして第四班は休憩を取った。





 「暁久の指示は分かりやすいから、動きやすいね。」


 「ああ!俺もそう思ったぜ!」


 休憩を取っている間に霧夜と剛鬼は俺の指揮を褒めてくれた。なかなか、褒められると嬉しいものだな。



 「ありがとう。でも、みんな戦いづらくはないか?全力を出していないんだろう?」


 そう、連携の練習をするため、俺達は全力で戦ってはいない。全力を出したら一人でも充分に倒せる相手だからだ。


 「俺は問題ない。主に相手の動きを止めるだけだからな。」


 「僕は、最初は調節に戸惑ったかな?でも今は大丈夫だよ。」


 男子は全員大丈夫そうだ。ただ、まだまだ戦い足りない、というのが本音だろう。目をギラギラさせている。


 「私はもっともっと暴れ足りないけどね~」


 「……私は、少し気持ち悪かったけど…もう、大丈夫だと思う。」


 「私も雫と同じように魔物を殺すと気持ち悪くなるわ。少しだけ、楽にはなってきたけれど………いつまでたってもこれは慣れないわね。」


 「私は大丈夫だったけど、出番がイマイチ少ない感じがするな~。もうちょっと、出番がほしい。」


 女子は二つに分かれたようだ。穂乃香と薙林さんは物足りない、雫と委員長は気分が優れないようだ。


 「分かった、次は穂乃香と薙林さんの出番を多くするよ。」


 そう約束して俺達は更に進んだ。















 第十二階層についたところで騎士団長が声を張り上げた。


 「よし!今日はここまで!迷宮ダンジョンの外にある宿に戻る。

 ひとまずは外に出てから指示を出す。質問があるものは?

 …………それでは行くぞ!」



 『『『『『はい!』』』』』


 俺達は疲れた体を癒すために地上にある宿へ戻っていった。


 …………まさか、あんなことが起こるとは知らずに…………………………

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