↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生もの(仮)を書こうと苦悩する小説家(自称)の日常  作者: 104


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/7

歯医者と敗者 飛行機Ver.

 歯医者と敗者の話、山小屋バージョンは三人称だったが今回は一人称にしてみよう。

 あとは、舞台設定を飛行機に。すぐ設定に無理を感じても多少は目を瞑って進めよう。と、私の中だけで簡単な決まり事を作り、執筆に挑戦した。

 山小屋バージョンに登場した赤井椛と城田サクラの名前はそのまま使うことにする。


                  × × ×


 私は、親友・城田サクラと海外旅行へ行くため、飛行機に乗っていた。

 東京から十数時間、パリの直行便に乗っている。これから長い時間のフライトだというのに居心地が悪い席だった。


 ハズレだ。


 私は窓側の三人席の真ん中。そしてサクラはその横の廊下側。窓側の席にはお相撲さんもどきが座っていた。これでもオブラートに包んだ方だ。メガネをかけ髷が結える髪の量もない、おじさんだ。そのおじさんは何やら本をむさぼり読んでいた。すこし黙読すると小声で呟いていた。きっと暗唱みたいなことをしているに違いない。

 その小声が嫌でちょっと睨む感じでおじさんを見てみたが、そのおじさんはまったく気にしていない。


 額には汗が。


 わぁ~~っとなり、サクラの方を見て訴えると、サクラは落ち着け!と言ったようなリアクションで私の手をポンポンと叩いた。

 

 寝れば時間が解決してくれると、食事もそうそうに切り上げ、アルコールの力も借り、寝ようと努力した。


 しかし、私の地獄はここから始まったのである。


「痛い!痛くて眠れん!!!いたいっ!!!!!!!」

 この人騒がせな男の一言が地獄の始まりだった。


 慌てて客室乗務員が男のもとへ行ったに違いない。まだ私は目をつむったままじっとしていた。すると…しばらくして…

「お客様、他の方にご迷惑なので」

「だったらこの痛さをなんとかしてくれ!そうだ、歯医者を探してくれ!!」

 そんな声が聞こえてきた。そして、

「歯医者さんはいませんか?この中に歯医者の方がいらっしゃったらどうかご協力いただけないでしょうか?歯医者いますか…歯医者!歯医者の方!!」


 すると、私の隣からすさまじい声が聞こえ、私は飛び上がってしまった。

「歯医者、歯医者うるせーんだよ!黙って寝てられないのかよ、迷惑だ!」

「あんたの声もそうとううるさいから迷惑だけどな」


 どっちもどっちである。


「とにかく歯医者ってやめてくれないか?頭にくるっ!!」

「歯医者のどこが迷惑なんだ。歯医者、歯医者、歯医者!歯医者!!」

「歯科医にしろ歯医者は迷惑だ」

「歯科医って何かの司会者と間違うだろうが、歯医者は歯医者だ!」


 よこでおじさんは頭をかきむしっている。ほんとやめて欲しい。


「俺はハイシャって言葉が大嫌いなんだ!」


                  × × ×


 と、ここまでは良かった。

 でも男が何故、ハイシャという言葉が嫌いか、山小屋のパターンは友人が側にいたし、三人称だから問題はなかった。しかし今回は、椛の一人称で男も一人だ。何故、ハイシャを嫌うかを続けるのにちょっと困った。


 出だしは良かったし、シチュエーションを変えればとも思ったが、何だかしっくりこない。

 無理な設定だとしても多少は目を瞑るつもりで始めたが、この先がどうにも思いつかない。

 いったんこの話はストップしようと思った。


 良い設定だと思ったんだけどなぁ。


 世の小説家は、こんなこと書き出す前に頭の中でいろいろ考えているのだろうか。どうしたら先へと進めるのだろうか。


 このままだと一生、小説なんて書ける気がしない。と、弱気になっている私がいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。