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第19話 ゾンビの街 後編(3)

 ぽーい


 どさっ! 


 ゾンビの大群の真ん中に放り出されたはずのデメロだったがゾンビ達は彼を襲う事なく彼を避けて行く。


「それがどうした!俺をゾンビは襲わない!なぜなら…」


「その大事に握っているのがゾンビ避けアイテムですかな?」


 デメロは何かを大事そうに握っていた。

 それが何か特別なものだって言うのは誰が見ても明らかだった。


「だとしたらどうする?お前らには渡さん!」


 この期に及んで強がりを言うデメロ。

 その時、デメロ目掛けてエネルギー弾が炸裂した。


 どごーん!


「ぐぼあ!」


 どさっ!


 エネルギー弾を放ったレイがデメロに言う。


「奪えないなら壊したらどうなるかなぁ?」


「ば、馬鹿な!そんな攻撃でこの聖遺物が…あーッ!」


 レイの攻撃にデメロの言う聖遺物は粉々に砕け散っていた。

 と言う事は…もうお分かりですね。


 ぬーん!

 ぬーん!

 ぬーん!


 ゾンビ達の攻撃対象がデメロに向かう。


「う、うわああああ!」


「さて、ゾンビ達がアレを追いかけている間にこの街を脱出しましょう」


 アサウェルの提案に同意するオレ達。

 前方から襲ってくるゾンビを念を込めた石を投げて消滅させながら街の出口を目指していく。

 何度か迷いながらもオレ達は数時間掛けて何とか街を抜け出す事が出来た。

 アサウェルの想像通りゾンビ達はあの街からは出られないようだった。

 そう、あの街自体が巨大な封印だったのだ。


「しかしこの街をまた封印させる事って出来ないのかな」


 ゾンビの街を見ながらオレはつぶやく。


「それはまた平和が戻ったらその時に考えればいい事です…今はこの街に誰も入らないように情報を流すだけで新たな被害は起きないでしょうし…」


 アサウェルはオレの言葉にこう答えた。

 確かに今はそれがベストかも知れないな。


「じゃあ、先を急ぎましょうか」


 オレ達はゾンビの街を抜けて小人の洞窟を目指していく。

 まだまだその場所へは長い道のりが待ち構えている。

 けれど一歩ずつでも歩いていけば近づいてくると言う事がオレ達に歩く元気を与えてくれるようだった。


「あれ?何か忘れているような?」


「そう言うのは考えたら負けよ」


「レイ、君はいい事を言いますね」


 オレ達はすっかり忘れていたんだ。

 この脱出劇で一番役に立った彼の事を。

 でも、ま、別にいいか。


 その後…悪夢帝親衛隊特殊工作員デメロの姿を見たものは…誰もいない。

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