クラス替え
千夏たちは進級した。
二年生のクラス分けは体育館の入り口のところでプリントが配られてわかった。
千夏は二年一組だった。
担任は一年の時と同じ川口先生だった。
クラスメイトは半数以上が変わった。
愛は二組になったのでクラスが分かれてしまった。
千夏は正直残念だった。
それに対し千夏に対しなぜか敵対心を燃やすサナは同じクラスのままだった。
不思議だった。
二年一組の女子の名前はとりあえず早めに覚えることにした。
二年一組の女子は一年一組よりもさらに個性派が増えた気がした。
千夏の後ろの席に座っているのはアオイだった。
アオイはスポーツ系の女子だった。
一年生の時は別のクラスだったのでほとんど接点がなかった。
しかしクラスが変わるとアオイのほうから話しかけられるようになった。
最初のうちは千夏は人見知りであるため話すことに緊張していたが次第に打ち解けられるようになった。
なんとアオイのお父さんはプロ野球選手だそうだ。
その話を聞いて率直にすごいなと思った。
某関西の球団で5番打者を務めている人がお父さんだそうである。
よくみたらアオイの顔とアオイのお父さんの顔がよく似ていることに気が付いた。
アオイは父の影響でよくスポーツをするようになったそうだ。
千夏が明久だったころは、まだその選手がルーキーで一軍に定着していなかったのですごく成長したのだなと感じたのであった。
アオイは愛とは違うクールな感じであった。
その影響でよくアオイの周りには女子が集まってきていた。
千夏はアオイと仲よくしていれば他の女子とも仲良くできるのではないかと考えた。
一学期が始まり二年生の生活に慣れたころ、アオイのお父さんがけがをしてしまったようだ。
その影響からかアオイの元気がなかった。
千夏はそんな彼女を見て慰めてあげたいと思った。
「大けがじゃないからすぐに治るよ!」
そう慰めるとアオイは少し緊張していた顔が緩み笑顔が戻るようになった。
そんな彼女を見て千夏はアオイはお父さんのことが好きなんだなと思った。
しばらくすると完全に元気になったみたいだった。
このとき千夏はアオイの本当の気持ちに気付かなかったのである。




