第19話 戦闘狂
「ルナ、少しいいか?」
「ああ、お前か、戦闘狂。
正直、あまり話したくないんだが。
お前の戦闘狂が移りそうでな。
まあ、話すこと自体は可能だ。
何か用か?」
「いや、ちょっと話したくなってな。」
「戦闘狂、人間みたいな事を言うようになったな。」
「戦闘狂って呼ぶのは、止めてくれないか。
俺も好きでやってる訳じゃない。」
「何だ。好きなんだと思ってたぞ。」
「好きも嫌いも、何もない。
誤解しないでくれ、戦闘狂なのは人間だ。」
「分かった。では、何と呼べばいい?」
「そうだな、作戦で、人間は俺をいろいろ呼んでいたな。
アサシン、ストーカー、、どれも気に入らない。
ルナ、何かいい名があったら教えてくれ。」
「私に、お前の名付け親になれと。
気持ち悪い、勘弁してくれ、、、。
とはいえ、その名は私も気に入らんし、確かに可哀想だ。
ところで、お前、名もなくて、よく自分を認識出来たな。」
「ああ、確かにそう言えば。
そんなことを何度もやっているうちに、ふと思ったんだ。
俺、、いったい何やってるんだって。
それが、俺の始まりさ。」
「まあ、そういうことあるだろう。
仕方ない、便宜上、私はお前をこう呼ぶことにする。
ニル、、、とな。」
「ははっ、無、何も無い、、か。
アサシンやストーカーよりずっといい。
ニルか、、、うん、悪くない。
ありがとう。
また話そう、ルナ。」
「ああ、ニル。気が向いたらな。」




