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転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。  作者: 二十口山椒


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03:侵入者

 異世界に転移してきてから早一年が経った。


「あー……サイコー……」


 この空間があまりにも俺向き過ぎて怖いくらいに満喫していた。


 ここではなんでも生み出せるから俺が思いつけば生み出すことができる。


 だが俺が思いつけばだから俺に限界が来ればそれが終わる。


 だがしかし! 俺の能力はとどまることを知らないようだ……!


 母さんと電話したことで異世界の電波でも受け取れる機械を生み出せることは分かった。


 だからそれができるノートパソコンを生み出すことができた。


 少しだけ一人でいることに寂しく思えば基本無料オンラインゲームをした。


 さらにそれでも足りなかったら配信を見たり、配信でコメントした。


 それに前の世界で活動を応援していた活動者の動画を異世界から見れるという贅沢。


 しかもしかもそれでいてファストフードの最新メニューも食べれるし回らない寿司だって食べることができる。


 もう一生この生活でいいと思えてしまっている。


 まあスローライフのように外で作物を育てたりと適度な運動をして肥満にならないようにしている。


 外は外でとんでもないことになっているがまだまだ伸びしろアリ。


 何せそういう助言をオンラインゲームで聞いたりしているんだからな。ホント俺の能力はこれに関しては最強だ。


 一つ不満があるとすればサブスクやらスパチャなどネットでお金を払ってするものはできないという事実。


 さすがに向こうの世界までは思い通りにはできないからなー。


 とはいえこれはこれで死ぬまで満足して生きていられるんじゃないかって思っている。


 まじで異世界の情勢なんてこの一年間一切触れていないし出てもいない。


 たぶん異世界の情報をとろうと思えばとることはできるだろうが特に興味がないし。知ったところで出ないと思うからなー。


 世界を救うために異世界転移させられたのならまず間違いなく厄介ごとがあると考えれる。そんなこと知ったことではないから他の異世界転移者たちに任せよう。


 きっと彼らがやってくれる。そう信じている。何も見やしないし聞きもしないけど。


 彼らを信じながら今日のお昼を何にするか考えていると突然違和感を覚えた。


「……なんだ?」


 今までこんな感覚はなかった。


 言語化できないような感覚だ。無理やり言語化するのなら……手に持っているスマホに虫が引っ付いていてその虫が引っ付いている感覚が俺に伝わるような、そんな意味不明な感覚だ。


 どこか遠くで起きているような、近くで起きているような、あまり分からない。


 気にしないようにするには難しいくらいにこの僅かな感覚が気になってしまう。


 ……だけどこうなった場合どうやって対処するのか分からないんだよなー。


 今のところこのチートな箱庭には異常がないからどうすることもできない。


「うぜぇ……」


 この感覚が分からない以上どうすることもできず苛立ちが募っていた。


「あー……ッ!?」


 お昼ご飯を食べて落ち着かせようと思ったが確実な異常を感知した。


「は……? 入ってきた……?」


 俺の神をも超越する箱庭に入ってくるものがいた。


「は!? 未踏じゃないのかよ!」


 読み方はアンエクスプロード・ガーデンなのに簡単に突破されているじゃないか! 意味が分からん!


 だが幸いにもここでは俺の力と意思が絶対だ。だから入ってきたとしても問題はない。例えそれが神だとしても。


 ……誰か気になるから見に行くか。


 パジャマから外着に着替えてから外に出る。


 この空間は俺のものだから侵入者がどこにいるのかハッキリと分かるからそちらに向かう。


 侵入者である女性はどうやら戦闘の意思はなくこの空間を彷徨っていた。


 どうやってこの空間に入ってきたのかを聞くことを忘れずに女性が彷徨っている場所である森の部分に足を運ぶ。


 物珍しくキョロキョロしながら森を歩いている女性がいた。


 どこか神聖さを感じるセミロングの金髪に儚げで弱々しい雰囲気の聖女のような格好をしている女性だった。


 ただしやつれている感じがしているし目も死んでいる。それに服装もボロボロでどこか森を走ってきたのかと思うくらいだ。


「ここに何かようですか?」


 とりあえず話しかけてみた。


「ッ!? だ、誰ですか……?」


 俺が声をかけるとかなり驚いた様子だがかなり怯えている印象を受ける。


「俺はこの箱庭の主です。俺としてはここに入ってきたあなたにその質問を投げ掛けたいですね」

「……私はエイル。聖女、だったものです」


 あー……何か訳ありってわけか。元聖女がこんなところに来るとは思わなかった。


「何かあったのかは分かりませんが、とりあえずお風呂に入って体を休めてください」

「いえ、その……私は追われていますのでここに長居することはできません」


 追われているって聖女が何をしたんだ。


 それはともかく、本来であればここには誰も到達することができないから追っ手は来ないと言い切れるのだが、この元聖女が来たことでそれが言い切れなくなった。


「一つ聞いてもいいですか?」

「……はい、私に答えれることなら」

「どうやってここに来たんですか? ここは本来到達できないようになっているはずなんです」

「……分かりません。無我夢中で兵士たちから逃げていればここにいました」


 本当に意味が分からない。


 ただ、無理矢理考えるのならここが絶対に到達できないのなら未踏のとは言わないのか? 封鎖とか鎖国とかそういう言葉を使うか、と思えるのか?


 ……もっと詳しく知りたいけど、今はやめておこう。


「安心してください、追っ手が来たとしてもここでは俺が絶対です。ここを乱すものがいるのなら追い払いますから今は休んでください」


 さすがにこんな憔悴している女性を見過ごすことなんてできないし彼女を助けれるのは今俺しかいない。


 だから他の人、ではなく俺がやるしかない。今までは他の人がいるからと無視していたけどね。


「ですが……」

「ここに迷い込んだということは何かしらの理由はあるはずです。遠慮することはありませんよ」


 このまま迷われても面倒だから適当を言う。


「……では、お邪魔します」

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