表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/127

第13話 ネットの国 前編

 ヒュゴォォォォ!


 北部エリアに入った途端ものすごい風がオレ達の行く手を阻む。

 北部エリアはずっと天候が不安定な場所らしいが…これはかなりキツイ。

 あまりに強風で歩くスピードもかなり遅くなってしまっていた。


「アサウェルはこの場所にも来た事あるの?」


「勿論です…この夢の世界で私が行った事のない場所はありません」


「おお…流石…」


 ビュゴォォォォ!


 全然収まる気配のない風に翻弄されながらオレ達は確実に一歩ずつ進んでいた。

 オレは今後の事についてアサウェルに話しかけるのだが風が強すぎて側にいるのに会話が成立しない。

 やれやれ…早くこの風を凌げる場所まで行かないと…。


 強風に邪魔されながらゆっくりと進んでいるとようやく何か建物らしき物が遠くに見えてきた。

 良かった…あそこまで辿り着けば少しは休めるはず…。

 この行程でオレ達がどのくらい進んだのか分からなかったけれどほんの少ししか進めていなかったにしても

 その距離を進むために費やした体力はかなりのものだった。

 簡単に言うとすでにお腹が空いていた…。早くご飯にありつきたい…。


 ゴォゴォォォォ!


 そんなオレをあざ笑うかのように風はますます強く吹くのだった。

 絶対この風意志を持って邪魔して来てるよね!


 建物が見えてから何時間かかっただろう?

 オレ達はなんとかその建物の側まで辿り着いた。

 そこは何かの街だった。

 きっとここも何か特徴のある国なんだろうな。

 東部の敵が北部はもっとキツイって言ってたからしっかり気合を入れて臨まないと!

 ここからが本当の正念場だぜ!


 敵の勢力が強いと言ってもこの国はまだその敵に征服されたとか言う訳でもなく

 普通の入国手続で入国する事が出来た。

 良かった、やっとあの凶悪な風から開放される。


「ここは…」


 この国に入って驚いたのがその近代的な街並みだった。

 今までの国がどちらかと言うとファンタジーな感じだったのに対してすごく現実的。

 住人はみんな歩きスマホしてるし…ってスマホ?この夢の世界にも携帯あったんだ…。

 思わすオレはアサウェルに尋ねてみた。


「アサウェルはスマホ持ってる?」


 今までの旅の道中でアサウェルが携帯を使ったのを見た事がない。

 だから彼は携帯とか持ってないと、そう信じ込んでいた。


「当然です」


 アサウェルはそう言うと懐からスマホを取り出した。

 ええっ?そんなん知らんかったやん…。

 今まで全然使ってなかったやん…どう言う事なの?

 夢の世界…あなどれん…って言うか夢の世界だからこそ逆に何でもアリか…(汗)。


「初めての北部エリアだけど…見た目は今までそんなに変わらないね」


「ですが…警戒は怠ってはいけません」


「それは分かってるよ」


 目の前に広がる現代過ぎる雰囲気はまるで夢から覚めて現実の世界に戻ったみたいで

 何だかすごく心を不安定にさせていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ