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皆さまお読みくださりありがとうございます。すいません。今回の話を書いていて前回『万器創造』で「他者には渡せない」としていましたが、本当は「任意で相手に渡すことができる」でした。すいません。改正して、本編も直しました。話は変わっていないので読み返す必要はあまりないかとおもいます。
初めての感想も頂き、「人見知りで人間嫌いなのに信用できる人(泰人、詩音)がいるのは矛盾していませんか」と指摘してもらいました。読者に矛盾や疑問を持たせてしまいすいませんでした。そのことはおおまかな設定を考えており、機会を伺い投稿させていただきます。
そして、ブックマークが50を超えました。とてつもなく嬉しいです!もう、30いった時点でニヤニヤしちゃいました(´>∀<`)ゝ。
そして、今回も文が支離滅裂なことになっているかも知れませんが、ご了承下さい。
では本編をお楽しみください。
いやぁ、疲れた、もう7日間ぐらいの疲労度だぜ。初めて話す女性とキョドる事を押さえつけてはなすのがこんなに疲れるとは。もう、リィナに女性の相手を任せるか?
そんなことを思いつつ、『憩いの館』を目指して歩いていると・・・・。
「よう、兄ちゃん。えらい美人連れてんじゃねぇの。ちょっと貸してくんねぇかな?明日には返すからよ。」
・・・・はぁ。なんか柄の悪い3人組が俺たちを囲んで話しかけて来た。しかもリィナとティナを貸せと言ってきた。視姦してきやがる。美人>俺の翼らしいな。人が寄り付かないように出してるのだが。それはともかく、まだ手を出すわけには行かない。
「・・・・す、すいませんが、か、貸せま、せん。こ、ここ、こいつらはお、おれ、俺のな、んで。」
「はぁ?何言ってんだよ!黙って居なくなってりゃいいんだよ!クソガキがっ!!」
もう、男は素で対応だ。俺の言葉に簡単にキレるリーダーの男Aが胸ぐらを掴んできた。相手が手を出せば、こっちとしてはやりやすい。まだ我慢だ・・・・。
「リィナ、ティナ、手を出すなよ。」
「うむ」
「・・・・うん」
「無視してんじゃねぇよっ!!」
ドゴッ!
男Aは俺がリィナ達に声をかけたことに腹を立て俺の顔を殴ってきた。まぁ、ステータスで圧倒的に勝っているからノーダメージなんだが。ざまぁ。
「っ!?」
「フッ。先に手を出してきたのはお前たちだぞ?力の差を思い知らせてやる・・・・。手を出したことを後悔し絶望しろ・・・・。」
顔から表情が消え冷徹な顔になり、声に殺気を十分に込め男Aの腕を掴み握り潰す。グジャッ!
さすがにフルパワーだと簡単に死んでしまうから130ぐらいまでステータスを落とす。
「!?・・・・ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!俺の・・・・俺の腕がぁぁぁぁぁぁ!!」
「五月蝿い、黙れよ」
ドガッ!そう言い、腹部を蹴りとばす。男Aは簡単に吹っ飛び5~6m先の壁にぶつかり止まる。立ち上がらない、気絶したようだ。
「兄貴!てめぇ!ぶっ殺す!」
「し、死ねぇ!バケモノがぁぁぁぁぁぁ!」
リーダーが簡単にやられ、動揺した男Bと男Cは殴りかかってくる。あいつを連れて逃げればいいものを・・・・。せっかく腕の1~2本ぐらいで済ませてやろうと思ったのに・・・・。
「『旋風脚』」
体術初級スキル『旋風脚』。スキルっていってもただの蹴りなんだけどな。思いっきり蹴りとばす。どちらにも腹部に当てておいた。肋骨の2~3本はいったな。これから、さらなる苦痛を味あわせてやる・・・・。まずは男Aだ。
「おい。おきろ、クズ。」
折れている右手の小指を踏みつぶす。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「静かにしろ。」
「ハァ・・・・ハァ・・・・。」
「さっきの聞き間違えじゃなかったら、お前、俺の事クソガキって言ったなぁ?そのクソガキにやられてる気持ちってどうなの?なぁ。どうなんだよ!」
「ヒィ!すいませ、ん、で、でした。も、もう、ゆ、ゆる、ゆるして。」
痛みと俺に対する恐怖で話すことがままならないようだ。ゆるして?なんで?許すわけねぇだろ、俺の物を奪おうとしたんだからな。
「質問に答えろ、クズ!」
右手の甲を踏みつぶす。
「ぎゃぁぁぁあ!っ!?」
「もう、答えなくていいや。俺は『黙ってればいい』んだもんなぁ。お前が泣き叫ぼうが死にかけようが安心しろ。回復させてやるよ。そしたらまた潰して、回復させての繰り返し。人格が壊れるまで、お前はどの位耐えられるかな?1時間?10時間?1日かな?楽しみだなぁ。お前だけじゃないよ。そこのふたりも一緒さ。寝たふりとか逆効果だからな。欲に目が眩んで俺にちょっかいかけるからだぜ?まぁ、普通これを見れば誰も手をだそうとは思わないと思うが?」
そう言って翼を広げて見せる。いまさら、奴らは恐怖に染まりきり失禁してやがる。悪魔を見るような目で見てるな。知ったことじゃないけどな。
「・・・・コウ、こんな奴ら放っておいていこうよぅ。ご褒美くれるんじゃないのぉ?」
そこにティナがやってきて左腕に抱きついてきた。その後から
「コウ、このような奴らなど捨て置けばいいのじゃ。妾たちは早くコウとの時間にしたいのじゃ。」
とリィナは右腕に抱きついてきた。たった出会って10日間だが、ふたりにはだいぶ心許している自分がいるなぁ。だが簡単に自分の内部には踏み込ませない。まだ眷属にはなったがもし、裏切られたらたまったもんじゃないからな。
「・・・・そうだな。クズ共ふたりに感謝しろ。そして、二度と俺らに関わるな。もし、復讐なんて考えてるならやめておけ、今度こそ殺す。じゃあな。」
あぁ、忘れてた。ふたりに服を作ってやろう。さすがに浴衣は戦闘には向かないからな。戦力はすこしでも高いに越したことはない。リィナには、戦闘服として黒を基調とし赤と金でラインや蝶の刺繍のチャイナドレスか?ティナには、白を基調とし、ライトブルーのラインをいれたドレスか?どちらも戦闘の邪魔にならないように程よい丈の物にしておこうか。と物思いに耽りながら歩いているといつの間にか『憩いの館』に着いていた。中に入るとカウンターに女性が立っていた。またかよ。
「いらっしゃいませ。『憩いの館』へようこそ!」
「は、はい・・・・。あの、宿泊にきました。」
「かしこまりました。お部屋はどうしますか?1人部屋×3人分で1日2100Gとなり、2人部屋+1人部屋で1日1900G、3人部屋で1700Gとなり、朝夕と食事付きは1日分の料金+150Gとなりますがどういたしますか?」
「じゃ、じゃあ、食事付きの3人部屋を3日分で。」
「かしこまりました。お部屋は2階の325合室となります。こちらが鍵です。外出される場合はこちらに鍵を預けてからお願いしますね。1階の食堂にて夕御飯は7時から8時30分まで、朝御飯は6時から8時までとなっております。この時間以外では提供しませんのでご注意ください。湯浴みや入浴する場合はお部屋に付いているお風呂か1階の大浴場をお使いください。大浴場の使用時間は朝5時から夜1時までとなっております。ですが4時間おきに5回清掃や点検をしますのでご了承下さい。」
「わ、わかりました。リィナ、ティナいくぞ。」
階段を上がり325号室の扉を開け中に入ると
「・・・・やっぱりかぁ。」
キングサイズのベッドがあった。薄々気づいていたんだが、やはりというか、シングルベッドが3つじゃないんだな。まぁ、部屋が別だとしても、ベッドが別れていてもふたりが潜り込んでくるのはめにみえてわかるからな。いい意味にしても悪い意味にしても。
「・・・・まぁいいか。2人とも新しい服をやるから、薄着になって、俺に背を向けろ。」
「了解なのじゃ。」
「・・・・はぁい。」
リィナとティナは言われたとおりに薄着もとい、下着姿となる。俺は2人の背中に手を置き、スキルを発動する。
「『万器創造』使用者をリィナに設定、ボディフィッティング開始、フィッティング終了、クリエイトスタート。」
リィナの体をスキルの光が包み込む。
「『万器創造』使用者をティナに設定、ボディフィッティング開始、フィッティング終了、クリエイトスタート。」
続けてティナも光に包まれる。光が収まり、2人は新しい服を身につけている。取り敢えず、チャイナドレスとドレスにしておいた。
・漆黒のチャイナドレス[リィナ専用]+α
『万器創造』で作られた。名前は見た目のままだが、見た目以上の性能をを有している。手袋やストッキングなどは使用者の意思によって着脱可能。
・物理ダメージ無効、魔法ダメージ軽減(30%)、主への忠誠上昇
・純白のドレス[ティナ専用]+α
『万器創造』で作られた。名前は見た目のままだが、見た目以上の性能を有している。ドレスやニーソックス、ガーターベルトなどは使用者の意思によって着脱可能。
・魔法ダメージ無効。物理ダメージ軽減(30%)、主への忠誠上昇
・・・・似合っているな。まぁ、ぼちぼちと服を与えていけばいいか。忠誠が上昇きたのは内心喜んだ。どの位上昇したかはわからんが、裏切られる危険性が少し減ったからな。
「ありがとうなのじゃ。コウ♥」
「・・・・ありがとぉ!コウ♥」
「お、おう」
2人はとても喜んでいるように見える。実際喜んでいるのだろうな。2人とも俺に抱きついて来た。・・・・もう[忠誠]じゃなくて[好感度]が上昇してね?これ。気のせいか。2人とも似合ってるから褒めておくか。
やばい・・・・リラックス出来ると思ったら一気に睡魔が襲って来た。早いがおれはもう寝るか・・・・。
「よく似合ってるぞ。そして悪いが、疲れてるからもう寝させてもらう。なにかあったら起こせ。御飯はいらないから、時間になったら勝手にいって食べていてくれ。じゃあお休み。」
ベッドへダイブすると心地よい寝心地だ。もう、まぶたを開けているのもしんどい。そして、そのまま眠りに落ちる。
一方でリィナとティナは服をもらい、上機嫌になってるところに、紅の無防備な姿を見せているので、その寝顔を2人で覗いていた。迷宮にいた時も一緒の空間で寝てはいたが、紅は気を張っていて少しでも近づくと殺気と共に手には刀または銃が握られていたのである。それでも、紅の優しさで今はこうしていられる。たった10日間だけしか過ごしてないが、紅の口から〔俺の物〕やこうして服もプレゼントしてくれる。もうリィナとティナの中では紅は『ご主人様』ではなく、『1人の男』として見ているのである。でも、二人は紅が人に対してなぜあんなに恐れているのか、相手を傷つけるとき、あんな表情になるのか不安でもある。それでも、紅のそばにいられるならそれでいい。話してもらえる時まで待とうと2人で決意する。
そんな2人はまだ知らない。紅は2人を心の底から信用してくれていないことを。ただの道具としてしか見ていないことを。そして・・・・紅の心の傷も。
しかし、そんなことも考えず2人で紅を挟み眠り始めた。
さぁて、次回の『人間不信のチート無双(仮)』わぁ?
作者です、もう翌朝にするか。紅の夢にするか。悩んでいます。
ですが、どちらになっても頑張って書きます。
・・・・察してしまった方は暖かい目で見守ってください!
ではこうご期待!