第38話 助っ人
「さすが、天界の暴れん坊と名高い長官らしいですね。」
「暴れん坊って、それもはや女じゃないし。
その事に、誰も疑問を持たない方がおかしいと思うがな。」
「女子供を巻き込みかねない、私利私欲にまみれた武将同士の無駄で危険な合戦に怒り心頭。
もふもふの白い鳥に乗り、空から戦場に1000本の魔矢を放ち戦を止めさせた話とか、とんでも武勇伝が多すぎますからね。」
「あの白い鳥か、ビッグシマエナガのジュリちゃんだな。
なかなかに可愛かったぞ。
我も、ジュリちゃんによく乗せてもらって、あちこち遊びに行ったものよ。
ジュリジュリ鳴いて、むちゃくちゃふわふわで暖かかったな。」
「あのもふもふの白い鳥は、今どちらに?」
「ああ、異世界の故郷に帰った。
母上が、急遽戦の助っ人に呼んだのでな。」
「そうなんですか。
異世界から助っ人としてモンスターを呼ぶなんて、それ問題無いんですか?」
「そんなの駄目に決まっているだろう。
我々はただの管理者に過ぎぬ。
異世界から、勝手にモンスターを呼ぶのは当然ご法度だ。」
「でも、局長はお咎め無しだったような。」
「ああ、適当に言い訳してたからな。
偶然、何かの間違いで来てしまった。
来てしまったものは仕方がないとかな。」
「何かの間違いって、そんな適当な言い訳で大丈夫だったんですか?」
「ああ、あの性格だしな。
文句言って、暴れられたら面倒だし。
女子供も戦に巻き込まれず、みんな無事だったし。
まあ、結果オーライってところだな。」
「さすがは暴れん坊と謳われる、あの局長ってことですね。」
「あっ、それでな。
我も、近々、少しの間旅に出ることにした。
留守中、いろいろ頼むぞ、ザ グリーン。」
「えっ、どちらに。まさかまさか、、、。」
「ふん、そのまさかだ。
何を隠そう、我がビッグシマエナガのジュリちゃんを故郷に送ったのだ。
そして、その時に出会ったのが、我が親友のジャイアントレッサーパンダ。
この戦、これからどうなるか分からん。
時空の大穴を塞ぎきれず、ヤバいモンスターが多数出現し厳しい戦いになった時の為、頼りになる助っ人に予め話をつけておかないといかん。」
「それで、局長は大丈夫でしょうか?」
「知らんわ。
まあ、我も同じ言い訳をするしかあるまい。
偶然、何かの間違いで来てしまった。
来てしまったものは仕方がないとな。
まあ、母上のこと。
我が何をするか位分かっているだろうが。
つまり、全権委任とはそういう事。
この戦、何があっても負けてはならんのだ。」




