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転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。  作者: 二十口山椒


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19:リリスの性癖

「なにこれおいしい……!」


 懲りずにリリスが俺に悪魔の囁きをしていればエイルさんに成敗されるということが何度か続いて冷やし中華は完成した。


 テーブルに並んで座っている俺とエイルさんはお箸で、俺の正面に座っているリリスはフォークで冷やし中華を食べているがリリスはかなり冷やし中華を美味しそうに食べている。


 エイルさんはどうにかお箸を使えるようにしていたが理由は教えてくれなかった。


「王女なんだから美味しいものを食べていたんじゃないのか?」


 俺の王女のイメージともしかしたら違うのかもしれないが金があるんだから高いものを食べていそうだが。


「あたし普通のご飯を全然もらったことないよ」

「は?」


 えっ、どういうこと? こいつ王女なんだよな?


「あたしってこういう体質だからさ、ずっと地下に閉じ込められていたんだよね」

「……悪い」


 なんだかすごく地雷だった。


「別にいいよ。気にしてないしそれを経てこんな天国のような場所にこれたんだから」


 そう言ってものすごく美味しそうに冷やし中華を食べるリリス。


 ……魔族が天国のような場所に喜んでいるとは、なんともまあ変な話だ。


「まだありますからおかわりがいるようでしたら言ってください」

「もらう」


 エイルさんの言葉に即答したリリス。


「……幸せそうに食べるな」

「だっておいしいものを食べるのって幸せでしょー?」

「それもそうだな」


 よく分かっているじゃないかこのサキュバスは。やっぱり普通のサキュバスとは違うのかもしれないな。


 ☆


「んー……お腹いっぱいになったら眠くなってきた……」


 お腹いっぱいで眠たくなるとは欲望に忠実だと言いたくなるがまあさっきまで追われていたんだから仕方がないことだ。


「部屋に案内する」

「お? あたしの部屋があるの?」

「あるに決まっているだろ」

「……そっか」


 また地雷を踏みそうだから俺からは何も聞かないことにする。


「この部屋だ」


 父と母の部屋だったが荷物をアパートに瞬間移動させてから新たにリリス用に家具を設置した。


「おー……こんなふかふかなベッドを使っていいのか?」

「いいぞ。他に必要なものはあるか?」

「なし。極上のベッドがあればじゅうぶーん」


 早速ベッドに飛び込んだリリスはそのまま寝始めた。


「おやすみ。ゆっくり休め」


 聞いてはいないだろうがそういって扉をしめた。


「リリスさんは寝ましたか?」

「ベッドに入るなりすぐに寝ましたね」


 俺を待っていたエイルさんは俺がキッチンへと向かえばついてきて一緒に洗い物や掃除を始める。


 俺としてはお昼を作ってくれたのだから後片付けはしたいのだがエイルさんはそれを譲らず、ついには一緒にすることになった。


「今までは優斗様と私の二人でここに住んでいくのだと思っていました」


 一か月間何もなかったし俺が一人の一年間も誰もいなかったと言っているからそう思うのは当然だ。


 えっ、もしかして嫌だったとか……? そ、それを言われるのはめっちゃ怖いんだけど。二人で住んでいくのは不安だったからリリスさんが来てくれてよかったもやばい。


「ここに入るには神に導かれないといけませんからね」

「はい。……私としては優斗様と二人でずっと暮らしていけたらいいなとは思っていました。ですが、それは欲張りですね。リリスさんみたいに救われるべき存在がいるのですから」


 ……えっ? い、今のは……えっ!? も、もしかしてプロポーズされているのか!?


「え、エイルさん……?」


 俺が手を止めてエイルさんを見れば自分が言ったことをようやく気が付いたのかハッとして俺に視線を向けた。


 そしてカーっと顔を真っ赤にしたエイルさん。


「わ、忘れてください!」


 ど、どっちの意味なんだ!? ただ間違えただけなのかそれとも本心を言ったから恥ずかしいのか。どっちなんだ!?


 ☆


 あの発言からエイルさんとは何ともなかったかのように振る舞っているのだが俺はそれどころではない。


 もしあれがエイルさんの本心なら、いけるんじゃね? という下心があふれてくるわけで。


 だからものすごくムラムラしているところです。俺が一人でいる時は基本寝る前の自室だけだからそれまでずっとムラムラしっぱなしだった。


 トイレで抜くわけにもいかないから寝る前に致すしかないと思っているところだ。


 だけど……いけるのならエイルさんに――


「あー、何考えているんだ……!」


 だめだだめだ。あの純真無垢な聖女をそういう目で見たらダメだろ。


 ハァ、どうして急にこんなことを思い出したんだ? 考えられるきっかけはリリスが最初に思い浮かぶがもしかしたらリリスの体を見て急激に装填されたのかもしれないな。


 ともかく落ち着かせるために準備をしていれば俺の部屋の扉がゆっくりと開けられたため驚いてズボンをあげた。


「エイルさん……?」


 ここに入ってくると言えばエイルさんくらいしか思い当たらないがエイルさんならノックをするはずだ。


 そう思って入ってくるものを見れば、リリスだった。


「り、リリス。なんだ?」


 リリスに問いかけても答えなかった。


 そしてリリスはこちらにものすごい速さでとびかかってきて俺をベッドに押し倒してきた。


「リリス!?」


 リリスの状態を見れば、リリスは正気じゃなかった。


 どうしてかは分からないがとりあえずリリスを押し返そうとするものの、相手は加護持ちの魔族だから腕力は敵わない。


「おいちょっと……!」


 ぐっとベッドに俺を押し付けるリリスは俺のズボンに手をかける。


 だが俺は必死にそうはさせないとズボンをあげて抵抗する。ただこれでは時間稼ぎにしかならないからリリスを飛ばすとか俺がどこかに行くとかしないといけない。


 だけど……ここで身をゆだねたらサキュバスに気持ちいい思いをされるんじゃないかという考えが出てしまう。


「ヒール!」

「……んあ?」


 手を放そうか考えているその時扉の近くで手のひらを向けるもの、エイルさんがいた。


「あれ……あたしなんでこんなことしてるんだろ……?」


 俺のズボンを引っ張っていたリリスだがエイルさんの魔法で正気に戻ったことで手を離した。


「どういうつもりですかリリスさん!」


 部屋に入ってきたエイルさんはその強い力で俺を引っ張ってリリスから守るように俺の前に立つ。


 エイルさんに誤解されないように説明しようかと思う前にエイルさんは俺を信用してくれた。


「あー……なんでだろうね」


 どうやらリリスもよく分かっていない様子だ。


 だがスンスンとにおいを嗅いだリリスは何か納得した様子を見せた。


「あー、これがたぶんあたしの好きな匂いだ」

「どういうことだ?」

「サキュバスってさ、好きな匂いというか本能で食べに行く好みの匂いがあるんだ。例えば男の体臭とか、精液の匂いとか。そういう匂い」


 それなら俺の精液が好きだったということか……?


「でさ、たぶんこの匂いって……あたしじゃなくて他で欲情した男の精液の匂いだ。今まであたしが好みの匂いが知らなかったのは全員があたしで欲情していたからだね」


 ……えっ、ちょっと待って。俺は今リリスにとんでもないことを暴露されているんだが。


 俺がエイルさんに欲情しているということを暴露されたんだが!? 今はものすごくエイルさんの顔を見れないんだが!?


「あ、あの、優斗様……」

「は、はい!」


 な、なにを言われるんだ!?


「その、私で欲情、しているのですか……?」


 真っ赤な顔をして振り返ったエイルさんの問いかけだが……こ、これは何が正解なんだ!?


 欲情していると答えれば失望されるのか!? それとも欲情していないと答えて何事もなかったかのように過ごせばいいのか!? よく分からん!


「優斗は間違いなくエイルで欲情してるよ。今も精子が溜まってる音が聞こえるから」

「音ってなんだよ!?」


 サキュバスはそんな音まで聞こえるのか!? そんなのいらないだろ!


「その……」


 エイルさんは何か言おうとしているが俺と目を合わせてはそらしていた。


「あー、すみませんエイルさん。欲情していると知ったら、嫌ですよね」


 純真無垢であるエイルさんだから困っているのだろう。


 まあこうなってしまったのは俺の下心のせいなのだから仕方がないか。


「俺はアパートにでも――」

「そ、そんなことはありません! わ、私も優斗様で欲情しております!」

「……はい?」


 ……あ、あの純真無垢なエイルさんが……?


「な、なので、その! お慕いしています!」


 なので……お慕い……? あー、色々と情報がありすぎてよくわからないなー。


 あっ、これは夢なんだ。夢オチのはずだから何をしてもいいんだ。


「そうですか。それならエッチしますか」

「も、もうですか!?」

「欲情しているのならいいじゃないですか。いいですよね?」

「は、はい……」

「あっ、どうせだからこぼれた精液はもらう」


 これは夢なんだから問題ない! どこから夢か分からないけどそれが夢ってものだろ!

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