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魔導黎明記  作者: 綺羅鷺肇
2 老機兵は不屈を謳う
19/96

外 登場人物/使用語句説明

 ○登場人物


 ※クロウ・エンフリード

 グランサーの少年。


 ※ミソラ

 ゼル・セトラス組合連合会の庇護を受ける魔導人形。


 ※シャノン・フィールズ

 ゼル・セトラス組合連合会の客員魔導士。


 ※ソーン・サラサウス

 帝国魔導技術院の準導師。


 ※マリー・テリーズ

 ゼル・セトラス組合連合会エフタ支部にある酒場の給仕。


 ※セレス・シュタール

 ゼル・セトラス組合連合会の幹部。


 ※ガルド・カーン

 ゼル・セトラス組合連合会の魔導技師。


 ※ウディ・マディス

 ゼル・セトラス組合連合会の魔導技師。


 ※ロット・バゼル

 ゼル・セトラス組合連合会の魔導技師。


 ※ヨシフ・マッコール

 ゼル・セトラス組合連合会エフタ支部の職員。


 ※テオ・トルード

 魔導機の教習者。


 ※ジルト・ダックス

 魔導機の教習者。


 ※レイル・ウォートン

 魔導機の教習者。


 ※グラディ・ローディル

 魔導機教習所の指導教官。


 ※ディーン・レイリーク

 魔導機教習所の指導教官。


 ※ルシア・パーシェス

 魔導機教習所の指導教官兼看護士。


 ※エルティア・ラファン

 魔導整備士の見習い。四番機の機付整備士。


 ▽名前だけが登場した人達


 ※クレストル

 魔導整備士の見習い。一番機の機付整備士。

 ※イルーク

 魔導整備士の見習い。二番機の機付整備士。

 ※ボルタス

 魔導整備士の見習い。三番機の機付整備士。


 ※ルティアス・レンドール

 エフタ市長。



 ○使用語句説明(各種設定とも言う)


 以下、登場順(のはず)


 ※魔導士

 魔術士と魔導技師の資格を有する者。万国共通。


 ※光明神

 光陽を万物の源であるとして、神格化した存在。帝国や東方地域で広く信仰を集めている。また、西方地域では、光明神は唯一無二の存在であるとして、唯一神の名で強く崇められている。その影響で、西方では唯一神教団なる宗教団体の力が強かったりする。


 ※魔術治療概論

 魔術を用いた治療法を広範囲に紹介した書物。


 ※死と魂の掟

 魔法に基づく死と魂の関係を書いた書物。


 ※第十一版魔語総覧

 魔術士の間で有志を募り、編まれた魔術語辞典の第十一版。


 ※恋愛の覇者―呪殺編―

 恋と愛は勝ち取るもの、という考えの下に書かれた実用本。他にも、必殺編、抹殺編、悩殺編、刺殺編、封殺編、鏖殺編、謀殺編、毒殺編、相殺編が存在する。ミソラの話では禁書らしい。


 ※実用魔術百八式

 百八式の実用的な魔術を解説する書物。特に日常生活で応用できる術式が人気。


 ※三千百年度版英学館大百科事典一巻

 星陽暦三千二百年に英学館なる出版社より発行された鈍器もとい大事典。文字通り、百科を集めた事典の一巻である。全何巻なのかは不明。


 ※機械工学論文集 

 機械工学の論文を集めた書物。いつの物かは不明。


 ※―成形人形別冊―真の造形美

 成形人形という雑誌の別冊。数々の人形が写真付きで紹介されている。


 ※先端冶金科学事典

 冶金科学の事典。先端と謳いながらも、いつ発行されたかは不明。


 ※世界伝奇伝承大全

 旧世紀において、全世界に伝わっていた伝奇や伝承を全て集めた伝説の奇本。マニア垂涎、超高価。


 ※三千百九十年度国防白書

 どこかの国の国防事情が記された書物。旧世紀の事情が少しわかるかもしれない。


 ※正しい避妊の仕方

 えっちなのはいいけど、ただしくえっちしましょう、という趣旨の実用本。翻訳後は、娼館や医療機関等に配布される予定。


 ※午睡

 昼寝の事。適度な眠りで、気怠い昼ともおさらば!


 ※旧書管理翻訳班

 彼らは犠牲になったのだ。美人上司に良い所を魅せようとする己の下心……、その犠牲にな……。


 ※ピッター

 甘い炭酸飲料。単純に言えば、サイダーやラムネの類。


 ※青茶

 お茶の一種。簡単に言えば、ウーロン茶みたいなもの。


 ※粉乳

 コドルの乳を乾燥させて、粉末状にしたもの。比較的安くて栄養価は高い。保存も可能だが長期保存には向かない。


 ※百ゴルダ貨幣

 共立造幣機構が発行するゼル・セトラス域の貨幣。焼成材製で、白い光沢を帯びている。表に共立造幣機構、裏に百の刻印。簡単に偽造できそうだが、白の色艶を出すのが難しい。意外と頑丈であり、多少の衝撃では割れない為、それが贋金を見分ける最も簡単な方法となる。ちなみに、通貨を偽造した者はどの市であっても、見せしめを兼ねて吊るされる。


 ※十ゴルダ貨幣

 共立造幣機構が発行するゼル・セトラス域の貨幣。焼成材製で、赤みを帯びている。表に共立造幣機構、裏に十の刻印。これもまた簡単に偽造できそうだが、意外と色合いを出すのが難しい。百ゴルダ貨幣よりも大きいが更に頑丈。当然、偽造した者は吊るされる。


 ※魔導機搭乗免許

 組合連合会が域内全市の公認を得て発行する公式資格免許。他国でも通用する。免許は何の制限もない本式免許と、工事用の簡易魔導機にしか乗れない限定免許の二種類。

 尚、ゼル・セトラス砂海域において、魔導機の免許を取得する方法は、各市の軍に入って資格を得るか、組合連合会の免許教習を受けて試験に合格するかである。


 ※大漲溢

 蟲が、蟲がっ、地平線まで溢れてっくぁwせdrftgyふじこlpっ!


 ※旅団

 組合連合会の私兵組織で、幾つもの武装船隊を抱えている。

 構成員のほとんどは傭兵だが、給金や待遇、社会的評価が良い事もあり、組織への忠誠度は意外と高い。主な職務としては、各市を結ぶ航路の維持や開拓地の見回り、賊党の討伐、甲殻蟲の駆除、域外都市及び国家への牽制といったものがある。


 ※魔力生成所

 魔力を生成する施設。エフタ市を含んだゼル・セトラス大砂海域では光陽の光熱から魔力を生成している。

 余談だが、使用されている魔力生成式は、「魔力から光を作れるなら、光から魔力を作れるんじゃね?」という実に簡単な逆転の発想から生み出された。この生成式が魔導普及に貢献することになる。


 ※造水場

 真水を作る施設。魔力から水を直接生み出す方式と域内外にある臨海都市より輸入した海水から生成する方式、下水処理兼堆肥化施設で出た水分をろ過、蒸留の後、魔力で分解と再生成を行う方式が採用されている。尚、この三者の割合は市当局の都合、というよりは、市民への配慮により秘匿されている。副産物として塩も作られている。


 ※第四魔導技術開発室

 場末の開発室。設置時の方針より、やりたいことを好き勝手にやらせてくれる。ただし、ここに入った人は、組合連合会内での出世は見込めないでしょう。


 ※斥力盾作製計画

 仮称。セレスの依頼を実現すべく始まった、第四魔導技術開発室の初仕事。斥力場は防護魔術の一つなのだが、どうやら失伝していた模様。


 ※集合住宅の管理人

 主に素性明らかな寡婦に回される仕事。市の徴税人も兼ねている。


 ※千ゴルダ紙幣(前に書き忘れてたか?)

 共立造幣機構が発行するゼル・セトラス域の紙幣。表にはゼル・セトラス大砂海の地図(公式に確認された領域分)と共立造幣機構の文字、裏に紋様と千の印刷。一応、偽造防止の為に、特殊なインクを使ったり、簡単な透かしが入っている。が、貨幣よりも偽造しやすい為、時折、偽札が出回る事もある。ちなみに、紙の原料は植林が盛んな東方や森林が回復しつつある西方より仕入れている。これまた当然の如く、偽造した者は吊るされる。


 ※ジラシっと団

 正体不明の謎の団体。


 ※年節旬日

 この世界における、年月日のこと。


 ※起重機

 クレーンのこと。これも魔力で動いています。


 ※土製建築材

 単純に、焼煉瓦と思いねぃ。


 ※魔導機搭乗免許証

 組合連合会が発行する魔導機に搭乗する為の免許証。保持者は機兵として扱われる。

 偽造が容易にできないよう魔術的に保護された魔刻板で作られており、顔写真を始め、組合連合会が管理する通し番号と本人氏名、性別、生年節旬日、住所、免許取得年節旬日、免許更新年節旬日、更新回数といった情報が刻印されている為、身分証明証としても一級品。尚、免許更新は義務ではないが、一定期間置きに更新していると、組合連合会や公権力の信頼を得られやすい。

 他地域でも通用する免許だが、活動する際には国や都市に申し出て、許可を得る必要がある。


 ※パンタル

 ゼル・セトラス大砂海域で主に使用されている量産型魔導機。魔導機の始祖に当たる機体を参考に、ゼル・セトラス組合連合会が一から開発した。操縦者保護の一環として、腕部の操縦機構を胴体内部に収めた為、胸から腹が膨らんでいる。製造責任と発売元は組合連合会である。


 ※魔導機整備士

 組合連合会がゼル・セトラス域各市の公認を得て発行している資格で、魔導機の整備に携われる。魔導技師が魔導技術全般に携われるのに対して、魔導機整備士は魔導機の整備に特化している。ゼル・セトラス域内でのみ通用するが、他地域でも似た資格と互換できる。


 ※ラストル

 ゼル・セトラス大砂海域で主に使用されている量産型簡易魔導機。パンタルを基に開発された。操縦機構はパンタルと変わらないが、油圧系が大きく強化されたことで積載運搬能力が向上し、魔力消費量も若干改善されている。が、その分だけ装甲を失くしたり削られていたりする。また防犯上の観点から、油圧系への瞬間魔力供給量が制限されている為、瞬発性も低い。製造責任と発売元は、パンタルと同じく組合連合会である。


 ※下水処理兼堆肥化施設

 光陽の光熱や魔力を使って、都市や家畜から出る糞尿や生ごみ、麦わら等々を発酵させ堆肥化する施設。悪臭は焼却処理しており、対策が施されているのだが、狭い市内では発酵場や堆肥舎に必要な広い場所が確保しにくい為、多くは郊外に作られている。ゼル・セトラス域では貴重な水を再生する場所でもある。


 ※魔導機教習所専属整備班

 ベテラン揃いの整備集団。基本的に一線に立たず、見習い達の指導と支援に回っている。


 ※ロット

 重さの単位。1rt=1㎏。ロット・バゼルではないので注意。


 ※戦251-4改

 パンタルの型番。


 ※二百五十一年式魔導陸戦機四型改

 パンタルの正式名。


 ※ダルト

 長さの単位ダル・リュートの短縮形。1dlt=1㎜。


 ※ザルツ

 魔力の単位。1rtの質量を持つ物体を毎秒1lt動かせる魔力量。簡略表記はZ。名の由来は、魔導普及に貢献したマグナウスの弟子ザルツから。


 ※復魔器

 組合連合会製魔導機に装備される魔力生成器。熱を魔力に転換する魔導機器であるが、ゼル・セトラス域のような暑い地域以外は効率が低く、整備も一手間増える為、他地域ではそれ程に使用されていない。


 ※アウザルツ。

 魔力の単位。1aZ=1000Z。


 ※経水

 この世界における月経の事。旬経(造語)とも呼ばれる。


 ※ラティアの女王

 ラティアの親玉。地下に営巣し、周辺地域の人類を圧迫する。


 ※(かめ)押し

 (かめ)を、押す、推す、♂、おす……。


 ※穴掘り穴埋め

 掘っては埋めて掘っては埋めて掘っては埋めて。俺、きっと、穴を掘って埋める為に生まれてきたんだ。


 ※展視窓

 魔導機内より外部を見る為の覗き窓。前面と左右面の三箇所に設けられている。


 ※追随型腕部操作装置

 組合連合会製魔導機に採用されている腕部操作装置で、腕の外側に装着する。装置は機体腕部と連結されており、搭乗者の腕の動きは倍加され、機体の動きに反映される。一般に制御籠手と呼ばれている。


 ※出力調整装置

 魔力流量を調整し、魔導機の出力を設定する装置。制御籠手の動作制限機能を作動させないまま操作すると、少々間抜けな絵図が生まれる。


 ※郷

 居住地周辺に防護壁が作られた開拓地。植民母体市から郷認定を受けると移民者や商船の来訪が増え、市軍の前身となる警備隊の新設が認められる。読みは、ごう、むら、どちらでも可。


 ※ザルバーン

 ゼル・セトラス大砂海西方にある都市。砂海西方域における中心都市を担い、同盟との交易拠点にもなっている。


 ※身分制

 社会における役割を明確に分担する制度であり、特定階層の既得権益を守る為に設けられた制度である。それなりに安定した社会を作り出すが、序列を固定してしまう事で、社会から躍動感を削いでしまう一面がある。


 ※傭兵団/機兵団

 傭兵団は傭兵が主戦力の団体で、機兵団は機兵が主戦力の団体である。両者の何が違うかと問われれば、実の所、明確な差はない。ただ、魔導機の保有数や所属機兵の数によって、仕事内容が変化するのは確かである。


 ※三六一四

 クロウが乗る機体の識別番号。意は三百六十一期の四番機。


 ※静黙制限

 沈黙を保ち、できる限り静かに動く制限。


 ※揺り戻し

 ラティアの習性。一定地域でラティアが駆逐されると、その空白を埋める為に周辺域から流入する現象。


 ※足掻きの一群

 ラティアの習性。巣を潰された後、生き残ったラティアが小集団を形成し、周辺の人里を襲う現象。


 ※バルド級小型魔導船

 ゼル・セトラス域で広く使用されている全長三十リュート程の小型汎用魔導船。今回の話に出てきたのはエフタ市軍が運用する哨戒用船艇であり、船首側に機関砲一門と単装砲一門が装備され、船尾側には露天の多目的積載スペースが設けられている。


 ※誤射

 戦場で稀に起きる凶事。一発だけなら良くある事かもしれない。



 ○気付いたら、だんだん増える、独り言(言い訳)


 ・午という言葉について

 午睡に加え、午前や午後にも使われる、午という言葉は、その意味や成り立ちを考えると、この世界では使えないと思われるが……、こだわり出したら使える言葉がなくなるので、気にしないでいきましょう。そう、出てくる言葉は日本語に翻訳されていると考えればいいのです(ドヤァ。


 ・麦について

 麦は乾燥と寒冷に強いけど、暑すぎたらダメ。なのに、作中で栽培されている。なんとなれば、旧世紀に品種改良が為された結果、現実の物よりも暑さに強くなったっていう、所謂、御都合の成果なのさ。……いや、本当は農作について、そこまで詳しく考えてませんでした。ごめんなさい。


 ・復魔器について

 魔導機の動力源が想像よりも弱く、どうするか悩んだ結果、苦肉の策として、ジェネレーター代わりに生み出した代物。が、意外に魔力なる存在の利便性が明確になって驚いた。うぅ、えねるぎーのけーさんがめんどくせす。


 ・壊れた焼成材装甲の行方について

 より細かく砕かれた後、道路や市壁等の建材(砕石代わり)として再利用されます。使い捨て、良くない。


 ・火砲の普及度について

 現状において、火薬系火砲は銃砲弾及び弾薬の生産量が需要を満たしきれず、調達価格が常に高騰している。その為、都市の防御塔や一部の船にしか配備されていなかったりする。関係者曰く、資源と予算さえあれば……。

12/08/19 誤字修正。

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