ウンディーネ救出作戦 前編
少しだけ過激なひょうげんがあります
苦手な方は飛ばし読みください
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「それで、なんでウンディーネの里の場所がわかるの?」
場所は竜に戻ったウィリアムの背中、それも地上から離れた空中でアッチーがウィリアムに問いかける
「我は、これまでの2000年ほどいろんな里やら町やらを見て、どこに何がいるのかを確認した。その中の一つにウンディーネの里があっただけだ」
「成る程...」
「しかし、ウンディーネの里は我の本来の身体が五つ入る大きさの湖の中央、そこに島の様にあったハズだ。その島は水がいたるところに流れており、水が武器であり、水が住む場所であり、水が命そのものであるウンディーネ達にとって一番力を発揮できる場所だ、その力は我が力を8割使わないとウンディーネ達は滅ぼせないほど、まあ、9割使ったら滅ぼせるが......」
そして、ウィリアムは少し間を開けて言った
「そんな、強さを持っているのに、何に危険にさらされるのか.........。」
さも、不思議そうに呟いた
エリスは黙ってその話を聞いていた
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やがて、2分程飛ぶと湖が見えてきた
「おおぉ!すげぇ!今は、大事な、真剣なことなのは分かってるけど!ホントすげぇ!」
アッチが感極まるという感じで叫んだ
眼下には、遠くの岸が霞む程の湖が広がっている
そして、その湖の色は2つの太陽の光を反射して、とてつもなく神秘的だった
「ん?」
「え?」
「ほえ?」
最初はウィリアムが気づいた
そして、アッチーも
最後に間抜けな声を出して俺が気づく
中央へ行く程湖は、だんだん黒く、そして臭くなっていったのだ
やがて中央の島が見えてきた
ウィリアムが驚いた様子で「これは?」と呟く
その呟きに誰も答えることができない
岸につきウィリアムが二人が降りたのを確認して人の姿に戻る
島には沢山の水路がはりめぐされ装飾がとても細かく綺麗な橋が掛かっている、陸には神殿っぽい感じの建物が規則正しく並んでおり、美しさをかもしだしていた
しかし、本来なら清らかな清んだ水が流れていたであろう水路は泥にまみれ生物の姿はなく臭気に満ちていた更には枯れている水路もあり、無残に壊された橋も所々にある
建物は破壊されているものも少なからずあり、どの建物にも決まって血の跡と真っ黒なローブを纏った死体がある、死体から出る死者の腐敗する臭いが辺りを包み.........
ウオェエェエエエェエェ!...ビチャッ!
ここまで見て吐いた
涙で霞む視界をずらして隣を見るとウィリアムは顔をしかめ、アッチーも気持ち悪そうにしているのが見える
これはなんだ?と思ったが、死体があきらかにウンディーネではなく人間なのに気づき理解する
ローブ達は襲撃者だと
そして、ウンディーネ達は抗って襲撃者を殺し続けたが何かがあり町が汚染...湖が汚染されてしまったということも
おそらくウンディーネ達は逃げたか全員殺されかしたのだろう
ウンディーネの死体は基本的には残らない、死体は蒸発して無くなるからだ
例外として氷付けにされた場合は死体は凍って溶けない限りそのまま残る
なのでどうなったのかは今のところわからない
「おい!あのドラゴンは何だったんだ?」
「いや、わからねぇ!とりあえずビーン!お前ボスに伝えに行け!」
「あ、ああ、わかった!カゼィンは!?」
「俺は海岸を調べる!、ここの見張りはラムスン!任せた!」
「ああ!わかったぜ!まかせろやがれ!」
声が聞こえてきた、少し先の角からどうやら見張りの三人のうち、一人、カゼィンと呼ばれた男がこっちに来るらしい
俺らは慌てて建物の一つに入り隠れる
隠れた場所は物置小屋だったらしく沢山の道具があった
おかげで密着して隠れるはめになった
ドアの前をカゼィンと呼ばれたローブの男が歩いて通り過ぎる気配があり、やがて消えた
そして、また戻ってきて前を通り過ぎる気配がする
アッチーがごそごそ動いた、そのせいでアッチーの腕が胸に当たる
.............ッ!
落ち着け!俺!何を同様している!たかが胸に腕が触れただけで!
ふう、おちつ、い.........あああああああああああああああ!ムリムリムリムリッ!
いい加減!離せッッッ!
今の状況を忘れてアッチーを突き飛ばす
あ、やっちゃった.........
アッチーは盛大にガシャドカッバキバキッと辺りの道具や、置物を壊しながら反対の壁まで吹っ飛んだ
もちろんカゼィンはバカじゃなかった
俺らが隠れている物置小屋に近づき......ドアを開けた
カゼィンはバカじゃなかったが、考えが足りなかった
カゼィンが最後に見たのは顔を赤らめている俺と吹っ飛んでいるアッチー、そして喉に勢いよく迫ってくるウィリアムが持つ短剣だった
ドアが開いた瞬間にウィリアムが電光石火のごとく素早さでカゼィンと呼ばれたローブ男の首を切り裂いた
カゼィンは何かを叫ぼうとしたが血が噴き出すだけで声にはならなかった
............................。
うん。
ちょっとチビった......
もういろいろとこの島イヤだ
なんか、こう、ね、そう、あれだよ、グロい!この島さ!まだ10歳程度のか弱い美少女にはまだ、だめだよ!この景色は、18禁だよ!
ウィリアムが人間の身体でも強いのが身に染みてわかった
何が身体に染みたのかと?比喩ではなくカゼィンの血液だ.........ああ、ウンディーネの皆さん、もう帰っていいですか?
心を読んだのか、ウィリアムに首根っこを捕まれ逃げることは惜しくもできなかった
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「んで、どうすんの?」
「ん、まずは......敵がどのくらいいるのかしらべるかな」
「ああ、それでいい、我は賛成だ」
ウィリアムが血で汚れた短剣を布で拭きながら鋭い眼光で言い返す
「あ、あの、す、スゴい、怖いです.........」
「ヤバイ、チビりそうな程怖い、俺さもうムリだわぁ」
「そうか、すまないな、短剣の汚れは落としておかないとすぐ使えなくなる、と旧友に教えて貰ったのでな」
だからってあの目は怖いよぉ
今は違う建物に移った、死体はその辺に置いたらもともと沢山あったので見分けがつかなくなった
その建物で作戦会議中である
そういえばさっき、ウィリアムが旧友と言ってたがドラゴンなのかな?
でもドラゴンって短剣つかわないよなぁ
とりあえず疑問はムシして今の状況に目をむける
「まずは、エリス、着替えろ」
「え、なんで?、あと私がリーダー......」
「これから、敵の本拠地に侵入して敵を襲撃する、その服だと血の臭いで居場所がバレるからだ」
うん、ウィリアムさんは完全に殺る気らしい。それと、俺は
「服の替えはないよ、全部獸人の里に置いてきた、時間が無かったから......」
「そうか、しかたな」
「ちょっと待ったぁ!要は新しい服が必要なんだろ!なら...これだ!」
ウィリアムの言葉をさえぎり、アッチーは一着の服を取り出した
その服は、スカートとシャツだ
いや、それだけならまだいいが、スカートの丈が短くね?
俺は着ないぞ。絶対に着ないぞ!
『クイック!!』
アッチーが叫ぶ
そんな決意むなしく抵抗できずにアッチーに魔法の力が加わり、あり得ない速度で今の服を脱がされ、そのままあり得ない速度でウィリアムがスカートとシャツを着せる.........
今その魔法使う!?
それさ!俺の魔力使ったでしょ!
そんな叫びもまた、ムシされた
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「はい、改まって、作戦を説明したいと思います、この説明は赤ん坊でも解るのでアッチーも解ると思います。」
やや、さっきのことをねにもって、皮肉を込めて始める
アッチーが「俺って赤ん坊レベルなの!?」と言ったがムシ、そのまま続ける
「本拠地に行って、敵を倒して、ボスを尋問する、以上.........いい忘れた、ウンディーネを救出する」
「ウンディーネを救出するのは、忘れちゃダメだろ!」
アッチーが突っ込む......さすが、突っ込み王
「で、本拠地ってどこ?」
俺は知らないよ、もちろん
「さっきの見回りが地図を持っていた」
おお、ウィリアムやるじゃん!
どうやら、大丈夫そうだ
「じゃあさ早速行こうぜ!」
「ああ、そうだな、我はまだ足りない」
ウィリアムこええぇえぇええ!
足りないってさ殺し足りないってこと!?
「そういえば、アッチーって戦えるの?」
ふと思いだし、気になったので質問する
「ああ、クイックとアーマーとマジック使えば無双できるよ」
おお、すごいな!
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でもそれ、俺の魔力が切れたら終わりだよな..........
そんな心配が頭をよぎったがすぐ捨てた
大丈夫か、俺の魔力量ヤバイしな
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とうとう、本拠地と思われる建物に着いた
ここに来るまで仲間は一言も喋らなかった




