世界の半分をお前にやろう~魔王奪還作戦会議~
やべぇ...風邪だってさ
昨日医者言ったら風邪って言われた
花粉症と風邪のダブルでどろまみれDXを殺しにかかってきてるよ...
花粉症と風邪世界から無くなればいいのになぁ
「ふぁ......」
俺はあくびをしながらムクリと起き上がる
昨日は兎たちについての報告をしてきた
はっきり言ってめんどくさいし、うるさいし、いちいちターゲットを指示しろだ言ってくるし
......今も見られているかもだし
プライベートな空間なんてあったもんじゃない
ただ今日の俺は気分が良い
なんたってエリ神を物理的に攻撃出来るからな
ジ......ジジ.........
「トウッ」
俺は枕元に置いておいたナイフを部屋の天井の隅に投げる
ナイフは綺麗な放物線を描いて飛んでいき...
「ぐえ...」
べちゃっ
潜んでいたエロガキを仕留めた
いい加減潜むのやめい
さて、こいつをどうしようか...
とりあえず床に墜落してゴミとなっているエロガキを摘まんで窓から投げ捨てる
あれぐらいで死ぬようには育ててないので大丈夫だろう
窓の外からくぐもったうめき声が聞こえるが生きているなら大丈夫だ、と判断
うめき声をBGMに洋服のしまってあるタンスのドアを開ける
見事に全ての服が水着になってるのを見てため息をつく
というかここ森だろ、どうやって用意したんだよ...
後でアッチーを半殺しにしておこう
とりあえずこんなときの為の予備用服入れとなっているベッドの下を覗き、白いワンピースを取りだし着替えて、ドアを開け長の所へと向かう
ーーーー
「えーと、これから魔王奪還作戦を始める」
俺は高らかに宣言し、部屋に集まっている面々を見る
「ちなみに魔王とやらが捕まってる場所は私は知らない。よって魔王の娘に全てを託す、つまりめんどいので私はさよな......ごめんなさいちゃんとやります」
睨まれた、三人から睨まれた、相澤とカエデと魔王っ娘から猛烈に睨まれた、眼力で殺されるかとも思えた
「じゃあ魔王の居場所わかるひとぉ」
「「はーい!」」
「だよな、さすがに知ってる訳無いよな...なんたって魔王を拉致出来るんだから隠れるのはそれ並みに凄いだ............え?」
なんか今誰もいない所から予想外の返事が来たんだけど
あ、アサシンズか
ちなみに暗殺部隊とかスゲー物騒に聞こえるからアサシンズって言ってみたり
そこまで変わってねえじゃんっていうのは無しで
「えーとね、ここの地下の遺跡?みたいな所で一昨日見たよ?」
「そうそう、えっちらおっちら地竜掘ってたらボコッてなって遺跡に出たらちょうど魔王がいてビックリした、んで昨日はヤんなかったね」
「あ、私も昨日地竜ぼこしてたら助けてーってなんか騒いでたわよ?」
ジジ、と空間がゆらいで暗殺部隊のエリート二人プラスエロガキが口々に言う
「昨日から覗いてたのかよ...あと助けてって言ってたなら助けとけよ、私がめんどうじゃん」
「でも怪しかったので、それにめんどくさそうだったし」
.........ああ、育て方間違えたかもしんない
というか俺に似たのかもしんない
エロい所とかめんどくさがりな所とか
とりあえず色々聞ける所まで聞いておこう
情報はかなり重要だからな
更になにか情報がわかるかもと思い、聞こうとしたら長がなにやら神妙な感じで唸る
「遺跡、ねえ......」
ん?長がなんか知ってそうな雰囲気
「遺跡、と言えば確かにここの地下にあるがかなり強い魔物がいてな、入り口付近までしか中は解ってないんだ。なにせ地竜がうじゃうじゃいるからな」
ちなみに兎たちが地竜ボコしてて地竜の強さがあまりパッとしないが、だいたい人間の冒険者が十人でやっと倒せるくらい
んでちょっと前まで兎たちは兎五人=村人一人で釣り合ってた
でも今は兎一人=ベテラン冒険十五人で釣り合う
つまり兎は化け兎と言うわけだ、狼を喰う兎だと思ってくれ
ちなみに俺二人=兎一人となっている
完全に負けています
さらに捕捉、俺十人=ウィリアム一人ね
あーあ、ウィリアムだけで魔王倒せんじゃん
いや、魔王倒しちゃダメか、助けるんだった
あれ?でもウィリアムって魔王恨んでなかったっけ
というかウィリアムどこ行ったんだろう、最近見てない気がする
まあいいか、多分どっかに昼寝しにいってんだろ、ドラゴンは長生きだから昼寝も長いに違いない
ふと気になったことがあるので質問してみる
「そういえば長は魔王助けるの気にしないの?魔王滅びろ、とか思ったりは?」
「いえ、魔王とは友好関係なので滅びろとまでは思いませんよ、まあ、イケメン野郎くそくらえとは思いますけど」
ほう、魔王はイケメンなのかな?
「ちなみにそこのエロガキ、その魔王とやらの顔はどんなのか知ってるか?」
「おっぱいモミモミさせてくれるなら教えます」
「イヤだ、じゃあそこのアサシンおねーさん」
「はい、かなりのイケメンでしたね」
「よし、やっぱり助けるの止めよう、イケメンは死ねばいいんだ――ひでぶっ!」
殴られた、おもいっきり殴られた、ピヨピヨするぐらい強く殴られた
頭が爆発四散するような時にあげる声が出ちゃったじゃないか
おー痛い痛い
妹ってこんなにキレる生き物だっけ?
まあいい、後で触手な魔法で色々してやる
今度服だけが溶ける魔法作りたいな
さて、エロ心は置いておき、本題に戻ろう
「じゃあ魔法ってどんな感じで捕まってたか分かるか?」
「えーっとねぇ、なんか紐でぐるぐるってなっていろんな紙切れくっついてて、牢屋に入れられてた」
............紙切れ?
なんだろう、紙切れって、お札的なヤツかな?
まあ、いいや、もしお札で封印的な感じでも剥がせばいいことだろうしな
「ちなみに今すぐにでも助けられそう?」
「あ、それは無理だとおもうよ、あそこらへんの土って掘ったらどんどん修復されちゃうから真面目に遺跡を探索しなきゃいけないだろうし」
なんだろう、今の発言に違和感を感じる気がする
あ、そうか、じゃあどうやってお前たちは魔王を見たんだよってことか
そこが気になったので聞いてみると兎おねーさんは
「え?それはもちろん戻る前に堀続けてって感じ?例えるなら右足が水に沈む前に左足を踏み込んでの繰り返しで水上を歩く的な?まあ、そんな感じで、ちなみに地竜に邪魔されて魔王を救出は難しいね、だってざっと見たところ三十匹はいたから」
お、おう、色々君たちがやらかしてるのは分かったよ
今の発言からすると水上を走ることが出来るわけね
......まあ、俺もやろうとしたらできるけどね
それはさておき、救出作戦をどうするか、だ
穴を掘ってコッソリ救出は難しいので却下
遺跡とやらに入り口から入って攻略するのは面倒なのでそれも却下
一番ベストなのは転移のネックレスで直接魔王の所まで行くことだがどうせ対策してるに違いない
もし転移出来たとしても牢屋の中か、地竜の群れのど真ん中、バットなエンドしか見えてこない
ほかにいい案は無いだろうか...
そもそも情報が少なすぎるのだ
今分かってる情報としては魔王がここの地下に拘束されていること、ここの地下の土は再生すること、ここの地下にある遺跡に魔王がす巻き状態で地竜に囲まれていることぐらいだ
............あれ?でも地竜って兎たちがぼこしてた相手だよね?
これってもしかしたらだけどベリーイージーモード?
ナイトメアモードじゃなくてベリーイージーモードだった?
「ねえ、もしかしたらだけどさ、その遺跡とやらの地竜って兎たちで殲滅で」
「あ、それは無理です、遺跡って魔素と呼ばれる物質が大量に存在していて永遠に敵が出てくるので殲滅は不可能です、さらに魔王が存在しているので普段より魔素が濃くなっていて数倍の速度で地竜が出てきます」
俺が言い終わらないうちに言葉を被せて兎リーダーが発言する
というか何処からその知識持ってきた?
俺そんなん知らないよ?
気になったので聞いてみると
「え?子供の頃に教わる常識の一つじゃないですか?」
「い、いや、一応確認をね、べ、別にし、知らなかった訳じゃないよ?」
嘘は言っていない、何処かで聞いたことがある気がするし
ふと疑問がわらわらと湧いてきたので思考加速をして考える
常識ってなんだろな
俺の子供の頃に教わる常識って言うのは赤信号の時は渡っちゃダメとかなんだよな
やっぱり世界が違うと常識も違ってくるのか...
でも何故か遺跡には魔素がある、というこの世界の常識を聞いたことがある気がする
多分この世界でなのだが記憶を探ってもいつ言われたのか分からない、いや、かなり昔、だと思うのだが
確かだれかに聞かされた記憶があるのだがその誰かさえも分からない
仮定としてみて、赤ちゃんとしてこの世界に来たとして成長過程でその常識を聞いたとしても時間がおかしい
何故ならば現にアッチーや、カエデ、相澤がここにいるから
さらに言うと幼少期の記憶が無いのだから
色々自分の情報も分からないな
俺は素っ裸来てアッチーはジャージのまま来たし
それにいつ俺は剣なんて習ったんだろうか?
剣道は少しかじってたがあれは竹刀だ一対一の正面からの試合だ、実際の剣技とは全く違う
なにせ剣は重いし
そもそも今の俺は剣道を意識していない
切り方、構え方がこの世界の常識にそっている
ああ、ダメだ、考えたら疑問なんてたくさんだ
ま、あんまり気にしてても考えるだけ損だ、今は魔王を助けることに集中しよう
俺は思考加速を切り、話し合いに戻る
なにせめんどくさくない、楽な救出方法を今は考えなくてはいけないからな
結局、話し合いは三時間程続いた
最終的に楽な救出方法は思い付かず、比較的安全な遺跡の正面突破に決まった
なにせ土を掘って救出なんて土まみれになって嫌じゃないか
俺はそこまで自分を犠牲にして魔王を助けようとは思わないしね
あー疲れた
ーーーー
と言うわけで夜、疲れた身体と精神を女湯で回復させてきた
いやぁ、ほんと最高だよ
今日分かったことはリュウスリー>相澤>狐耳っ娘>カエデ>アッチーラブのお嬢ちゃん>俺>シャリル=エリ神
ということ
相澤は着痩せするタイプだった
ちなみにユーミュルは幻惑魔法を使ったので反則でランク外だ
ノーマルならばアッチーラブのお嬢ちゃんと俺の間くらいだ
というかリュウスリーがでかかった
オリンポスだった......多分Fカップくらい?
間延びした言葉とおっぱいのデカさで風呂場では完全に恥女に見えた
まあ、実際は俺やユーミュルの方が恥女なのだが
ちなみにユーミュルも着痩せするタイプだ
もちろんこれは俺が見た限りの大きさランキングなので正しいのか実際に計って見ないと分からない
明日はどうやら遺跡攻略の準備などでまた忙しくなるのでこれぐらいのご褒美は許容範囲だと思う
ちなみにエロガキは彼女らが入る前にノックアウトして『この人覗きです』と額にでかでかと書いて木に縛り付けておいた
いい加減透明になって覗くのはやめてほしい
これに懲りてもうやんないことを望む
まああんなんになったのは俺が原因なんだけどね
今日はゆっくりと休めそうだ
俺はベッドに入るなりすぐさま夢の世界へと直進した




