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ウンディーネ達は泥水がお嫌い


    ーーーー


俺は目の前にそびえ立つ建物を見た。

いかにも、ボスがいそうな感じに飾られてるけど、これ..................元は神殿的なヤツだよな.......

目に映る建物はすでに原型を留めておらず、まがまがしさ満載のいかにも悪の組織みたいだ

敵さん、こってるなぁ


では、作戦を詳しく、もう一度確認

奇襲して、敵倒して、ウンディーネ達を助ける

おお、めっちゃ簡単!........自分で考えたんだけどね

さて、さっそく奇襲しちゃいましょう!


「いよしっ!さっそく................『クイックッ!!』」

「大声出すんじゃねぇッ!!」

はっ!しまった、俺まで大声を....

「だれだッ!?」

あ、気づかれちゃったよ

じゃあ、プランBだ!、え、なに?プランBなんて考えてたかって?、そんなの、今考えたに決まってる!

ちなみに、プランBは正面から殴り込む、ウンディーネ達を救出する、だ、もっと簡単だろ!(キラーン☆)


「侵入者だ!戦闘準備!!」

うあぁ、別にさあ俺らが敵じゃなかったらどうすんの?

味方に剣むけることになるよ


そんな俺の心の声は虚しくローブ姿の男女達が襲い掛かってきた


「うおおおお!」と声を上げて襲い掛かってきた男をストーンバレット(威力弱め)で気絶させる

さらに5人が襲い掛かってきたがそれも同じく撃退

ふと、隣を見るとウィリアムが剣の腹でボコボコにして4人目を気絶させた

ズバアァアアアアンッッッツ!

!?

うおっ!

アッチー、それはやり過ぎた...

アッチーの近くには10人程のローブ姿の人達が気絶している

んでもって、アッチーの足下には、半径3メートルのクレーターができている

何がおきたか詳しく説明すると、身体強化(俺の魔力で)したアッチーが地面を殴って、その時の衝撃波で敵を気絶させたらしい

身体強化の魔法は普通ならもっと弱く、それこそ筋力が10%程上がる程度

しかしアッチーが使ったのは神聖魔法だ、神聖魔法は神と認めた者、または神の力を借りて発動する、ただ威力や能力はその神を愛していればいるほど、信じていればいるほど、無限(. .)に強くなる

アッチーはその者を愛し、信じているので(ヤバイほど)あんな力が出たわけだ

ちなみにあれで身体能力は950%程上がっている

俺は内心むちゃくちゃだ、と思うが、実際に役に立つならそれでいいと考えを変えた

あと、『その者』が俺なので魔力の消費が激しく、あとなんかとても恥ずかしいんだよね

どうにかなんないのかな


さらに襲い掛かってきたので剣を抜く

ちなみにこの剣は事前に刃を取ってある

今まで気絶させて戦ったのは、俺がグロいのがムリなことと、あと教育上よろしくないから、え?ここは異世界だからいいんじゃないだって?、異世界でも、だめなんだよ

それに、敵さんもなんか事情があるかもしるないじゃん


まず1人目、頭を剣で殴って沈黙、2人目、こいつは剣が間に合わないのでストーンバレットで気絶させる、3人目、剣で対処、......ッ!?うおっ!あぶねぇ!3人目を囮にして後ろの杖構えた奴等がアイスバレットを撃ってきた、この技は身体が凍るのであまり好きじゃない、ストーンバレットとウオーターバレットで杖持ちを全員気絶

更に後ろの奴がゴーレムを召喚するのが見えたので4人目を剣で殴り気絶させながら、ゴーレムをアーダーアローの連射で倒す、ちなみにこのアーダーアローはその名前のとおり劫火の矢だ、ファイアより熱くフレイムよりもなお激しい、それが劫火(アーダー)

この技なのだが撃ちすぎると地面がマグマになるので結構危険、一回宿の水池をマグマ池にしてしまい、皆に怒られた

ゴーレムは跡形もなく溶けて消えた、ついでに術者もストーンバレットで気絶させるのは、忘れない


ドスッ


鈍い音が自分の右肩の後ろで響き、激痛が遅れてやって来る

この身体はチート的に強いのだが、人間の身体なのは変わらない、なので斬られれば血が出て痛いし、炎の魔法を食らえばもちろん肌は焼け、爛れる


くらったのは、吹き矢だ、吹き矢は音がほとんどしない

なので、不意打ちに気付けなかった

しかし、ここは剣と魔法が飛び交う異世界、回復魔法もあるのですぐに治せる

が、敵は回復の隙を与えてはくれやしない、しかも吹き矢が刺さったままなのでどちらにせよ回復は出来ない

このまま回復すると吹き矢が肩に埋まったままになる、痛みに抗いながら、懸命に馴れていない左手で剣を振るい痛みに痺れる右手でどうにか魔法を放つ


やがて、敵の数は0になった、攻めて来るのはだがな、まだ建物の中にいるのだろう


仲間を見ると、ウィリアムは左腕に矢一本が刺さっており、アッチーは腹に一太刀くらって血がにじみ出ている

「回復魔法...ハァ...唱えるぞ...ハァ」

息も絶え絶えに俺が言い

アッチーは「おう」と短く答えた

「大地の...ハァハァ...精霊...ぐっ...よ汝の力を借り我の...ッ...魔力を糧にし奇跡をもた」

ピシュンッ

「きゃあっ!...あっあっ!...うぅ......いだぃ...」

なん、だ?、なにが、起こった?

貫かれた自分の腹から血が流れ出てかすむ意識の中、なんとか首を横にし仲間を確認する

アッチーが腰を撃ち抜かれ、地面に転がり血の水溜まりを作っているのが見える

しかし、ウィリアムは?、ウィリアムは無事なのか?、そう思い必死に顔を動かし下の方を見て......いた

ウィリアムはなんとか腹に当たるのは回避したらしい、しかし腕が一本無くなっていた


完全に油断した...

しかしいったいどこから?

そんな考えは痛みが強くなりだんだん忘れていく

身体が痺れ、動かない

耳が聴こえなくなり、手足の感覚が失われる


しばらくして痛みに馴れたのか考えることが出来るようになる


今の攻撃はなんだろう?

なぜ敵はとどめをささないのか?

仲間は大丈夫か?

ここで死ぬのか?

ウンディーネ達は死んでないのか?

俺は今どうなっているか?

どうすればいいのか?


疑問は次々に浮かぶ

やがて今の状況が少しだけ解った

今これだけ考えて知恵を絞って、と出来たのだから、死ぬ可能性は低い

そして、生暖かい液体に包まれているので血が相当出ていて傷が大きい

この2つだ


やがて、聴力も戻ってくる

音が聞こえてくる

これは?......金属と金属がぶつかる音に、魔法が発動したときのマナの動き...戦闘音?

なぜ?

俺の仲間は全員瀕死状態だったはずた、では誰が?

その疑問は優しい声で、少しだけ悲しそうな声で、でも嬉しさを含んだ声で、とても懐かしい声で理解した

「ああ、なんできたのぅ、来ないでってぇいったでしょぉ」

その声は久しぶりに聞く楽しい仲間、元は敵同士だったが仲間になりしばらく一緒に暮らした、冒険した者の声だった

ボヤける視界で必死に相手の顔を見ようとし、再会を喜ぼうとしたがその顔をしっかりと見ることなく俺の意識は暗闇に落ちていった

落ちる前に魔力がガクッと減った気がしたが気のせいだろう


    ーーーー


目が覚めると、視界いっぱいに洞窟内と思われる景色が映る

身体を起こすと腹の辺りと肩に激痛を感じ、顔をしかめる

どうやら布団に寝かされていたようだ


うおおおおお!?やべぇ!俺、撃たれたときキャッって言ったか!?

なんか心まで女の子になってるとかアッチーに言われたけど案外......

.........ッ!...違う!今はソコじゃねぇ!

アッチーとウィリアムは無事なのか?

今更ながら、疑問に思い辺りを見回した

ウィリアムは...、隣で寝ているな...

アッチーは?

ん?

え?

どこにいるの?

ふと、自分が寝ていた布団がまだ妙に膨らんでいるのに気付いた

なんだろうとめくってみると...アッチーがいた


  !?


あ、ああ、い、うあ、あああ、

顔が熱くなっていくのがわかる

え、え?ちょっとまって、うう、あぅ...

うん、落ち着こう

アッチーとは子供のころ泊まりに行ったりして同じ布団で寝てた

うん、大丈夫、落ち着け、何回もやってたじゃないか

ふう、...........うあああああああああああああっっっつ!今は違う!子供のころなら!?うぅ!


    ーーーー


少しだけ落ち着いてきた

うん、今なら、いいんじゃないかな、多分布団が足りなかっただけなんだ、そうだ、そうだよ

だってここさ、ウンディーネ達の隠れ家とかだろ、それなら納得できる...うん。大丈夫だ

隠れ家とか、避難場所とかだろ、なら物資が足りてないからだな。うん

だから遠慮なくもう少しだけ寝させて貰おう


ゴソゴソと布団に潜る

疲れているのは本当だ

なにせ朝起きて、剣を振って、昼からドラゴンの背中乗って、死体を沢山見て気分悪くなって、殺されかけて

疲れたなぁ

やがて、また睡魔が襲ってきて、人間は食欲、性欲、睡眠欲の三大欲には逆らえないよなぁと思いながら気絶するように眠った


息苦しさを感じ、夢から現実へと引き戻される

まだ眠い目をこすり頭をかこうとして...腕が動かないことに気付いた

疑問に思いまだ起きていない脳を活性化させるためにアクビをし、酸素を取り込む

だんだん、脳に酸素が周り、判断力が上がって.........アッチーの手が、足が自分に絡んでいるのを確認し...

アッチーを布団の外に放り投げる


『抱き枕』にされていたと解ったのは投げてから2秒後


アッチーは放物線を描いて飛んで行き反対の壁に「うげっ!」と声を出してぶつかり起きる

「ナニすんのさ!?」

とアッチーがやかましく叫ぶので

「抱き枕にするなぁーーー!(怒)」

「なにぃ!いつ抱き枕したっていうんだ!?」

「いまっ!今してたの!」

「そうか?どんな感じに?実践してみて?」

「わかった、こっち来て.........そうそう、こうして......この手が.........................ッ!」

「なにやらせてんだぁっ!!」

「いや、ノリで......」

「それよりなんでそういえば同じ布団にいたの?」

「......ッ!......ここが寒くて、布団が2つしかないから...よ」

実際ここはかなり冷えるのだ

「くぅ~~~ッ!」

「どうした?」

「アッチーは寒い思いになれぇっ!」

「ええええええええ!」

アッチーなんか風邪引けばいいのに!

なっ!抵抗すんなよ!


カチンッ ガチャ ギィイイイィィ


「あら、昼間からおあついことねぇ、終わったら教えてね、あとあんまり激しく動くと傷が開いちゃうからゆっくりね」


ギィイイイィィ ガチャン カチンッ


.......................................。


.......................................。


「そうか、お似合いか......」

「ち、ちがうっ!そんなことゆってなかったぁ!」


    ーーーー


なんとか、誤解を解いたが絶対理解していないな


洞窟内はいくつもの部屋に別れておりそのなかで取り分け大きい部屋が会議室になっている

その会議室に俺らは集まっていた


「ではぁさっそくぅ会議をはじめたいとぅ思いますぅ」

超美人なウンディーネが言った

なんか、リュウスリーに似たしゃべり方だなぁ

「その前に、貴女はリュウスリーのお母さんとかですか?」

アッチーが質問する

「本人ですぅ」

「「ええええぇええええええぇえぇえええぇえぇえぇえぇえぇっ!」」

俺とアッチーの声が重なった

ええっ!?だってさ顔が全然違うし!

そんなもんなのかなぁ?

疑問に思っているとリュウスリーっぽいヤツが答えてくれた

どうやらウンディーネは使う水が綺麗なほど美人に、かっこよく、変化するらしい

そう教えてもらった

リュウスリーは肌は少しだけ青く、実際知らない人が見たら調子悪そうに見えるが、そうじゃないらしいな

「この島って、綺麗な水あったっけ?枯れてたり、泥水だったりしたけど」

ここまで聞いてとても疑問に思う

見た感じどこにも綺麗な水は見当たらない

「ああ、そのことじゃが、問題なっすぃんぐ、ある井戸があり、ソコだけ枯れてもおらず、汚れてもいない、通称、聖なる井戸があるのじゃっ!」と結構元気にあふれる水色がっかった白髪のおじいちゃんが教えてくれた

あ~、あれだ、HP回復できそうだな

「それよりも、妾はこの状況について、説明したいのだ」

おお、なんかさあ、女王様っぽいのが出てきたよ!

「フム、流れ、透き通るようなキレイな水色髪、そして顔は少しだけ幼さが残っているが、全体の顔のパーツは神の手で作られたように可愛さの点で高得点だ、さらに、バランスのとれた大きすぎず、小さすぎない美乳、そして、世界中の男子をとりこにできるであろう全体のバランス、くびれるところはくびれ、出るところは出る、服装はというと、水色を中心として青や紺を含んだ豪華なドレス、頭の上に載せたティアラはこれまた美しく、宝石類が埋め込まれきらびやか、そしてーーーーーーーー」

ガフッッッツ!

長い...

アッチーがやや興奮気味に、いや、かなり興奮気味に水色づくめの女の人を説明しているのを強制的に中止

なんかさ、ムカムカするんだよ、胸の奥が

「ナニすんだ!」

「んで、どうぞそちらの方、こちらは情報が少なく困っていまして」

さあ、話を戻そう!

え?もちろんアッチーは無視だよ


「では、簡単に説明しましょうか」


と水色づくめの女の人は語り始める


悔しげに憎しみを込めた声で......


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