第14話 ネットの国 後編(2)
「誰かと思ったらホルルとは…北部支部長とは出世しましたね」
「アサウェル…俺はもう昔の俺じゃねぇ…」
どうやらアサウェルとこの支部長も何か因縁があるらしい。
確かアサウェルは昔オレの両親と一緒にこの世界を救ったんだった。
きっとその時の敵の残党がコイツなんだろう。
そうじゃなきゃこんな濃い会話が成立するはずがない…。
「試してみますか?」
アサウェルがホルルを挑発する…つまりこれは…合図だ!
ブチブチィ!
オレ達は同時に縛られていた拘束を力任せにぶっちぎる!
オレ達を縛っていた安っぽい紐は簡単に弾け飛んだ。
そうしてすぐに次の行動の指示がアサウェルから飛ぶ。
「雑魚は任せました!」
「お任せあれ!」
さあ、反撃の開始だぜ!
「とうっ!たあっ!おりゃ!」
ドガ!バギ!ドゴォ!
オレは周りを固める雑魚共を千切っては投げ千切っては投げ…。
調子に乗って結構ハッスルしていた。
(ボスクラスには苦戦しても…雑魚なんかに負けはしないぜ…)
「うりゃあっ!」
オレの狼牙烈空拳が空気を切り裂く!
その拳を前に倒れないメアシアンはいなかった。
ガシッ!
「あれ?」
オレの自慢の拳を受け止めた…だと?
そんな強者がこの組織の中にいるのか…。
そう思ってその拳を受け止めた相手をよく見ると…。
「中々やるじゃねーか」
そう、ソイツはこの事務所のボスだった。
あ、コイツの存在をすっかり忘れていたわ…。
うん、そりゃあ雑魚共に比べたら多少は強いだろうね…(汗)。
だけどオレだってね…技なら他にもあるから!ひとつ防いだくらいで偉そうにしないでくれる?
「鍛えてるからね!」
オレはそう言ってすぐに事務所ボスから離れ間合いを取り直した。
コイツ相手にはどんな攻撃が有効だろう?
今度は虎爪の型を試すか…?
「お前みたいなのには飛び道具が有効なんだろう?」
カチャ…
事務所ボスはそう言って懐から拳銃ぽいものを取り出した。
ええ…?ちょっとそれ卑怯じゃありません?
この前の戦いでも飛び道具には手も足も出なかったオレ…。
いきなりのピンチなんですけど…助けてアサえもーん!
とうっ!はっ!くっ!
ビシッ!バキッ!ドゴォ!
その頃、アサウェルはホルルと激闘を繰り広げていた。
あかん…これ助けは期待出来そうにないわ…(汗)。
バン!
うひぃぃぃ!
マジで撃って来たよ!
これ当たったらどうなるんだろう?
夢の世界で死んだらどうなるんだろう?
ああああああああ…。
やだもう…逃げ出したい…。
って言うか…何とかして逃げる!
「動くなよ?どこに当たるか分からんぞ…?」
何かこの人怖い事言うし!
とりあえず狙いが定まらないように高速移動!
予測の付かない動きで翻弄してやるっ!




