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話をしたいらしい

「なんで俺ん家にいるんだよ?」

私もそう思う。でも、その答えを私は知っているような気がした。聞きたくはなかったが・・・。

「君を待っていた」

これを聞くだけでは、完全に頭がおかしい人だ。

だけど、夏依(先輩)の言葉には続きがあった(主に言い訳・・・)。

「昼休みのとき、勝手にどっかに行ってしまっただろう」

まぁ、確かに流れでその場を離れたという記憶もある。

「言いたいことが言えなかったから、部活終わりの君を待ち伏せていた」

あー、なんか二言ふたこと言っただけなのに流れが見えたような気がする。

「君が読書をしていた。その邪魔をするのは悪いと思って話しかけなかったらこの二人が君に話しかけた」

はい。

「そしたら余計、話しかけにくくなった」

ここで理由を挟みますか。

「君の家まで行こうと思った」

家の場所知ってたもんな。

「でも、家と違う方向に行こうとしてたからやめてついてきた」

うん。

「入るにも入れず、庭から見ていた」

庭には入ってるけどね。

「で、言い忘れたことは何だよ」

翔が、夏依にからんできた。

以下、先輩は省略します。(私の脳と口が先輩と呼ばなくて良いと感じ始めた。)

「君らには、関係ないだろう?」

なぜ、お前たちにそんなことを言わねばならんのだ。夏依の目がそう語っている。

「明日じゃダメですか?」

今日、話さなければいけないことではないのなら明日でも問題は無いだろう。

「ダメだ」

「何でだ」

間髪入れず、聞いてみる。

「・・・今日でなければならない」

その理由を聞いてんスけどね?

「とりあえず、2人で話をさせろ」

「・・・分かった。ただし、指一本美羽に触るな」

翔が答えてるけど・・・お前は行動と言葉が一致してないんだよ!

さりげなく夏詩くんのお母さんの出した夕食を食べ終わってる。

しかもさっきの言葉言ったとき、こいつなにしてたと思う?

テレビのリモコンいじってたんだぜ!?

ない。マジデナイ。

「良いだろう」

「おい、大翔!いいのか!?」

「あぁ、別に」

こいつ、私のこと絶対気にしてないだろう。

というか、早く夏依は言いたいことを言って帰ってほしい。

「じゃあ、もう早く出て。はい、邪魔ジャマ」

早く話を終わらせて、私もご飯を食べたい。食べたいが為に、リビングから3人を出した。


「で、言いたいことは何でしょう?」

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