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レベル-99の大佐が異世界転生したら、身体の耐久度が水に濡れたティッシュ並みだった件〜天才的な脳だけで生き残る〜  作者: ティラピア池
第2章: 希少素材の街への旅

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第23話 教会の強欲と、始まる研究

はじめましての方も、お馴染みの方も、お越しいただきありがとうございます!作者のティラピア池です。今日も皆様に楽しんでいただけるよう、気合を入れてお届けします!

侵入者たちは、Alexanderと二体のSkeleton Commanderが現れたことで、これ以上戦闘を続けることができなくなった。


そして彼らは、そのまま屋敷から撤退していった。


彼らの姿が完全に消えた後、負傷した護衛たちはすぐに治療を受け始めた。


俺は彼らの様子をしばらく見つめてから、少し離れた場所に立っているAlbrechtへ近づいた。


Albrechtは腕を組み、明らかに怒りを滲ませている。


「……Albrecht。」


「何だ?」


「ちょっと聞きたいことがある。」


俺は侵入者たちが逃げていった方向を見る。


「結局、あいつらは何者なんだ?」


Albrechtはしばらく黙っていた。


そして、低い声で答えた。


「……他でもない。」


「教会の聖職者たちだ。」


「……教会?」


俺は眉をひそめた。


Albrechtは頷く。


「お前も見ただろう。」


「奴らが使っていた魔法を。」


「《Holy Lance》――聖なる力を使った魔法だ。」


「この国で、あれほど自由にHoly Magicを扱える者は非常に少ない。」


俺は腕を組んだ。


「そうか……。」


――やはり、あいつらは本当に教会の人間だったのか。


だが、まだ一つ疑問が残っている。


「それで、これからどうする?」


俺は真剣な表情で尋ねた。


「どうすれば、奴らがもう一度襲ってこないようにできる?」


Albrechtは少し考えてから答えた。


「……明日、こちらから奴らのところへ行く。」


「教会へ。」


「俺たち自身で?」


「ああ。」


Albrechtの表情がさらに険しくなる。


「これ以上、好き勝手にはさせん。」


---


翌朝。


早朝から、俺はAlbrechtと数名の護衛と共に出発する準備をしていた。


目的地は、教会だ。


しかし出発する前、俺は屋敷の裏手を通った。


そして――。


「……。」


そこには、誰かがいた。


Ayaが庭の隅で、ぐっすりと眠っている。


俺は足を止めた。


数秒間、Ayaを見つめる。


「……寝てるのか?」


Ayaはまったく動かない。


どうやら、本当に深く眠っているらしい。


俺は小さく息を吐いた。


「……俺は何も見ていない。」


そう言って、俺は何も見なかったことにして、その場を通り過ぎた。


しかし、数歩進んだところで――。


DANG!!


遠くから、大きな音が響いた。


俺は足を止める。


「……ん?」


CLANG!!


再び、剣と盾がぶつかる音が聞こえた。


そして――。


SWISH!


一本の矢が空気を切り裂く。


俺は音のした方向へ振り向いた。


「……何をやってるんだ?」


俺はその方向へ歩いていった。


近づくにつれて、訓練の音がはっきりと聞こえてくる。


剣がぶつかる。


盾が打ち鳴らされる。


矢が放たれる。


そして、ついに俺はその場所へ到着した。


「……おお。」


そこにいたのは、見慣れた三体の姿だった。


Alexander。


Julius Caesar。


そしてGenghis Khan。


三体は、それぞれ自主的に訓練を行っていた。


Alexanderは剣と盾を持っている。


Julius Caesarは陣形を組みながら動いている。


そしてGenghis Khanは、遠距離武器を使いながら素早く移動していた。


俺は片手を上げた。


「お前ら、元気か?」


三体は同時に動きを止める。


そして、一斉にこちらを振り向いた。


「「「はい、我々は元気です。」」」


俺は小さく笑った。


「それならよかった。」


Alexanderが一歩前へ出る。


その視線は、まっすぐ俺へ向けられていた。


「我が主は、これから戦いへ向かわれるのですか?」


俺は眉を寄せる。


「……どうして分かった?」


Alexanderは落ち着いた声で答えた。


「我が主のオーラからです。」


「戦場へ向かう者のオーラは、普段とは異なります。」


俺は黙った。


「……オーラだけで、そこまで分かるのか?」


Julius Caesarも口を開く。


「我々も感じております。」


Genghis Khanも頷いた。


「だから、俺たちも行きます。」


俺は三体を見る。


「本当にいいのか?」


「「「もちろんです。」」」


三体は同時に答えた。


俺は小さく息を吐いた。


「……分かった。」


そして、俺は後ろを振り返る。


遠くでは、Ayaがまだぐっすり眠っていた。


俺はしばらく彼女を見る。


「……本当に起きないな。」


Alexanderも同じ方向を見る。


「Ayaお嬢様は、我々の出発をご存じなのですか?」


俺は首を横に振った。


「知らない。」


「では、起こさないようにしましょう。」


三体は頷いた。


「「「承知しました。」」」


こうして、Ayaに知られることなく――。


俺はAlexander、Julius Caesar、Genghis Khanと共に教会へ向かった。


---


教会までの道のりは、しばらくの間は静かだった。


Albrechtは数名の護衛と共に前を歩いている。


俺はその少し後ろを歩き、三体のSkeletonはさらに後方についてきていた。


しかし、教会へ近づくにつれて――。


空気が変わった。


何人もの市民が、俺たちの横を走り抜けていく。


「早く逃げろ!」


「教会には近づくな!」


「中で騒ぎが起きている!」


俺は困惑しながら彼らを見る。


「……思ったより大変なことになっているみたいだな。」


Albrechtは答えなかった。


ただ、歩く速度を上げた。


しばらくすると、教会の建物が見えてきた。


目の前には、大きな扉がある。


中からは、多くの人の声が聞こえていた。


Albrechtは扉の前まで歩く。


そして――。


DUGG!!


勢いよく扉を押し開けた。


中にいた全員が、一斉にこちらを見る。


教会の中央には、奇妙な形をした巨大な像が立っていた。


多くの人々が、その像に向かって祈りを捧げている。


俺はその像を見つめた。


「……何だ、あれ?」


Albrechtは像には目もくれず、そのまま奥へ進んだ。


「おい!」


「昨日、私の屋敷を襲撃した件について話がある!」


教会の中が一瞬で静まり返る。


しばらくすると、一人の男が奥から歩いてきた。


豪華な聖職者のローブを身にまとっている。


教会内でも最高位に近い立場にいる聖職者だった。


「……どうやら、我々の間で誤解があったようですな。」


男は落ち着いた声で言った。


Albrechtが眉を上げる。


「誤解?」


「何を根拠に、そんなことを言っている?」


「昨日、私の屋敷へ侵入した者たちはHoly Magicを使っていた。」


Albrechtが一歩前へ出る。


「そして、お前なら誰があれほどのHoly Magicを扱えるのか知っているはずだ。」


最高位の聖職者は表情を変えない。


「そのような者たちは、我々は知りません。」


「我々の教会とは無関係です。」


「……まだ嘘をつくのか?」


Albrechtの声が低くなる。


俺は周囲を見渡した。


教会の中には、かなりの数の聖職者がいる。


――なるほど。


最初から認めるつもりなどないらしい。


俺は腰へ手を伸ばす。


そして、槍を取り出した。


最高位の聖職者が、その動きを目で追う。


俺は槍を持ち上げた。


だが、その穂先を向けたのは聖職者ではない。


教会の中央にある巨大な像だった。


「正直に話せ。」


「いつまでも嘘に隠れているな。」


教会内に緊張が走る。


俺は槍を像へ向けたまま続けた。


「このまま嘘をつき続けるなら――。」


「この像に何が起きても、俺は責任を持てないぞ。」


「……!」


初めて、最高位の聖職者の表情が変わった。


「……チッ。」


男は舌打ちする。


そして――。


「分かった。」


「認めよう。」


最高位の聖職者は、ゆっくりと口を開いた。


「昨日、ヴァルテリス家の屋敷を襲撃したのは我々だ。」


Albrechtの目が鋭くなる。


「なぜだ?」


「なぜ私の屋敷を襲った?」


最高位の聖職者は、悪びれる様子もなく答えた。


「理由は単純だ。」


「お前の屋敷にいる魚だ。」


「……魚?」


俺は眉をひそめる。


「我々は、あの魚をSacred Beastだと考えている。」


聖職者は教会の巨大な像を見る。


「これほどの力を持つ聖なる存在が、一人の貴族の屋敷にいるべきではない。」


「そのような聖獣は、教会の所有となるべきなのだ。」


Albrechtの怒りがさらに増す。


「つまり――あの魚を奪うためだけに、私の屋敷を襲ったのか?」


「その通りだ。」


聖職者は平然と答えた。


俺はため息をついた。


「……ずいぶんと狡猾だな。」


俺は周囲の聖職者たちを見る。


「聖職者を名乗っているくせに、やっていることはただの強欲な連中じゃないか。」


その瞬間――。


数人の聖職者の背後に、奇妙な影が一瞬だけ浮かび上がった。


まるで角のような形。


俺は目を細める。


「……これじゃ、まるで悪魔崇拝者みたいだな。」


「……!」


最高位の聖職者が、鋭い目で俺を見る。


「貴様……。」


「ふざけたことを!」


次の瞬間、数人の聖職者が一斉に手を掲げた。


「聖なる力よ――!」


「《Holy Lance》!」


光の槍が次々と飛んでくる。


「危ない!」


Albrechtが叫ぶ。


俺はすぐに盾を構えた。


「多すぎる!」


四方から攻撃が飛んでくる。


俺は盾で受けながら後退する。


「くっ……!」


一人の聖職者が横から突っ込んできた。


「くそっ――!」


俺は急いで盾を動かす。


そして――。


「――Telekinesis!」


俺は魔法を発動しようとした。


しかし――。


何も起こらない。


「……またか!?」


「どうしてだ!?」


――昨日と同じだ。


戦闘中になると、Telekinesisが使えない。


「くそっ!」


俺は再び盾を構える。


その瞬間――。


「《King's Counter》!」


ドォンッ!!


巨大な盾が、俺の目の前に現れた。


Alexanderだった。


彼が現れた瞬間、周囲の空気が変わった。


三体の中でも、Alexanderの威圧感は明らかに異質だった。


彼は剣と盾を構え、無言で前に立つ。


その視線には感情がほとんどない。


だからこそ――余計に恐ろしい。


「我が主には、指一本触れさせぬ。」


AlexanderはHoly Lanceを正面から受け止めた。


そして、その魔力をそのまま跳ね返す。


ドォンッ!!


聖職者たちが後退する。


それでもAlexanderは、一歩も動かなかった。


「……こいつ、怖すぎないか?」


俺は思わず呟いた。


Julius CaesarとGenghis KhanもAlexanderの後ろへ移動する。


Julius Caesarがすぐに陣形を整えた。


「左方を固めろ。隙間を作るな。」


Genghis Khanは素早く移動し、その位置につく。


一方、Alexanderはずっと前線に立っている。


聖職者が俺へ近づこうとするたび、Alexanderがその前に立ちはだかった。


「下がれ。」


低い声。


それだけなのに、相手は思わず足を止める。


その頃――。


Albrechtは弓を構えていた。


「――Drain Quadro Arrow!」


矢が連続して放たれる。


一本。


二本。


三本。


さらに次の矢が続く。


聖職者たちはHoly Magicを使いながら、それを防ごうとする。


数名の護衛もAlbrechtの周囲で戦い、彼を守っていた。


俺もその隙を利用する。


槍と盾を使いながら、敵の攻撃を防いでいく。


そして、もう一度試す。


「――Telekinesis!」


今度は――。


成功した。


「……使えた。」


俺は驚く。


「じゃあ、俺が使えないわけじゃない。」


「特定の条件で失敗する……ってことか?」


しかし、今は考えている暇がない。


次の攻撃が飛んでくる。


俺はTelekinesisで盾を浮かせ、身体の前へ移動させる。


Alexanderも再び前へ出た。


「我が主。」


「ん?」


「お前に、指一本たりとも触れさせない。」


Alexanderが前へ突撃する。


三体の中で、彼の動きは最も攻撃的だった。


俺へ近づく敵は、すべてAlexanderが阻止する。


Julius Caesarは陣形を維持する。


Genghis Khanは素早く動き、敵の隙を探す。


Albrechtは後方から矢を放ち続ける。


護衛たちも防衛線を維持する。


戦闘は長時間に及んだ。


しかし、徐々に聖職者たちの陣形が崩れていく。


最高位の聖職者は、その状況を見ていた。


「……まずい。」


彼は少しずつ後退する。


そして――。


最後の魔法を放つ。


彼の身体の周囲に、煙のような魔力が広がった。


「待て!」


Albrechtが叫ぶ。


しかし、煙が消えた時――。


最高位の聖職者の姿は、すでに消えていた。


「……逃げたか。」


Albrechtが小さく呟く。


俺は周囲を見渡す。


「あの最高位の聖職者……。」


「奴はしばらく、我々の屋敷へ手を出してこないだろう。」


Albrechtは静かに答えた。


「これで、我々が反撃することを理解したはずだ。」


俺は小さく頷いた。


「……そうだといいけどな。」


Albrecht、俺、三体のSkeleton、そして数名の護衛は教会を後にした。


道の途中では、まだ何人もの市民が教会から逃げていた。


俺は小さく息を吐く。


「……疲れる一日だったな。」


---


屋敷へ戻ると――。


Ayaがすぐに姿を現した。


「アラリック!」


Ayaがこちらへ走ってくる。


「朝からずっと探してたんだから!」


俺は立ち止まる。


「え?」


Ayaは俺の後ろを見る。


そして、目を大きく見開いた。


「……Alexander?」


「Julius Caesar?」


「Genghis Khan?」


三体は何事もなかったかのように立っている。


Ayaは三体を見る。


それから俺を見る。


「あなたたち、私に何も言わずに行ったの!?」


俺は黙った。


「……。」


Ayaが目を細める。


「アラリック。」


「……俺は何も知らない。」


Alexanderがすぐに答えた。


「我が主は嘘をついておりません。」


Ayaはさらに困惑する。


「じゃあ、どうして一緒に行ったの!?」


Alexanderは落ち着いて答える。


「我が主が戦いへ向かう気配を感じたからです。」


「だから我々も同行しました。」


Ayaは頭を抱えた。


「……私、ちょっと寝てただけなのに。」


俺は笑いをこらえる。


「ちょっと?」


「……何?」


「いや、何でもない。」


Ayaは俺を睨んだ。


「変なこと言わないでよ!」


---


しばらくして、Ayaは俺に三体のSkeletonを訓練してほしいと頼んできた。


「アラリック、お願い!」


「三人とも、ずっと戦略を勉強したいって言ってるの。」


「それに、戦闘訓練もしたいって。」


「でも、私一人じゃ全部教えられないから。」


俺は三体を見る。


そしてAyaを見る。


Ayaはお願いするような表情をしていた。


「お願い、アラリック。」


俺は数秒間黙った。


「……ずるいな。」


Ayaは満足そうに笑う。


「じゃあ、やってくれる?」


「はいはい。」


Ayaは三体を召喚する。


三体のSkeletonが俺の前に並んだ。


Alexander。


Julius Caesar。


Genghis Khan。


俺は三体を見渡した。


「よし。始めるぞ。」


訓練が始まった。


戦略。


陣形。


地形の利用。


敵の動き。


罠の設置。


武器の使い方。


そして、敵の行動を予測する方法。


「戦場では、敵の動きを読むことが重要だ。」


「敵はどこへ動く?」


「何を狙っている?」


「そして――敵がそこへ動いた時、自分たちはどこへ動けば有利になる?」


三体は真剣に話を聞いていた。


Alexanderは説明されたことをすぐに実践する。


その動きは、以前よりも明らかに鋭くなっていた。


俺は思う。


――やっぱり、こいつは本当に成長が早い。


そして、俺は数学まで教え始めた。


「次は、この問題を解いてみろ。」


三体は問題を見る。


沈黙。


「……。」


「……。」


「……。」


誰も答えない。


俺は首を傾げた。


「……分からないのか?」


三体はゆっくりと頷いた。


「……そうか。」


俺は三体を見つめる。


――俺にとっては、かなり重要なことなんだけどな。


――でも、こいつらにとっては、あまり重要じゃないらしい。


なんとも言えない気分になった。


しかし、訓練が終わる頃には、三体とも満足そうだった。


「ありがとうございました!」


三体は同時に頭を下げる。


俺は小さく笑った。


「……まあ、いい。」


Ayaも満足そうに笑っている。


「じゃあ、今日はここまで。」


Ayaが召喚を解除する。


三体の姿が魔力の中へ消えていく。


俺はそのままベッドへ倒れ込んだ。


「……疲れた。」


俺は目を閉じる。


「Necromancerって、意外と大変だな……。」


その夜、俺は深い眠りについた。


---


翌朝。


俺はAyaのところへ向かった。


「Aya。」


「ん?」


「昨日の約束、覚えてるよな?」


「……約束?」


「Rare Materials。」


Ayaは少し考える。


そして――。


「ああ、それね。」


AyaはMagic Bagからいくつかの素材を取り出した。


「はい。」


俺はそれを受け取る。


そして――。


目が輝いた。


見たことのない素材。


理解できない性質。


まだ知らない法則。


科学者にとって、未知ほど興味深いものはない。


俺は素材を机の上に並べる。


一つずつ確認していく。


そして、笑った。


「……ようやくか。」


俺は一つの素材を手に取る。


「さて。」


「研究を始めるか。」


――その日。


Alaric Shiroganeの、Eldhallowでの本格的な研究が始まった。


そして俺はまだ知らなかった。


この小さな研究が――。


やがて、この世界そのものを揺るがすほどの発見へと繋がっていくことを。

少しでも「面白い!」「続きが気になる!」と思っていただけたら、ページ下部の**【ブックマークに追加】や【評価(★★★★★)】**をいただけると嬉しいです!皆様の応援が執筆の大きな励みになります!もしかしたら「こういう設定の小説は途中でエタる(エピソードが途絶える)んじゃないか……」と思って、ブックマークをためらっている方もいるかもしれません。ですが、断言します。私はこの作品がライトノベル化、コミカライズ、そしてアニメ化するまで絶対にエタりません(更新を止めません)!ぜひ大佐の行く末を、一緒に最後まで見届けてください!

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