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(トビラ)
第七章あらすじ:
皇室宮殿襲撃のあと、襲撃を企てた勇者・放蕩のファンゲリヲンはその手引きをしたノヴェルを人質に海中を北へ逃げた。
ノヴェルはこのまま七勇者の指導者・スティグマをスパイすることを決意するが、ファンゲリヲンとの旅が彼を少しずつ変えてゆく。
ノヴェルを捕えようとする者、助けようとする者――彼らは大陸北部のグレート・ブリタシア島へ向かっていた。
ブリタシア国には、ジャックの暗い過去がある。
かつてロンディア市警の捜査官として連続猟奇殺人犯『仕立て屋ギル』を追っていた彼の前に、かつての勇者が立ちはだかった。
一方、神聖パルマ・ノートルラント連合王国の首都ベリルでは、集まった神学者らが神の転生を試みようとしていた。
七章の事件を経て、一挙に不安定状態に傾いた二人の半神。
ミハエラとノートンは半神を救うことができるか。