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38 難題?


「お兄様、王城で行われる選定の儀に付き添うなんて平民の和真には

無理に決まっていますわ」


「そうですよいくら人手不足って言ったって何で俺がそんなのに

付き添わなきゃならないんですか!

それも従者って、そんなの何やったら良いか分からないし」


「あら、初めて意見が一致しましたわね」


「・・・」


「エリザベート、食事が終わったのなら席を外してくれないか?

いちいち口を挟まれると話がややこしくなって纏まる話も纏まらなくなりそうだ」

「あら、纏める必要なんてありませんわ」

「なぜそんなに和真に食って掛かるんだ?まあ、あの素敵な王子様と婚約したい

と言うのなら私はそれでも良いのだけどね?」


「・・・」


「さあ、これから先の事は私と和真に任せてもう休みなさい」

「育ちの知れない平民に頼って肝心な所で足元を掬われない様に祈っておきますわ」

そう言ってエリザベートさんは自室へと引き上げていった。


「さてと、いつもはもっと素直なのに余程気が立っている様で申し訳なかったね」

「いいえ、姉の相手をしてる時と同じに思えて気にしていませんから。

それより従者として王城に付き添うって事の方が問題です」


「だってほら、君ほどの魔力があれば何かしら ”選定の儀” の妨害ぐらい出来るんじゃない?」

「そんな事、魔力が有るからってどうにか出来る物でもないでしょう?」


「私はね、君が異世界の人に間違いないと確信しているんだよ。

つまり君の持っている道具が特別な魔道具で強い魔力を持っているんじゃないかと考えている」


「・・・」


「返事が無いという事は図星と受け取って良いのかな?そうでなければあんなに魔物が騒がしかった魔の森から呑気に現れたりしないだろ?

君がこの世界で平穏に生きていく為に私が後ろ盾になるから

君は私を信頼して魔王と王族からこの領地と民を守るために協力して欲しい」


「もう既に平穏な生活が遠ざかっていってる気がするんですけど?

魔王からって言うのは分かりますけど王族から守るって言うのは?」


「もちろん妹と第二王子との婚約の件だよ。前にも言ったけど第二王子というのが問題児でね。元々侯爵令嬢と婚約していたんだけど学園に通い始めてから男爵令嬢に入れ込んで婚約破棄騒動を起こしたんだよ。

侯爵令嬢とそのまま婚姻していれば聖女役も侯爵令嬢が引き継ぐはずだったんだ。

何の力も持っていないと周りの皆が知っている男爵令嬢と結婚させるという訳にはいかないからね。侯爵令嬢との婚約も破棄、男爵令嬢とも結婚させる訳にはいかない。

元々あまり評判が良くなかったのもあって自暴自棄になってしまった様でそれからは問題を起こしてばかり・・・

とてもじゃないけど可愛い妹を嫁がせる訳にはいかないんだ」


「政治の事は良く分かりませんけど、俺が選定の儀で何か事を起こす事によって王家との関係が上手くいかなくなるのも覚悟の上っていう事で良いんですね?」


「ああ。先だっても言った通り王家と対立する事も視野に入れて行動してくれて構わない」

「何とか上手くいく様に考えるのは難しいですけど、引掻き交ぜるだけで良いのなら引き受けますよ」


「それで十分だ」


『・・・という事でリリィ、後は頼んだ』

『えー、私に丸投げ?!』

『だってこの世界の事はリリィたちに任せて俺は平穏に過ごしたい』


『それは無理な相談ね。ここの領主嫡男様にも私達にも気に入られちゃったんだから精々波乱万丈な人生を楽しんで頂戴』






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