弟②
千夏は陽介にぞっこんだった。
千夏は陽介を見ているとどんな疲れも取れていた。
そんなある日千夏の家に来訪者が来た。
綾女だった。
綾女は千夏の弟が誕生したと聞いてすぐに飛んできたそうだ。
綾女は家に上がりいつも陽介がいる部屋に行った。
丁度陽介は目を覚ました。
陽介は綾女が気になったからかずっと視線を送っていた。
綾女は千夏の母親に許可を取り陽介を抱っこすることにした。
陽介は綾女に抱きかかえると綾女の胸に手を当てていた。
綾女の胸は日本人特有の大きさだったため、あまり豊かではなかった。
しかし陽介はずっと胸を触っていた。
そんな陽介を見て千夏は男の子なんだなと思った。
綾女は一旦ベビーベッドに陽介を下ろした後、千夏に
「陽介は変態だな。」
と笑いながら言った。
千夏は笑いながら首を縦に振った。
そんな談笑をしていると千夏の母親が二人に
「ベビーカーに陽介を乗せて散歩でもしてくる?」
と言った。
綾女と千夏はもちろん赤ちゃんをベビーカーに乗せて散歩をしたことがなかったが、二人ともしてみたかったのですることにした。
摂津市は工場が多い。
その為お店が多い道沿いを散歩することにした。
陽介をベビーカーに乗せて二人で散歩していると、いきなり
「かわいい赤ちゃんですね。若いのに頑張るね。」
とすれ違ったおばちゃんに言われた。
恐らく綾女を陽介の母親だと勘違いしたみたいだった。
綾女は顔を赤らめていた。
二人は軽くそのおばちゃんに会釈して散歩に戻った。
散歩をしばらく続けていると、すれ違いざまによく話しかけられた。
ほとんどの人が綾女を陽介の母親だと思ったようだ。
しばらく歩くと、大きなスーパーであるラムーに着いた。
ラムーは値段が安いため老若男女に人気なスーパーである。
ラムーに着いたところ陽介が泣きだした。
おそらくミルクが欲しいのだろうと千夏は思った。
綾女はどうしようと焦っていたが、千夏は冷静にナップザックの中にあるミルクが入った哺乳瓶を取り出した。
千夏は一滴手の甲に垂らし温度が大丈夫かを確かめたうえでミルクをあげた。
そんな千夏を見た綾女は、
「あんたお母さんに向いているね。」
と言った。
千夏はそう言われて嬉しかった。
ラムーで買い物を済ませた二人は来た道を戻り家に帰ったのであった。




