恐怖の下校②
小学校二年生になると6時間目まである日がある。
ある6時間目まである日が終わり下校の時間になった。
下校は集団下校ではないので千夏は一人で帰ることが多くなった。
愛たちは児童クラブにいるので一緒ではなかった。
校門を出てしばらく歩いていると左手にいつも通っている公園が見えた。
その公園は普段あまり人がいないのだが、その日は中年の男性がいた。
千夏はどこかでその男性を見たことがある気がしたが、思い出せなかった。
しばらく通学路を歩いていると千夏は誰かにつけられている気がした。
振り向くとそのつけてきている人物は電信柱に隠れた。
気のせいかと思いまた歩き出すとその人物も動き出した。
千夏は疑念から確信に変わった。
ストーカーであると。
千夏は小学校二年生の体であるものの、中身は元男である。
しかも柔道においては黒帯だったので怖いものはなかった。
いつも通る曲がり角でストーカーを待ち構えることにした。
曲がり角で待っているとストーカーが現れた。
一瞬ストーカーはストーカーしていることがばれて驚いた表情をした。
その一瞬をついて千夏はストーカーの足をかけてストーカーを背負い投げした。
投げた直後防犯ベルを鳴らした。
その様子を見ていた通行人のサラリーマン風の男性が警察に通報してくれたようですぐに警察がやって来た。
「お嬢ちゃん、けがはない?」
制服を着た警察官が尋ねた。
すると千夏は、
「けがはないです。この人、以前にもストーカーをしていて危ない目にあわされた人です。」
そう答えた。
警察官は千夏に状況を詳しく聞き、目撃者の目撃情報もしっかりと踏まえたうえでその中年のストーカー男を警察署まで連行していった。
千夏はほっとした。
また怖い目にあったらどうしようという不安と犯人を捕まえたという安心感から家に帰ったらぐっすりと寝てしまった。
翌日小学校へ行くと噂は瞬く間に広がった。
「千夏ちゃん、ストーカーを捕まえたんだって?」
「千夏、すごいな!」
その日は千夏はその話題ばかり振られるのであった。




