異世界の食べ物4
やばいやばいやばいやばい!泳げないながらも必死に顔を出して息を吸うことはできたが、真上にはイカの足が待機していて、今にもそれを私に向けて振り下ろさんとしている。2度目の命の危機である。クソっ、何か方法はないのか?どうすれば切り抜けられる?異常に急成長した私の身体能力を持ってしても、解決策は見つからなかった。「あ...終わった...」イカの足が振り下ろされそうになった時、急に私の頭の中に情報が入り込んできた。私は無意識にその情報を実行した。私の意識が追いついた時には、私は湖の上に立っていて、私の視界には一面が凍った湖と同じく凍結されたクラーケンが写っていた。何が起きた?私の身体能力が異常に発達した時と同じ、私の知らない私の中の何かが、また私に新たな能力を与えたのか?いや、考える暇はない。クラーケンが動かない間にさっさと終わらせよう。今まで知らなかったはずなのに、どうすればこの大きな体にトドメをさせるかはっきり理解している。私は向こうに落ちたままだった大鎌を謎の力で私の手に吸い寄せ、大鎌に力いっぱい謎の力を込めてそれを振り下ろした。するとイカの身体は凍結が溶けると同時に激しく血を吹いて湖の底へと沈んでいった。イカの身体からは確かに生命の息吹が消え失せるのをはっきりと感じた。それからまもなく湖の氷も溶け始め、私は急いで陸地に戻った。それからは、何をするでもなく、ただ地面に腰を下ろして、自分の身に起きた一連の出来事について考察を始めた。




