「少女と魔族と聖剣と」あとがき その6
長く続いたあとがきという名の設定ですが、今回で最後になります。激しいネタバレがありますので閲覧にはご注意ください。
・ヴァレリー
スザンナの結婚相手として出てきた男性で、元はオリハルコン級の冒険者でした。アダマンタイト級の強さがおかしいので、オリハルコン級でもかなり強いのですが、本編だとやられ役だったりするのであまり強さがよく分からない感じでしたね。
スザンナもアンリと同じで男っ気がない状況ではありますが、本編で子孫がいる以上、誰かと結婚して子を産んでいる必要があるわけです。なので幼馴染という形で登場させました。なお、スザンナの両親が生きていたころに会ったという設定です。
子供のころ会ったきりで、それ以降全く会っていなかったのですが、ヴァレリーの方はスザンナをずっと好きでアダマンタイトのスザンナについていつも調べていました。
ですが、アンリがソドゴラ村に住み始めた頃から活躍がぱったりとなくなったので、心配していた感じです。ちなみにスザンナはヴァレリーのことを全く忘れていました。この辺は本文の方にも出ていたかと思います。
オリン魔法国出身なので、結構魔力量も多く、魔法剣を複数作り出して戦う感じではあるのですが、そのあたりの設定は全く出てきませんでしたね。一回くらい一緒にダンジョンにでも行くべきでした。
スザンナの説明でも書きましたが、結婚後は仲睦まじく暮らしました。
・アーヴェス
アンリの結婚相手で、十三年程眠っていた人物でもあります。そしてアンリが生まれたときからの婚約者でもありました。暗殺されたどうかは不明でしたが、その時点で婚約はなくなりましたが、アンリのポジティブな生き方に惚れて改めて求婚した感じになります。
アンリに婚約者がいた描写をした気はしますが、名前がなかったのでぽっと出のキャラになってしまいましたね。
コンセプトとしてはアンリの対極にいる人という形で、スキルの恩恵をこれでもかと受けているアンリと、恩恵を全く受けられないアーヴェスという感じです。
アーヴェスはその努力が認められて、そういうタイプの人から好かれる感じでしたね。フェルもそうですが、村長もそうで、さらにはアンリにも好かれました。
村長からは宰相の仕事以外にもアンリのことを任せたいと思われていて、本当に色々なことを教わり、アンリの暴走を止められる人物にもなりました。
結婚後、アーヴェスは決して出しゃばらず、アンリを支え続けた感じになりました。
・ウィザリー&レニー
アンリとスザンナの娘で、同じような関係になっています。王とその護衛という立場は遥か千年後も続く形になります。
本編の閑話でスザンナの子孫は出てこないのですが、アンリの子孫であるナキアが王ではなかったからという理由です。スザンナの子孫は王の護衛であって王族の護衛ではないので出てきませんでした。
長く続いたあとがきもこれで最後になります。
魔王様観察日記は初めて書いた作品で思い入れの多い作品でもあります。なので長々と書きましたが、これにて完結です。
物語としては終わりましたが、フェルやアンリ達の冒険はまだまだ続いていると思ってもらえたら幸いです。
最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。




