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一緒と隣と隣と上と下。  作者: 梅屋さくら
Story2 文化祭。
10/80

**コスプレケッテイ。

学校生活2日目。

私たちは文化祭について話し合いをしていた。

星高では学校が始まってすぐに文化祭がある。

あと1ヶ月で文化祭本番でもう準備が始まる。


文化祭委員に立候補、というかイケメンと美少女という理由で推薦されてなった私と杜和は教室の前に立って希望を取っていた。


「まず、今多いのはたこやき、金魚すくい……女装コスプレ喫茶!?」

「それ俺の案。どーよ?」


面倒そうな案を出したのは稜。

批判が殺到するかと思いきや周りから『けっこうよくね?』『俺あれに投票する』という声。

多数決を取ってみると、女装コスプレ喫茶がダントツ1位。

多数決に逆らうこともできず、それに決定した。


その後係決めに話し合いは移った。

コスプレする人、食べ物を作る人、呼び込みをする人。

自分たちで希望したにも関わらず、あまりコスプレする人がいなかった。

困り果てていると稜が手を挙げた。


「俺はイケメンと美少女さんが良いと思うんだけど、どう?」

「俺イケメン衣良の女装見てみてぇ! 顔が良いと似合いそうじゃね!?」

「俺は美少女杜和が良い! 絶対似合うだろ」


まさかの提案に対し、すごい好反応を見せるみんな。

たしかに、杜和は女装すごい似合いそう。

でも問題は私。

女の格好をしたら、本当の姿が出てしまいそうで不安。

史織に目で助けを求めたが、いいんじゃないの? という顔。


断る理由もなくて私と杜和がコスプレすることになってしまったのだった。

あとは立候補と推薦で稜も夏帆もいやいやコスプレさせられることになった。


あとはすぐに決まり、無事? 話し合いは終わった。


放課後、コスプレする生徒だけ残ってなんのコスプレをするか決めた。

夏帆は育ちの良さからおしとやかなマーメイドドレス、稜はいじわるそうな顔から女王バチ。

時間がかかったのは杜和。逆になんでも似合いすぎて困っていた。

あと……私。顔が男っぽいから決まらなかった。


ずっと悩んだ末、杜和はメイド。

私はというと、細い! といわれ水着……ビキニになった。


そのまま杜和は部活へ。夏帆も音楽室へ向かった。

稜は部活が休みのようで一緒に帰った。


「なあ、俺らすっげぇ恥ずかしくね?」

「稜、女王バチだもんな! はははっ!」

「なぁに笑ってんだよ! お前ビキニだろ? うけるわ〜」


私、ほんとに大変だ。

胸を隠すこともできず、どうにかするしかなくなってしまった。

でもそんなことを相談できる相手もおらず、ピンチだ。


「暇だから水着見に行かね〜?」

「え!? ちょっとそれは……」

「別に彼女のためだって思われるって! 買ってみて俺の部屋で着てみろよ!」


嫌がったが、無理矢理腕を引かれて水着を見に行くことになってしまった……!

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