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一緒と隣と隣と上と下。  作者: 梅屋さくら
Story2 文化祭。
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**リョウトノヒミツキョウユウ。

水着コーナーを見ると、ピンク、水色、黒……のかわいらしい色やドット、ボーダー、花などのかわいらしいデザインの水着が揃っていた。


私はとある水着に目を止めた。

それはライムグリーンにカラフルなドットが散らばっているものだった。

それをずっと見つめていると、


「あれ着たいのか?」


私の視線に気づき、そう問われた。

ほんとは着たいけど、男としてそんなことはいえない。あきらめて首を横にふった。

でも、稜はその水着をとって私に合わせた。


「これいいんじゃねぇ? 似合うと思うけど」

「そ、そうか?」


かわいい水着を見て、つい買いたいと言ってしまった。

するとにやっと笑い稜がその水着を買ってくれた。


「え、お金だいじょうぶなのか?」

「気にすんな。俺が選んだんだしな」


そのとき、自分がわくわくしていることに気づいた。

寮に帰ると、


「俺の部屋で着ろよ」


と言われてしまった。

断ったが、お金払ったのに……と言われた。


ドS稜に勝てるわけもなく、言われるがまま稜の部屋へ。

いちおう隠れて着替えることになってしまったのであった。

久しぶりにサラシを取り、新品の水着を着る。


「き、がえたんだけど……」

「おぅ見せろ。男のくせになに恥ずかしがってんだよ?」


胸にはなにかを入れているという設定にしてあるが、それで隠せる気もしない。

近くにあった稜のパーカーを羽織り、閉めた。


そのまま稜の前に出て行くと、白い歯を見せて笑っていた。


「聞いたとおりほんと細いな、お前。似合ってんじゃねぇ? パーカー脱げよ」

「さ、寒いからいーじゃん今日は……」

「さみぃわけねぇだろ! 早くしろ」


そう言って彼は私のパーカーのジッパーをおろした。

さらにパーカーを脱がされてしまった。


「ほんとに女みてぇな体つきだな……。これパッド入れただけと思えねぇわ!」


笑って私の胸を手の甲で叩く。

そのときの感触に驚いたのか、自分の手の甲と私の胸を交互に見る。


「……っ!!??」


そのあと私の顔をじっと見つめ、震える唇を開く。


「お前……ほんと、男……なのか……? む、む、胸が……」


ここで男だといってももう無理だ。

あきらめて、カーペットの上に座った。


「あのね、私……」


正直にこれまでのいきさつを説明した。

初めは怯えているような表情だったが、最後には真剣に聞いてくれていた。


「そう、なのか……。他のやつにはばれてないのか?」

「うん。誰にも言ってないし。言わないで」

「わかった。俺らだけの秘密な。じゃあ水着やめたほうがいいんじゃねぇ?

そもそも女装自体あんまり……」

「水着はこういうふうにばれるから、ごめん。やめさせてもらう。

でも女装ならだいじょうぶ! 顔はこんなんだから」


私は昔から男っぽい顔で、女に告白されたこともあった。

コスプレは話し合って水着でなくゴスロリになった。


その後、稜は私に対して多くの気遣いをしてくれた。

稜が杜和と同じ部屋になるから、1人部屋の稜の部屋に住んだらどうかとも言ってくれたが断った。

さらに杜和には打ち明けたほうが良いと言われたがギクシャクしたくないからと拒んだ。

自分の部屋に女子を入れたことがないのか、少し緊張しているようすだったが、私の女としての悩み相談を聞いてくれた。

これから学校でできるだけフォローしてくれるということで大きな安心感があった。

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