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転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。  作者: 二十口山椒


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16:神殺し

 侵入者を処分したら次は見せしめだ。


 ここまで時間をかけたのは侵入者をここに誘導した神を侵入者を通して見つけるためだ。


 このチートな箱庭に関して言えば何でもできるが外に出ればそうではない、というわけではない。


 外に出てもこの箱庭の効力が消えるわけではない。


 例えるならここで地球と同等の物量がある岩を異世界に落とすことはできる。


 外に出れば効力が消えるのなら岩が消えるはずだがそうはならないようになっている。


 俺がやったのは侵入者に加護を与えた神を逆算で見つけること。


 繋がっている加護をチートな箱庭から探した。さすがに外は範囲外だから手間取ったわけだが、しっかりと力は使えるようになっている。


 ただこれは侵入者が箱庭の中にいることが条件だから外では加護を与える神を見つけることはできない。


 だから教えてやるんだ、今から気軽に、神の気まぐれで手を出した場所が神殺しができる場所だと。


 俺は特定した異世界の、天界のような次元が違う場所に向けこの神をも超越する箱庭から大量の神殺しを巨大レーザーのように射出した。


 無駄遣いをしているのは分かっているがそれでも余りある武器がこの箱庭にはある。それに射出してから次から次へと作っているから減るどころか増える速度の方が速いからな。


「捉えた」


 大量の神殺しは狙いの神及びその近くにいる神々を巻き込んでその場所に到達した。


 まあ近くにいた神々も同じようなものだろ。気にしない気にしない。見せしめなんだからいくら神を攻撃しても構わないんだからな。


 だがさすがは神か。神殺しを刺されても神の力を行使してくる。


 このチートな箱庭に向け攻撃をしてくるが全く通じない。


 まずこの場所は神に把握されている。そして神にチューニングされれば出入りは可能となる。


 だが神ができるのはそれだけだ。この場所は神をも超越する箱庭。神ごときの力で壊されるほどやわではない。


 それに保険として箱庭にはいくつもの防衛機能を備えた。だがそれを使うこともなく箱庭は無傷のままだ。


 ……ここまで神がしぶといのなら、見せしめを他の場所にもしておくか。


 神殺しの武器は射出してもなお操作権は離れていない。


 だから神殺しの武器を操作して異世界に出してやる。


 ちなみにこの箱庭を通さないと次元移動はできないから神がいた場所から俺のいる場所、そして異世界へと旅行させた。


 その時にチラッと神がどんなものか見たが……ケンタウロスみたいな神だった。えっ、あんなのが神なのか? いやまあ神は人間とは違うし魔族の神だからなー。


 どうせ死ぬんだから気にしなくていいか。


 とりあえず異世界のチューニングが残っていた場所にめがけてその神を地面にぶつける。


 そこで絶え間なく、必殺の武器を降り注ぐことでケンタウロスみたいな神は信仰の力や魂を一切残さずに消し去った。


 どうやら近くに魔族がいたが余計に効果があるだろう。


 これは見せしめだ。


 俺の箱庭に手を出せばどうなるか分かるな? お前たち神だろうが簡単に消し去るぞ。だから覚悟して俺に手を出せ。


 ここまですればその意図は分かるだろう。分からなければ消すだけだし。


「あぁ、スッキリした」


 エイルさんの新妻感満載の昼食を食べようとしていたのに邪魔をされたからな。少しだけ腹は立っていたが、神を殺せて見せしめもできたからスッキリした。


「ん?」


 ポケットに入れていたスマホが振動しているのが分かる。


 もしかしてと思ったらまた不明な人からかかってきていた。


 未だにパナケアの連絡先が分かっていないからパナケアの可能性はあるものの、このタイミングでは別の神だろうなと予想する。


「はい」

『よくやってくれたわ!』


 女性の声が電話口から聞こえてきた。


 文字列だけ見れば神を殺したことを咎めるように見えるが、その声はかなり弾んでいて喜んでいる。


『あの馬人間は身の程を知らずにしつこく迫ってきていたのよね。だから殺してくれてせいせいしたわ』

「それはよかったです。それであなたは誰ですか?」

『貴様の活躍に免じて名乗ってあげるわ。私はフレイヤ。美の神でリリスに加護を与えている女神よ』


 あぁ、やっぱりそうだった。


 まあパナケアがやっていたからこうなることは何となく予想できた。


「ということはあなたがリリスさんをここに導いたんですか」

『そうよ。あの子にはそこが相応しいと思ったから導いた』

「……そういうことは事前に言ってもらわないと困るんですよ」

『困っても私は気にしないわ』


 あっ、こいつにもキレそう。さっきやったことを見ていなかったのか?


『それにしても派手にやったわね。あれの近くにいた神の中に高をくくって逃げなかったバカたちがいるけれど、加護を継続できないくらいにダメージを負っているわ』

「近くということは、魔族側に加護を与えていた神ですか?」

『そうよ。まあ最近は少し魔族側に均衡が傾いていたからちょうどいいんじゃないかしら』


 ……あぁ、こいつは神だ。この上から目線で生き物をなんとも思っていない感じが神だ。


 まだパナケアさんはそういうところはなかったがこのフレイヤはだめだ。


「言っておきますが、今回がよくても次に導いてくる人がアウトならあなたを殺しますから」

『ふふっ、愛の告白はいくらでもされたことはあるけれど殺害予告は初めてだわ』


 俺の警告が通じているのか通じていないのかが全く分からなかった。


『じゃあよさげな人を見つけて送るわね』

「は? いや――」


 意味を分かりたくない言葉を残して通話を切るフレイヤ。


 ……ふぅ、まだサキュバスの方を片付いていないんだから勘弁しろよ。

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