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希望通り婚約破棄したのになぜか元婚約者が言い寄って来ます  作者: Karamimi


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第4話:領地は最高です

 その日の夜、私たちの為に海の幸を使った豪華なご馳走が並んだ。普段あまり食べる事のない生魚や魚介類がふんだんに使われた料理たち。


「このムール貝のグラタン、とても美味しいですわ。こっちのホタテのソテーも、魚介たっぷり海鮮シチューも最高ね」


 あまりの美味しさに、つい食が進む。


「ルーナちゃんが沢山食べてくれてよかったわ。それにしても、本当にどのお料理も美味しいわね。この1週間で太っちゃわないか心配だわ」


 元々細身のお義姉様。少しくらい太っても、きっと問題ないだろう。


 食後はさすがに長旅で疲れただろうという事で、早々に部屋に戻った。領地の部屋もかなり大きくて立派だ。ふと窓の外を見ると、海が!どうやら目の前が海だった様で、窓を開けると、ザバーンという波の音が聞こえる。


 空を見上げると、満点の星空も。


「なんて綺麗なのかしら?あっ、流れ星だわ」


 王都では絶対に見られない、綺麗な星空。こんなにも美しい星空を見ていたら、なんだかいつまでも悩んでいるのがバカバカしくなってきた。


 さあ、明日もあるし、そろそろ寝よう。ベッドに入ると、あっという間に眠ってしまったのであった。



 翌日

 窓を開けると、真っ青な海が。なんて美しいのかしら。

 急いで着替えを済ませ、朝食を摂るため食堂へと向かう。


「おはようございます、お母様、お義姉様、ロード」


「おはよう、ルーナ。なんだか顔色がいいみたいね」


 お母様が嬉しそうに微笑んでいる。


「おはよう、ルーナちゃん。今日は海で遊びましょう。私、海に入っても透けない洋服を持ってきたの。これで目いっぱい遊びましょうね」


「まあ、そんな素敵な洋服があるのですか?それは楽しみですわ」


 早速お義姉様と一緒に、透けない洋服に着替えると、侯爵家の目の前にある海へと向かった。ただこの洋服、足が出るのが少し恥ずかしい。でも、ここには私達しかいないから、まあいっか。


 早速海に足を付ける。


「きゃぁ、冷たいわ。でも、気持ちいい」


 ゆっくりと海の中に入って行く。


「ルーナお嬢様、あまり沖に出ないで下さいませ」


 メイドが私に向かって叫んでいる。それにしても、本当に綺麗な海ね。海の中はどうなっているのかしら?


 ゆっくりと潜る。すると…なんとお魚が見えたのだ。


「お母様、お義姉様、海の中にお魚がいましたわ。それもとても綺麗なお魚です!」


「まあ、それは素敵だわ!さあ、ロード、あなたも入ってみなさい」


 お義姉様がゆっくりとロードを海にいれた。すると…


「イヤァァ」


 どうやら気に入らない様で、お義姉様に必死に捕まっている。


「あらあら、ロードにはまだ海は早い様ね。さあ、おばあ様と一緒に、ここで見学をしていましょうね。ソフィアちゃん、ロードは私が見ているから、海を楽しんできて」


「ありがとうございます、お義母様、それでは行ってきます。ルーナちゃん、この特殊なメガネを使うと、もっと綺麗に海の中が見えるわよ」


 お姉様が、大きな眼鏡の様な物をを貸してくれた。目に水が入ってこない作りになっている様だ。早速潜ってみる。確かにさっきよりも綺麗にくっきりと海の中が見える。海の中って、こんなにも綺麗なのね!


「お義姉様、とても綺麗に見えましたわ」


「そうでしょう。もう少し沖に行ってみましょう」


 2人で何度も潜りながら、海を楽しんだ。しばらく楽しんだ後、陸に上がると、メイドがココナッツジュースを準備してくれていた。


「このジュース、甘くておいしいわ。ココナッツジュースなんて、初めて飲んだわ」


「私もよ。これ、本当に美味しいわ」


 私もお義姉様も大絶賛だ。


 そして翌日、この日は朝早くに起きて、漁に付いて行かせてもらった。初めて乗る船に、大興奮の私とお義姉様。途中少し気持ち悪くなってしまったけれど、それでも魚が取れる様子が見られた。


 そして取れたてのお魚をその場でさばいて食べさせてもらった。こんな体験、きっと貴族の中で私とお義姉様くらいだろう。


 さらにその翌日は、加工工場を見学に行った。ここでは海で取れたサンゴや真珠を加工し、宝石として世に出しているらしい。直売所もあり、かなり安く真珠やサンゴが手に入った。


 せっかくなので、幼馴染で親友の、エマにもネックレスを購入した。エマ、きっと今頃私の事を心配してくれているだろうな。でも、私の元気な姿を見たら、きっと安心してくれるはず。


 とにかく領地での生活は毎日が楽しくて、発見の連続。本当に楽しくて、嫌な事を考える余裕がないくらい、充実した時間を過ごしたのだった。

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