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一緒と隣と隣と上と下。  作者: 梅屋さくら
Story2 文化祭。
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**ゴウコンヘツレラレテ。

「俺のクラスメート連れてきたぜ〜」


そう言われて連れて行かれた部屋にはメイクをばっちりした女性たち。

目に痛いビビットピンクや黄色の服が4つほど並ぶ。


「私ユリコってゆーのっ! 25歳だよ!」


自己紹介の後に私の隣にくっついて来る女性がユリコともう一人。

腕を絡ませてくるが、つけている香水の匂いはきつくて吐き気がする。

もう帰りたい、そう思い続けたがその願いは叶わなかった。

少しでも匂いから解放されたくてトイレへ向かった。


その頃杜和もシズカという女性にくっつかれていた。

だいぶ酒を呑んで酔っ払っているようで、いきなり奇声をあげたり踊ったり……情緒不安定なシズカに合わせるのは辛かった。

もう一人女性が近くにいて帰るとは言いづらかった。

手に酒をこぼされたのでトイレへ向かった。


私がトイレの窓を開けて外の空気を吸っていると、後ろの扉が開いた。


「あれ衣良くんどーしたのー?」

「俺の周りの人たちの香水がきっつくて……逃げてきた」

「お互い逃げてきた同士だねぇ! 僕も酔っ払ってる人にお酒かけられちゃって」


お互い『モテすぎて困る』という贅沢な理由でトイレへ来ていた。

私たちのせいでクラスメートは1人で歌うはめになっており、さっき目に涙を浮かべているのがわかった。


「ねー、僕らでこの窓から逃げない? もういたくない」

「え!? んーたしかにあいつも悲しいみたいだけど……」

「じゃあきまりっ! 探しにこないうちに早く出よっ?」


杜和はひょいと窓から外へ抜け出して私を手招きしてきた。

私もジャンプして出たかったが、つい怖くて腰が引けてしまう。


「こっち来れないの? 怖いんだったら僕の手につかまって」


手を伸ばして彼の手を掴み、息を合わせてジャンプする。

良いタイミングで杜和が私の腰を支えてくれて上手く脱出できた。


杜和は近くの公園のベンチに座り、クラスメートに脱出したことを告げて謝った。

そのあと電話がかかってきたが、怒りながらも少し嬉しそうだった。


すぐに寮へ帰ってお風呂に入った。

つくづく私たちはああいう合コンは合わないなぁと思った。


暇だったので9時くらいに夏帆の部屋へ行った。

初めて生で琴の演奏を聴き、『さくら さくら』の弾き方を優しく教えてくれた。

そのとき、バイオリンも教えてくれたが、音を鳴らすことさえできなかった。


月曜日、クラスメートたちに私たちの女装プリクラを見せてみた。

するとみんなの反応はとても良く、


「お前らかわいすぎだろ! 男子校の生徒とは思えねー」

「ぜったい俺の彼女よりきれいだわ……」


という声まで聞こえた。

だいぶ文化祭は期待できそうな反応が多く、さらに楽しみになった。

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