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相棒と転移しました


今日は待ちに待ったゲームソフトの発売日ってんで

愛車のママチャリこぎながら何時もの橋に差し掛かった。


俺、小野田和真(かずま)の住む町は昔から洪水の多い

くねくね曲がった川の脇にある。

欄干を越えるほどの増水でよく橋が流されたらしい。

だからこの辺の橋には欄干がない。所謂沈下橋ってやつだ。


橋を渡っていると前方に何か落ちている。気を取られていたら後ろから影が差した。

「おっ?!」

と思う間もなくでっかいトンビが俺のすぐ前に舞い降りた。

「うわっ!」

と咄嗟にハンドルを切ったのが運の尽き、出し過ぎていたスピードも相まって

自転車共々橋の上から放り出された・・・


落ちるっ!


浮遊感を感じながら「ああ、この辺結構深かったよな」

そんな事が頭を過り目を瞑ったが、水中に落ちもしなければ水しぶきも被らない。

不思議に思ってそっと目を開けると浅い小川の中でチャリに跨ったまま立っていた。


あれ、ここ何処だっけと思って辺りを見回す。

そこは草原の中を流れる綺麗な小川の中で先ほどまで見ていた景色とは違っていた。


「竜宮城?いや、あれは海中のはず・・・第一、城が見当たらない」

そんな余裕な事も思ったりしたが

まあ、走って行けばそのうちどこか知ってる場所にたどり着くだろう。

そう思い直し川から上がってチャリをこぎ出した。


暫く走っているとまた後ろから大きな影が差した。

またトンビの野郎かよ!

腹立たし気に振り返った俺の目に映ったのは

トンビなんか比べ物にならない位でっかい怪鳥?だった。


ええ~何なんだあれ!?恐竜か!タイムスリップしたのか?!

俺、狙われてるんじゃねぇ?!


自然とチャリをこぐ足に力が入った。

するとママチャリとは思えない程スピードが上がる。

今にも地面から飛び立ちそうなほど・・・

ヤバい、チェーンが外れたら一巻の終わりだ!

そう思って足は止めたが勝手にペダルが回る。

・・・

知らない間に遠くに見えていた森の中に突っ込んで

どうやら怪鳥を巻く事に成功したようだ。


暫くして冷静さを取り戻して考える。

ひょっとしてタイムスリップでは無く異世界転移か?

もしかして何かの魔法を使えるようになったのか?

そう思ったら試す事は一つしかない。


「ステータスオープン」

定番の呪文を唱えてみる。


「おおーファンタジー!」

と思わず呟いた俺は次の瞬間には固まっていた。


名前  ママチャリ

所有  小野田和子

種族  自転車

LV 10

HP 50000

MP 50000


状態異常無効化

魔法攻撃無効化

隠蔽魔法

HP・MP自動回復


アイテムボックス


・・・何、これ


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